ともだち

久しぶりに日本の友達と通話した。
イタリアにきて二ヶ月、日本を離れてから友達と通話するのは2回目。

てかまだイタリアにきて二ヶ月かあ。日本にいたら何もせずに過ごせたであろうこの二ヶ月、たくさん新しいことして頑張ったな、偉すぎるよわたし。逆に留学から帰ったら反動で何もしなくなるんじゃないかな。10ヶ月の留学期間の5分の1が終わったわけだけど、あと8ヶ月しないと日本に帰れないと思うと果てしなく長く感じられて、でも2ヶ月がこんなに一瞬だったんだからこの一瞬の2ヶ月をあと4回繰り返したらわたしの留学は終わるんだと思うと変に焦る。

留学、目標とか明確にやりたいことがないと何もせずに終わってしまうと言われているけど、この環境で目標を立ててそれに向かって努力できるほどわたしのキャパはおおきくないな、とこの2ヶ月で感じた。目の前のことをこなすので精一杯で、目標なんて余裕ないよ。。。もちろんイタリア語上達が一番優先したい目標として胸の中にあるけれど、それ以外のことはちょっと待っていてもらって。
何もせずに終わってしまうことを懸念するのであれば、わたしは今帰国したって何もできなかったなあとは思わないので。今まで学校のALTの先生以外と英語で話したことなかった私が英語で他国から来た留学生達とコミュニケーションとって、仲良くなって、落ち着いたらお互いの国遊びに来てよって言い合って、イタリア語もなんとか日常会話ぎりいけるくらいまで上達して、日本でやったことないダンス教室通って。日本を離れたことで気がついた日本の好きなところ嫌いなところ、イタリアの素敵な文化、美味しい食べ物、貴重な経験をした上で私は今後どう生きていきたいか。色々考えたし十分価値のある時間だった自負もある。いい留学生活だったな〜って、そんな急に締めくくろうとしてもまだ8ヶ月ありますからね。まだ8ヶ月あるんだ。まだなんでもできそうだね。とりあえず、次の楽しみは冬休みかな。冬は山にスキーに行くんだ。

自分で定めた目標に向かって歩いていくのもいいけど、こうやってひとつひとつ目の前のことをこなしていって、振り返ったとき自分の後ろにできた道に後から名前をつけてあげるような留学生活だっていいんじゃないかな。

そうだ友達と通話した話だった。
日本の高校のお友達とは今までもこれからもできることならずっと仲良くしたいと思ってるので、結構まめにLINEはしてる。私の高校は中高一貫なので、今の高校の同級生とはもう5年の付き合い。5年かあ。長いね。
そんなに友達が多いタイプではないけれど、素を出せる友達がいるのは本当に幸せな事だったんだなあと言語の違う国に来て初めて実感した。
留学前に友達からもらった手紙に、「生まれ変わったら星野になりたいと思ってるくらいあなたの雰囲気が好き」って書いてくれた子がいて、それからこの言葉をずっと大切に胸にしまってある。手紙、留学先に持ってくればよかった。
通話した友達は日本なんて楽しい事ないよと言っていたけれど、私は日本を離れてから何気ないつまらないような日本さえも少し恋しくなっている。

少し前にYoutubeで誰かが「自分がぬるま湯に浸かってるな、と思ったらあえて自分の苦手な環境に一旦飛び込んで、帰ってきた時に今の環境の素晴らしさを再確認している」と言っていて私の留学まさにそれだ、と思った。日本に帰る頃には、イタリアも自分にとって心地よい場所になっているといいな。

友達とは、最近何してるのーとか高校卒業したら絶対海外旅行しようねーとか、ほんとにただの雑談。いつか日本の家族や友達と一緒にイタリア旅行してペラペラなイタリア語を披露するのが私の密かな夢なので（全員に申告済みなのでどこも密かではないけれど）、とりあえず卒業旅行は仲良い数人でヨーロッパ旅行とかがいいな。いうだけタダってやつ。

友達と一緒にカメラロールを見ながら、学校5年間楽しかったね〜なんかこう見ると意外と青春してるじゃん私たち、一昨年やったバンドほんとに仲悪かったよね今思い返すとむしろ最高、写真同好会やってよかったねたくさん写真残ってる、これ一年の時の写真じゃない？この時から私たち仲よかったんだ〜なんて言って。人生振り返り締めくくりがち人間なので私たち、こう考えると高校生結構楽しかったねってしんみりした。

できる事ならこの子と一生こうやって話していられる仲でいたいし、そう思うのなら私がそうする努力を、関係を途絶えさせない努力をしようと思った。これは留学前の私は多分できなかったけど、今の私ならできること。

日曜日で暇だったのでばーってたくさん書いてる。私の記事一覧に並んでいる過去の記事、全部ずーっと前に書いたような気がするのにまだ10日前とかで不思議。時の流れが重くて早い。