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新国立劇場バレエ団のゲネプロに行くには?
InstagramやWorld Ballet Dayなどの影響でダンサー達のレッスン姿を目にすることも多くなり、舞台を見るだけでなく、ダンサー達のレッスンをもっと見たいと思う方も増えていることだと思います。特に新国立劇場バレエ団は最近人気が凄く、舞台のチケットが買えないこともありますので、せめてゲネプロのチケットを手に入れられたらなと思っていました。
先日、あるツイートをきっかけに新国立劇場のゲネプロに行くための色々な情報が手に入ったので、まとめてみました。
舞台稽古見学の選択肢が今年は多い😳
— YOU (@ballet_love_yu) July 8, 2023
去年まで開幕と閉幕の二つぐらいだったような?
私は獲得ポイント1500超えてるジアトレ廃人なので🥶、抽選ナシでゲネプロ一つだけ選べるから迷う💦去年までは新制作だったから迷わず開幕だったけど、ドンキはいいかなぁと😅 pic.twitter.com/OSQCBIQNRM
そもそもゲネプロとは?
ゲネプロとは、要するに本番直前の舞台稽古のことです。「なんだよ、ただの稽古かよ」と侮ってはいけません。衣装もメイクも基本的に本番通りに行われる、本格的な舞台稽古です。例えばマスコミ向けに公開されるような本番映像は実はゲネプロを撮影したものということも多々あり、「稽古」という名が付くものの、お客様も入っているという臨場感あふれるものです。
考えてみればどの舞台にも見え方や音響等のチェックが必要ですし、バレエにもゲネプロがあって当たり前なのですが、ゲネプロは関係者やマスコミしか見れないと思っていましたが、我らが愛する新国立劇場は、条件を満たせばどうもそれ以外の人も見に行けているみたいで・・・。
どうすれば新国立劇場のゲネプロを見れるのか?
①新国立劇場友の会であるアトレ会員になり、1,000ポイント以上貯める
新国立劇場にはいわゆる「友の会」の「クラブ・ジ・アトレ」があります。会員になるには3,960円〜21,340円の年会費が必要ですが、チケットが10%オフで買えるなど、バレエやオペラに何度も行く方は十分元が取れる値段設定になっています。
ちなみに私は入会してから半年も経っていませんが、チケット10%オフの恩恵は大きく、計算したところ既に元を取っていましたw
アトレ会員はハウスカード、ハウスVISAカード、ゴールドカード(現在は募集停止)と3種類ありますが、年会費20,000円以上かかるゴールド会員になったからと言って、それだけでゲネプロに招待してもらえるわけではありません。
アトレ会員の3種類のカードによって2,000円で1ポイント〜1,000円で2ポイントと付与率が違います。そしてこのカードのポイントを1,000ポイント貯め、やっとゲネプロに2名で行く権利と交換できるみたいです。ゲネプロはいくつか選択肢があるみたいで、下記の♪が付いているものが選択可能とのこと。
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![](https://assets.st-note.com/img/1688990811425-CQpGRAkWo6.png?width=1200)
ただし気をつけて頂きたいのが、カードのポイント1,000ポイントと言っても巷の高還元率カードとは訳が違います。しつこいですが、一番ポイント付与率が良いゴールドカードでも1,000円で2ポイントなので、1,000ポイントを貯めるためには、最低500,000円以上の決済が必要となります。ちなみに現在ゴールドカードは受付を停止しているので、VISAカードの場合は、1,000,000円以上の決済が必要・・・😨
そしてゴールド会員になっても自動でご招待される訳ではなく、1000ポイント以上(多分60万ぐらい)購入しないと頂けない権利となっていて、加えて今ゴールドは募集停止してるので、賛助会員になるのが確実な道!✨となります💦きびしー💦
— YOU (@ballet_love_yu) July 8, 2023
いくらバレエ好きでもこの額の決済を新国立劇場のチケットのみで行うのは中々大変だぞと思ったのですが、普段の生活費の決済でもポイントは貯まるみたいです。ポイントをコツコツ貯めてゲネプロを見に行かれる方も沢山いらっしゃるので、アトレカードでポイントを貯めるのは、ゲネプロを見に行くための確実な方法でもあります。
普段のお買い物でもポイント貯まるので、生活の全てを注ぎ込めばまぁ……😂なんとか……😂
— YOU (@ballet_love_yu) July 9, 2023
②個人賛助会員になって10万円以上の寄付をする
上のツイートにもありましたが、ゲネプロに参加しているのはアトレゴールド会員だけでなく、新国立劇場に寄付をしている賛助会員も対象です。ちなみに賛助会員の条件と、特典はこちら。
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私のような貧乏OLの感覚からすると寄付100,000万円なんて富裕層しか出来ないじゃん、と思いますが、なんと寄付金控除も受けられるとのこと!
