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377 河津七滝マイナスイオンを浴びに。

前回の記事で無事「天城越え」を果たし、河津町にやってきました。
河津町といえば、今みごろの「カワヅザクラ」が有名なんですが、それを見に行く前にちょっと寄り道。こちらも河津町の観光名所となっている「河津七滝(ななだる)」にやってきました。ここでは滝のことを「たる」と呼ぶそうです。平安期の語である「垂る水(たるみ)」が転じて「滝」になったそうですがここでは語源に近い「たる」が残っています。

河津七滝にはその名の通り河津川の中に滝が7つあります。1.5キロ以内に7つの滝がまとまってあり、遊歩道も整っていることから滝めぐりをしやすい場所になっています。

駐車場より上流側の、大滝以外の滝を先にめぐることにします。

駐車場に最も近いのが出合(であい)滝。ここで2つの流れが合流することからこの名がつきました。

ここからは少し上流に向かって歩きます。天気も悪くない土曜日なんですが人がいません。新緑の季節には観光客も多く来るんだと思いますが、この季節はシーズンオフです。木が枯れている分緑に邪魔されずに滝が存分に楽しめるメリットもあります。

2つめの滝に来ました。こちらは「カニ滝」。やや小さめの滝です。
滝壺の横の部分がカニの甲羅のように見えるからこの名がついたそうで…見えます?

次の滝に行く間にこんなものがありました。その名も「大岩(たいがん)成就」。

3個100円で小石を買って、少し離れた大岩のてっぺんいある岩のくぼみに投げ入れられたら願いが成就するというもの。では、わたしも挑戦!





…できねぇよ、入るわけねぇよ、大岩にもかすらなかったよ。3歳のころからわたしはノーコンとして知られ、近所の幼なじみと野球をしてもフォアボールを連発するピッチャーだったのを思い出しました。

そんな幼いころの黒歴史を思い出しながら歩いていると美しい滝が現れました。これは初景(しょけい)滝。天城で見た浄蓮の滝同様ここも滝壺の深い青が美しい。

初景滝は河津七滝の代表的な滝で観光客もここに多く集まります。伊豆の踊子像もここにあって多くの方が記念写真を撮っていました。椅子がありますが、この日は出張サウナサービスがあるようで、テントの中に造られたサウナを利用した方が涼むための椅子なんだそう。天然の滝を見ながらサウナで流した汗を冷やすなんて最高の贅沢ですね。


このあと少し階段を昇りやってきたのは「蛇(へび)滝」。ここからだとあんまり蛇っぽく見えないですが、

この辺りは柱状節理が歪んで倒れており、その姿が蛇の鱗のように見えるからこの名がついたそうです。うん、カニよりはそう見えます。

ここから橋を渡って向こう岸へ。滝々段々(だるだるだんだん)橋というユニークな名前です。

橋を渡って少しわき道にそれるとあるのが「エビ滝」。滝の部分がエビの尻尾、その手前の皮がエビの胴体に見えるからついた名称です。そう見ようと思えば見える、かな。

そして7つの滝の最も上流にあるのが「釜滝」。高さ22メートルで河津七滝中2番目に高い滝です。微妙に2段に分かれて落ちていきます。ここで仕事で疲れた体を癒し、マイナスイオンを一杯浴びましょう。



さて、ここからは来た道を戻り出合滝へ。さらに道を川下の方に歩いていくと最後の滝「大滝(おおだる)」に続く入口があります。ここは天城荘という旅館の敷地の中。かつては別に遊歩道があったんですが通れなくなりここを利用しています。右下に水色っぽい何かが見えますね。これは天城荘の名物「大滝温泉」。今は天城荘はリニューアル工事中ですが日帰り温泉は営業している(10:00~16:00 おとなひとり1000円)ので大滝を眺めながら温泉を楽しむことができますよ!遮蔽物がなくてかなりあけっぴろげな感じではありますが…。

この時期、河津町にはカワヅザクラの見ごろを迎えます。桜を楽しみつつ、滝めぐりを楽しんでみるのもいいのではないかと思います。

サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!