せっかくだしヒップホップダンスでも始めるか
ダンス教室に通い始めてみることにした。
私のダンス経験値はというと、小二の運動会で踊ったチューチュートレインのみ。はい絶望。
けーぽっぷとかダンス系エンタメ(ダンス系エンタメ？)も今まで全くハマってこなかったので、文化祭で同級生がK-POP踊っているのを「全く知らない曲ばかりだ…」と眺めていた思い出。けーぽっぷ、ハマったら楽しそうだなと思いどこかしらのグループのファーストテイクを見たことあるけど、メンバー多すぎて見終わったあとの感想が「人多っ」で終わった。唯一好きなアイドルSixTONESもダンスに力入れてるグループじゃないしね。
私の今までの人生においてダンスが占める割合はゼロ。もし日本にいる時に ダンス習う？って聞かれたら、丁重に断っていると思う。
ダンス経験ゼロの私。イタリア留学でヒップホップを始めるという響きが世界一かっこよく感じてしまったので仕方がない。1度もやったことの無いダンスを言語の分からない国で、しかも別にイタリアが本場でもなんでもないヒップホップを始めるというワケ分からない感じが最高にオモロいじゃん。高校2年で受験勉強蹴り飛ばしてイタリアに来てる時点でおかしいんだから、イタリアでヒップホップダンス初めたくらい誤差でしょ。
ダンスやるか？っていう選択肢が頭に浮かんできた時、「これ絶対日本にいたら浮かばなかった選択肢だな、今やらなかったらきっと一生やらないだろうな」と思った。今逃したら、一生進むことの無い道への分岐が見えた。面白そうだから、今まで見えてなかった方の道へ進んでみることにした。
思い返せば、全く新しいことを始める のはとても久しぶりだ。留学は一旦置いておいて、中学受験して中高一貫校へ入学した5年前から、クラスメイトも先生も制服も通学路も、習い事も部活も、全部一緒。途中でバンドをやってみたり写真同好会に入ってみたりしたけれど、どれも元々仲の良い友達とのお遊びの延長のような感じで、安心感はあったものの刺激は特になかった。
日本にいたら、その安心感を優先して新しいことを始める勇気はなかった。でも日本から出て異国の地に立ってみると、新しいことを始める壁は思っていたよりも薄かった。
人生で初めてのダンスを始めるというのは、壁の薄さに気がついてそれを乗り越えてみたという点において、私にとって結構デカいことなのかもしれないしそう思うことにする。MIUの人生を左右するスイッチ的なね。(いつまでMIUの話するんですか？)
私は典型的な形から入るタイプなので、手始めにH＆Mでテンションの上がるダンスウェアを購入。初回レッスンのときに周りの子達がみんなイケてる練習着だったので、私も日記帳に「練習着購入」の予定を追加した。その瞬間の高鳴りをずっと覚えていたい。
全く知らない土地で全く知らないことを始めてみたよオモロいでしょっていう自慢でした。