新国立劇場バレエ団元プリンシパル長田佳世さんのオープンクラスに参加した感想
昨日まで新国立劇場バレエ団で上演された「アラジン」でルビーを踊られた直塚美穂さんが、長田佳世さんと同じ衣装を着用されたという投稿をされていました。その投稿を見て長田さんのルビーの踊りに思いを馳せていたのですが、そういえば長田さんのオープンクラスはポールドブラが絶品でとても良いクラスだったのにレビューを書いていなかったことを思い出しました。
長田佳世さんについて
長田佳世さんはボリショイバレエ学校を首席で卒業後、熊川哲也さん率いるKバレエでファースト・ソリストとして活躍され、その後は新国立劇場バレエ団プリンシパルとして人気を博したバレリーナです。
ある時、ボリショイのプリンシパルだったスヴェトラーナ・ルンキナと長田さんがバレエ学校時代の同級生ということを偶然知ったのですが、同時期にまさかの引退発表!慌てて長田さんの引退公演「シンデレラ」に行こうとしたのですが、その回は超満員でチケットが取りづらく、公演当日10時に受付に走って行き、なんとか当日券を確保したのを今でも覚えています。主役を踊った長田さんは優雅で美しかっただけでなく、キラッキラで本当に可愛かったです。
ちなみに長田さんといえば、私は子どもの頃に読んでいたダンスマガジンに熊川哲也さんと一緒に踊るKバレエ時代のイメージがあったので、私にとっては長田さん=Kバレエのダンサーの印象が強かったです。最終的には新国立劇場バレエ団でプリンシパルにまでなられた方なので、バレエファン達は長田さんについてKと新国どちらのイメージを持っているのか気になってアンケートを取ったところ、下記の結果になりました。新国のイメージを持たれる方がやや多いですが、やはりKバレエの印象を持っている方も多いみたいです。
長田さんのオープンクラス感想
さてオープンクラスの感想ですが、クラスでは1時間くらいかけてとても丁寧にバーレッスンを行なっていたのが印象的でした。
ボリショイ仕込みのお手本がとても美しかっただけでなく、体の使い方を「正しい例」と「悪い例」を両方実演しながら解説して下さるので、すごく分かりやすかったです。
長田さんが特に重視されていたのが、顔や首の付け方、そして音の取り方です。
大人クラスあるあるですが、振付を覚えることに必死になってしまい、上半身が硬直してしまう人は多いです。長田さんは「こう動かした方が綺麗に見える」と実際にどの部分を動かせばもっと美しく見えるか教えて下さり、そのお陰で私達はより綺麗に踊るためにはどこを気をつければ良いか意識できたのがとても良かったです。また、音の取り方も慣れないと難しいですが「この部分にアクセント!」と細かく教えて下さるので分かりやすかったです。
ちなみに長田さんは2017年に現役を引退され、お子様もいらっしゃいますが、とても可愛らしく、現役バリバリのバレリーナそのものでした。あの美しいスタイルをどのようにキープされているのか、ボディメイクも教えて欲しいです😊
私は今回某バレエスクールで行われたクラスに参加しましたが、普段からオープンクラスも行われているみたいです。気になる方はぜひメールで確認してみてくださいませ!
長田さんのポールドブラについて
舞台で見たときだけでなく、今回長田さんのオープンクラスに参加して、彼女のポールドブラ、特にアロンジェと言う腕を伸ばす動作が美しかったことが印象に残りました。動き始める際のプレパレーションだけでなく、アンオーからアロンジェにする動作は首や上半身も使い、美しく動かしていたことが印象的でした。
とても綺麗だったので真似してみましたが、私には伸びやかさをうまく出すことが出来ませんでした。次に長田さんのクラスに再び参加する際は、彼女の美しいポールドブラのエッセンスをもっと吸収したいと思いました。
余談ですが、Wikipediaには舞踊評論家の桜井多佳子さんによる「ポール・ド・ブラの美しさ」が長田さんの特徴として挙げられており、舞台で見た時も本当に綺麗に手を動かす方だなと思っていました。
数年の時を経て長田さんのオープンクラスに参加出来た上に、あの美しいポールドブラを間近で見れてとても嬉しかったです。あのアロンジェの美しさは日本一だと思いますし、クラスもとても楽しかったのでまた参加したいです💕