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日本の素敵なバレエダンサー⑥東京バレエ団の凄すぎるダンサー達


Merry Christmas!
クリスマスといえばバレエ界では「くるみ割り人形」一色で、世界中のバレエ団がこぞって上演する演目です。バレエ団によって振付や演出が違いますが、私は東京バレエ団の「くるみ割り人形」が綺麗なので大好きです🎄✨
さて、日本ではなかなかバレエが根付きませんが、日本には実力のある素晴らしいバレエダンサー達が沢山います。本日は私の大好きな東京バレエ団の凄すぎるダンサー達を沢山ご紹介いたします。

ポールドブラが美しいバレリーナ3名

①平木菜子さん(元ハンブルク・バレエ団)

広島県出身の平木菜子(ひらき・なこ)さんは世界で最も有名な振付家でもあるドイツのジョン・ノイマイヤー率いるハンブルクバレエ団で活躍し、数年前に東京バレエ団に移籍し現在はソリストとして活躍されています。
私が平木さんに興味を持ったのは実はFreed of Londonというロンドンのバレエメーカーが平木さんの動画をアップしたことがきっかけで、あまりに美しくて衝撃を受けました。見た目の美しさだけでなく、軌道が見えるかのような優雅で柔らかなポールドブラが美しく、清楚で上品で、なんて綺麗な方なんだろうと思いました。
ハンブルク時代はノイマイヤー版「くるみ割り人形」の主役など、様々な役で舞台に出演された実力者です。平木さんが在籍された時代のハンブルクバレエの映像を見ると結構色々なところに写っています。クールな雰囲気を持ちながらも、可憐さや上品さも併せ持つ平木さんはどの舞台を見てもつい目で追ってしまいますし、大好きです🥰

こちらはドイツ語ですが、平木さんのハンブルク時代のインタビューです。

②中島映理子さん(元パリ・オペラ座バレエ団)

以前よりよく書いている中島さんは、パリ・オペラ座バレエ団やオーストラリアのクイーンズランドバレエ団でも活躍され、現在は東京バレエ団ソリストとして活躍されています。
中島さんに興味を持ったきっかけは、あるミュージックビデオに彼女が出演されており、ポールドブラがとても綺麗なダンサーだと思ったことがきっかけです。初めて彼女を見たのは確か「眠れる森の美女」のダイヤモンドの精で、抜群のスタイルに加え女王のような力強さを醸し出す美しいポールドブラがとても印象的でした。
現在は怪我で休養されていますが、彼女のファンはとても多いので早く復帰してほしいです😊

③秋山瑛さん

東京バレエ団でプリンシパルとして活躍される秋山さんは、バレエ界のアカデミー賞とも言われる「ブノワ賞」にもノミネートされたことがある実力者です。小柄な体躯から繰り広げられる力強い踊りは必見です。
個人的には彼女の花びらがはらはらと舞うようなポールドブラが大好きで、いつも見惚れてしまいます。

名門バレエ学校出身のダンサー3名

①大塚卓さん(ハンブルク・バレエ学校卒業)

ハンブルク・バレエ学校に留学後、オーストラリアのクイーンズランド・バレエ団で活躍された大塚さんは現在東京バレエ団でファーストソリストとして活躍されています。
実は私が東京バレエ団の舞台を見るようになったのは2023年の「眠れる森の美女」がキッカケで、その時は奈良春夏さんを目当てに見に行ったのですが、ダンサーの中で印象に残ったのが上述した中島映理子さんと大塚さんでした。
なぜ大塚さんが印象に残ったかというと、実は当時5階席から舞台を見ていたのですが、5階って遠すぎて見にくいんですよね…。その上その演目は衣装が最悪で、ツバの大きい帽子をかぶっているので5階からは帽子の頭しか見えず、ダンサーが何を演じて何を表現したいのか帽子のせいで全く見えませんでした。しかし大塚さんだけは、体の向きをきちんと対象に向け、その時何を表現したくて、どういうことをしたいのかハッキリ伝わってきたのです。大きな舞台で遠くの観客にもきちんと伝わるよう工夫されているダンサーだと感じ、とても印象に残っています。

ちなみに平木さんの動画を探してハンブルク・バレエの動画を色々見ていたらハンブルクバレエスクール時代の大塚さんの動画をみつけました。真ん中で踊ってる人たちのうち、左手前が大塚さんだと思います。当時から素敵ですね😊

②南江祐生さん(ワガノワ・バレエ学校卒業)

南江さんのお名前を知ったのは恩田陸さんが書かれた「Spring」がきっかけです。バレエダンサーのシルエットのパラパラ漫画があり、そのモデルが南江さんでした。東京バレエ団を退団してカザフスタンのアスタナ・バレエ劇場でセカンド・ソリストとして活躍され、2024年には再び東京バレエ団に戻られており「再入団」というパワーワードはバレエファン達の間でもかなりニュースになりました。

