これが価値観か？
ただいまイタリア留学中です。
イタリアで、日本と違うこと見つけました。
(食べ物多め編)
塩とオリーブオイルだけで野菜食う
イタリア人、サラダにドレッシングかけないの！ヤバいでしょ！
上の画像みたいに底の深いお皿かガラスのボールに葉っぱぶち込んで塩とオリーブオイルかけて食べる。最初の頃は 味しない…え… って思ってたけど3週間近く毎日食べてると、だんだん美味しく感じてきた。
伝わる人には確実に伝わると思うんだけど、風立ちぬに出てくる葉っぱむさぼる外国人、私毎日この人と同じことしてます。
ちなみに野菜自体は全然不味くない。ウマいっす。果物もめっちゃ美味しい！ホストファミリーは昼も夜も1人ひとつリンゴかモモかナシを出してくれるから毎日食べてる。果物好きとしては最高。毎日塩とオリーブオイルで野菜食べて、果物も欠かさない。いや女優みたいな食生活じゃないか？
朝食が軽すぎ
これはイタリアだけじゃなくてヨーロッパ全般なのかな？朝は牛乳とビスケット。それだけ。それだけ？！それだけ。朝からめっちゃ甘いもの食べちゃうけどいいの？って感じ。
日本にいると、朝食をちゃんと食べないと脳みそが起きませんよ‼️集中出来ませんよ‼️って5億回言われてきたから、私としてはもう何を信じればいいのか分からない。これが価値観が違うというやつね。どっちが正しいとかじゃなくて、違うんだねってこと。
なんで朝ごはんこんなに少ないのか調べてみたけどよく分からなかった。なんか日照時間とか気温の違い？って出てきたけど、どうなんだろう。
好き嫌い
イタリアでは、｢好き嫌いせずに食べるのが偉い｣という価値観が無いらしい。嫌いなの？じゃあ食べなくていいよ。それだけ。
これは個人的に結構衝撃がデカくて、なんかそもそも根本から育ってきた環境が違うんだって改めて思った。てか好き嫌いせずに食べないとっていうのは全人類共通の認識なのかとばかり思ってたから、これって日本で育ったゆえの価値観なんや…って思った。
絶対太る
ジェラート食べてた時に、ホストシスターが1口ちょうだい〜って言って私のやつを1口食べたあと、｢これあんまり美味しくないね、私好きじゃない｣って言ってきた時は 文化の違いだ‼️‼️ って脳内の家具全部ひっくりかえった。
日本だったら、人から1口貰って｢おいしくない｣なんてそうそう言わないよ。イタリア人はサバサバしてるとかそういう事じゃなくて、そもそも｢おいしくない｣という言葉の捉え方が違うからだと思う。
イタリアに来てから結構思うのは、辞書的な言葉の意味は対応していても一つ一つの言葉の持つ含蓄までは完全一致していないから、日本語を使う感覚でそれをそのままイタリア語で対応させて使ってもそれって本来の言いたいことは伝わってないんだなってこと。これはもう少し私の中で煮詰まってからちゃんとどこかで書きたい。
おわり(むしろ本題)
今までは当たり前だと思ってたことが当たり前じゃなかった。留学行った人が全員言うこと言っちゃってるけど、文字で見て頭で理解するのと、実際自分で出会って咀嚼するのだと解像度が全然違うんだよ…。
小学生のころは1,2,3...っていう単純な自然数しか知らなかったからその範囲での計算しか出来なかったけど、中学高校に入って負の数とか実数とかいう概念を知って、扱える数の世界がぐわっと広がる感じ。
それまではただ”知らなかった”から扱えなかったけど、1度知れば世界がどんどん広がるような。
そしてその世界が広がる感覚と同時に、数字なんてものは無いですよ、人間が勝手に作り出したただの妄想ですよ、と耳打ちされているような気持ちになる。今までずっと正しいと思っていた常識は違う場所にいけば全く通用しなくて、でもその新しい常識だってまた別の場所では通用しないわけで。
これが価値観ってやつか！と納得することにしました。多分、これに価値観という名前がついているんでしょう。