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345 紅だけじゃない秋の色を楽しむ~東京・立川市 昭和記念公園 


秋は駆け足のように過ぎてゆき、雪国では初雪の便りも届くようになってきました。心地よい季節が年々短くなってしまっていることを憂いてしまう今日この頃ですが、少しでも多くの外出してを感じようと東京都立川市の昭和記念公園にやってきました。最寄りの駅は青梅線の西立川駅。あいにくの曇り空ですが空はなんとか持ちこたえてくれました。

昭和天皇御即位50周年を記念して建設され、昭和58年に開園したこの公園ですが、多摩地区の中心都市にありながら、とにかく広い。東京ドーム40個分もあるそうでとても1日で周れるような広さではありません。そんな公園は植物を愛した昭和天皇を記念する公園らしく、季節の植物で満ち溢れています。当然秋に色づく木々も多く植えられているので鑑賞することにします。

西立川駅近くの池のほとりでオレンジに染まっているのが「メタセコイア」。モミジとはまた違った独特の赤が眩しいです。最近は滋賀県マキノのメタセコイア並木で注目を浴びるなど人気度が高まっていますね。

メタセコイアはなぜか日本離れした印象を受けるのですが、どうしてなんでしょう。

西立川口から少し来たに歩くと「かたらいのイチョウ並木」が見えてきます。秋の昭和記念公園で最も美しく、来場者の人気が集まる場所です。

遠くからでもわかる、その黄色の美しさ!

おー… 思わず息をのむ美しさ。そしてすごい人。大体どこかでみなさん写真撮影をしていますね。気をつけて歩かないとぶつかってしまいます。それにしても見上げれば黄金に染まる空。

こんな景色はこの時期、イチョウの茂る限られた場所でしか見ることができません。こんな景色に巡り合うことができて幸せだったと思います。

家族と、友人と、恋人と。それぞれがイチョウの美しさを語り、友人と恋バナに興じ、家族の未来を語りながら黄色のトンネルを抜けていきます。
あ、わたしは独りですよ。もくもくと写真を撮りつづけました。

近くの木ではスズメも語らいをしていました。

メタセコイアやイチョウだけではなく、広い公園はほかにもさまざまな秋の景色に彩られています。

真っ赤に染まる紅葉の下をレンタサイクルで走り抜ける親子。秋風を感じながら公園を巡るのも楽しそうですし、親子水入らずの「かたらい」が楽しめそうです。

秋といえば、芒(すすき)。凛と立つ姿が涼しげで、よき。

秋風に揺れる水面を水鳥が泳いでいます。もうすぐ冬が来ることを教えてくれているような景色です。気がつけばもう夕暮れ。

実はこの時期、夕方からは公園内がライトアップされてなお一層きれいな紅葉、黄葉が楽しめるのですが、別の用事があるのと寒くなってしまったこともあってここで園を出ることにしました。西立川駅からはライトアップされた公園を見ようと多くの方が私と反対方向に歩いてきて飲まれそうになりました。次はライトアップされた景色も見てみたいですね。

モミジの紅だけじゃなく、様々な秋色を眺めて秋の終わりを楽しめた昭和記念公園。この景色を思い出にしつつ、来るべき冬の旅も楽しみたいと思いました。


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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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