南江さんの素晴らしい点は沢山あるのですが、まず一つが独特の上半身の優雅さとポールドブラの美しさです。彼の舞台は元ウクライナ国立バレエ団リーディングソリストの田北志のぶ先生の舞台で初めて見たのですが、柔らかな雰囲気に加え、ふんわりとしたポールドブラと王子のような品のある姿がとても印象的でした。
東京バレエ団の舞台で南江さんを見た時、エレガントなダンサーがいるという印象を受けましたが、ワガノワ仕込みの美しさと優雅さをどの舞台でも見せてくれる南江さんからは目が離せません。

またおそらく日本で南江さんしか持っていない個性があって、それは「日本的な動きの表現力」です。こちらは東京バレエ団「ザ・カブキ」の練習映像ですが、忠臣蔵の時代なので時代的には日本人が着物を着ている時代です。南江さんの動きはレッスン着でありながらも、明らかに着物を着ている人そのものであり、私たちをこの時代に引き込みます。切腹のシーンも腹を切る時の血圧がブワッと上がっている様子や、首を切って事切れるシーンなど本物の切腹を見ているような迫力です。
バレエと日本舞踊は体の使い方も違い親和性はゼロなのですが、ここまでクラシックバレエの美しさと日本的な美しさを完璧に表現できるのは、日本では南江さんただ1人だと思っています。唯一無二の個性を持つ、素晴らしいダンサーです。

なんと京都府亀岡市のPR大使も務められています。どれだけ凄い人なんだー!

③秋元康臣さん(ボリショイ・バレエ学校卒業)
12歳からロシアの名門ボリショイバレエ学校に在籍した秋元康臣さんは、Kバレエやチェリャビンスクバレエ団を経て、2024年3月まで東京バレエ団のプリンシパルとして活躍されました。
長い手足とボリショイ仕込みの美しい踊りは観客にも大人気で、退団後もかなりの頻度で東京バレエ団の舞台に客演する人気ダンサーです。

有名コンクールメダリストのダンサー3名

①涌田美紀さん(2012年ヴァルナ国際バレエコンクール銀賞)

2012年のヴァルナ国際バレエコンクールで金賞なしの銀賞、すなわち実質優勝という実績を持つのは東京バレエ団ソリストの涌田美紀さんです。大阪の名門ソウダバレエスクール出身で、Kバレエに在籍し現在は東バで活躍されています。小柄ながらも力強く可憐な雰囲気も併せ持つ涌田さんの踊りにはファンも多いです。
ちなみにヴァルナには現在東京バレエ団プリンシパルの宮川新大さんと一緒に出場されており、2人の初々しいインタビューがYoutubeに載っています。かわいー♡

②宮川新大さん(2012年ヴァルナ国際バレエコンクール銀賞)

上述の涌田美紀さんと一緒にヴァルナ国際バレエコンクールに参加された宮川さんも銀賞という快挙!
ちなみにインタビューによると、なかなか就職が決まらず色々なアプローチを試す一環としてヴァルナやローザンヌに挑戦したら当時モスクワ音楽劇場バレエ団芸術監督のセルゲイ・フィーリンの目に止まってダンチェンコで踊ることになったという異色の経歴の持ち主です。

ちなみにわかる方がいらっしゃれば教えていただきたいのですが、ジョン・クランコバレエ学校で教鞭を執っていたピョートル・ペストフ先生のレッスン動画に写っているこちらの男性、宮川さんによく似てるなぁと思うのですがご本人でしょうか?

③池本祥真さん(2010年ペルミ国際バレエコンクール金賞🥇)

ダイナミックなジャンプと抜群の身体能力をどの舞台でも見せてくださる池本さんはボリショイ・バレエ学校出身。ロシアの国立バレエ団やKバレエで活躍し、現在は東京バレエ団の大人気プリンシパルとして活躍されています。
池本さんのジャンプはまるで「シュパーン✨」「シャキーン✨」と音が聞こえてくかのよう😊

凄い経歴を持つダンサー3名

①山下湧吾さん(ワガノワバレエ学校出身)

東京バレエ団でセカンド・ソリストとして活躍されている山下湧吾さんはワガノワバレエ学校出身です。実は彼のワガノワ時代の動画は結構Youtube上にあり、キャラクターダンスのクラスでは最前列で踊っている動画もあるなど、かなりの実力を持つダンサーです(ワガノワの並び順は成績順なので)

山下さんや同時期にワガノワに留学していた南江さんの留学レポートはこちら!

②沖香菜子さん(ボリショイ・バレエ学校出身)

現在東京バレエ団のプリンシパルとして活躍されている沖さんはボリショイ・バレエ学校出身です。可憐な彼女はファンも多く、東京バレエ団を長きに渡って引っ張っている存在です。

③上野水香さん(プリンセス・グレース・アカデミー出身)

日本でも有数の知名度を誇る上野水香さんはモナコのプリンセス・グレース・アカデミーを経て現在は東京バレエ団のゲスト・プリンシパルとして活躍されています。様々な作品を振付家から直接教わり、20年以上日本バレエ界のトップに君臨する大人気のバレリーナです。

おまけ。驚きすぎてノーコメント。


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