新国立劇場は年間10万円から賛助会員になれてゲネプロ招待や研修所公演の招待など特典もあるので、それなりに個人の賛助会員の方も多いはず。賛助会員費は寄付金控除が受けられます。NBSのロイヤルシート会員なども寄付金控除対象ですね。ものすごいお金持ちや企業からの寄付が少ないのかもしれません https://t.co/5pAWtnKORm
— Naomi Mori (@ladolcevita416) July 10, 2023
寄附金控除のためには確定申告が必要ですが、所得税から控除されることを考えると、サラリーマンでも頑張れば出せる金額かもしれません。(所得税、まじ高過ぎです😭)
昨今ふるさと納税の流行で様々な節税が流行ってますが、日本の芸術文化に貢献するのもありかもしれませんね。
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賛助会員になると、ゲネプロのためにポイントを貯める必要はなくなりますが、こちらのツイートによると、ゲネプロは大抵平日とのこと。有給取りづらい会社の方はせっかく賛助会員になっても毎回は行けないかもしれませんが、黙っていれば国に吸い取られるだけの所得税、少しでも大好きな新国立劇場の運営に役立ってくれたら嬉しいなとも思います。
賛助会員、ゲネプロは大抵平日なので、会社に行ってる人はなかなか休むのが難しいかもしれませんが、それなりの回数の招待があるので、オペラもバレエも観る方で行ける人ならお得、と思います😊
— Naomi Mori (@ladolcevita416) July 10, 2023
(賛助会員、30,000円とかからのスタートにしてくれないかな😂)
③抽選に当たることを必死に祈るw
さて、最後はもはや運勝負ですが、実はアトレカードは100ポイント貯まれば、ゲネプロやバックステージツアーに応募することができます。30名という非常に狭き門ですが、当たれば嬉しいですよね。もはや最後は神頼みですw
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実際のゲネプロはどんな感じで進んでいるのか?
私はゲネプロに行ったことがないので、ドキュメンタリー等でよく見るような芸術監督がブチ切れているのを想像していましたが、実際はもっと穏やかみたいで、お客様も相当入っているみたいです。本番のような舞台を見れるなんて、ゲネプロ見れる人が羨ましいです。
あ、ちなみになんですが、ゲネプロとはいえ途中で止められたり指示が入ったりとかは一切なく、本番通りに進んで何事もなかったかのように終わります😂特別な舞台制作的な臨場感とか何もないです。しいていえば、すぐ近くに降り番のキャスト(プリンシパル含む)がジャージ姿で鑑賞してるぐらい😂
— YOU (@ballet_love_yu) July 8, 2023
それが毎回ほぼ満席なんです。3階まで💦賛助会員やゴールド会員など、相当数招待されてます。
— YOU (@ballet_love_yu) July 8, 2023
なので有償枠も難しいんだろうな、と💦
明日から開幕する新国立劇場バレエ団「コッペリア」のゲネプロを観てきました。明日と同じ小野絢子、渡邊峻郁、山本隆之主演。振付指導のボニーノが時折止めて指示するところがありましたが、主演陣は絶好調。楽しい舞台になること間違いなし。明日は売り切れですがそれ以外の回は残席あるようです。 pic.twitter.com/eVXZHyGnNA
— Naomi Mori (@ladolcevita416) February 22, 2023
新国立ジゼル、ゲネプロなので詳しくは書きませんが舞台装置がシックでとても美しくて幕が開くとみんな引き込まれると思います。そして指揮のバクランさんが元気よく飛び跳ねていました。ゲネプロは小野絢子、奥村康祐主演です。ペザント(池田理沙子、速水渉悟)の振付が難しいそして踊る量も多いです。
— Naomi Mori (@ladolcevita416) October 20, 2022
!重要! ゲネプロでダンサーにギャラは発生するのか?
新国立劇場バレエ団所属の直塚美穂さんのツイートによると、日本では公開ゲネプロでギャラが出ないとのこと。ロシアではもちろん出るらしい(ただし本番の半額)。新国立でも出ないなら、他も絶対出ないだろうな。
うーん、今回様々な方からの情報で、ゲネプロはチケットを販売しているわけではなく、収益を目的にしていないと言うことは分かりました。でも、どんな形であれお客様を入れるなら、ダンサーにきちんと出演料を出してあげてほしいなと思いますし、その分の予算はちゃんと計上しておいて欲しいなと思います。
観劇文化が根付いていない日本では厳しいのかもしれませんが、いつか日本でもゲネプロの出演料もきちんと支払われるようになりますように。。。
ロシアと違ってびっくりしたことその④
— 直塚美穂 (@miho_naotsuka) November 18, 2022
公開ゲネプロでギャラが出ない!😂
招待客などを入れて、メイク衣装付きでの本番通りのゲネの時は本番の出演料の半額が支払われるシステムでした🇷🇺
少しでもお客様が入るのであればお金が発生する、それが仕事なんだからという考えです。ギャラが出なかったら
メイクしません。100%で踊りません。と言い出すダンサーがでてきます🇷🇺😂
— 直塚美穂 (@miho_naotsuka) November 18, 2022
日本ではそんな事関係なく、本番の為にも踊りを確認したいという気持ちの方の方が断然多いと思います。そもそも日本では出演してお金が貰えるというシステムの所はほんの一部で逆にお金を払って出演する上に
チケットノルマがあったりというのが現状だと聞きます。私も踊れる環境がある事に幸せ、感謝だと思っていて、お金どうこうよりも踊りたい気持ちの方が上回るのでそこまで気にしていませんが…真面目な日本人が多いからこそギャラなしでの公開ゲネも成り立っているんだなと感じています🇯🇵
— 直塚美穂 (@miho_naotsuka) November 18, 2022