イワシの群れから学ぶフォロワーシップ
この記事は『カンリー Advent Calendar 2024』の12月12日分の記事として執筆しています!
こんにちは!「店舗経営を支える世界的なインフラを創る」をミッションに掲げる株式会社カンリーで統括エンジニアリングマネージャーをやっている張です。
はじめに
カンリーでは、組織力向上を目的に、定期的にマネージャー研修を実施しています。その中で、「マネジメントの役割と行動原則」を以下のように定めています。
今回は、この中から「フォロワーシップ」に焦点を当て、自分の見解も交えながらお話しします。
フォロワーシップとは
「フォロワーシップ」という言葉を聞くと、ただリーダーの指示に従うことだと思われがちですが、それは誤解です。
フォロワーシップとは、主体性を持ってリーダーやチームを支え、全体の目標達成に貢献することを指します。
例えば、チームが目指す方向性を理解しながら、自分の役割を果たすだけでなく、必要に応じてリーダーを補佐する姿勢が求められます。
フォロワーシップはリーダーシップと対立するものではなく、むしろお互いを補完し合い、組織の成功に向けた「相乗効果」を生む重要な要素なのです。
イワシの群れに学ぶフォロワーシップ
突然ですが、水族館やテレビでイワシの群れを見たことはありますか?
イワシの群れはまるで一匹の大きな魚のように、一糸乱れぬ動きを見せます。一見すると明確なリーダーがいるように思えますが、実際にはイワシの群れにはリーダーは存在しません。それでも群れ全体が調和して動けるのは、各個体が特定のルールを守っているからです。
イワシの基本ルール
周囲の動きを観察する
適切な距離を保ちながら動く
危険を察知したら即座に行動を変える
近くの仲間の動きに即座に反応する
全体の方向性を見失わない
つまり、イワシは一匹一匹が「フォロワー」としての役割を果たしつつ、必要に応じて「リーダー」の役割も担うのです。この柔軟性と連携力こそ、私たちが学ぶべきポイントです。
フォロワーシップを活かしたチーム開発
イワシの群れの仕組みをチーム開発に応用するとどうなるでしょうか?
以下に、イワシの行動ルールをもとにしたチームでの具体的な行動例を挙げます。
推奨される行動
メンバー同士が進捗や状況を観察し合う
必要に応じて役割を柔軟に調整する
問題やリスクを早期に発見し、迅速に対応する
状況の変化にスムーズに適応する
チームの目標を定期的に確認し合う
避けたいアンチパターン
情報共有の不足による混乱
固定化された役割分担による柔軟性の欠如
問題の対応遅れが招くリスクの拡大
これらを意識することで、イワシの群れみたいに、状況に合わせて柔軟に動けるようになり、もっと大きな成果を出せると思います。
リーダーが果たすべき役割
フォロワーシップを引き出すためにリーダーが果たすべき役割とは何でしょうか?挙げれば多くの要素が考えられますが、特に重要なのは以下の3つだと考えています。
目標やビジョンを明確に提示する
心理的安全性を確保する
成果や貢献を適切に評価する
中でも大事にしているのが『心理的安全性のある環境づくり』です。メンバーが自由に意見を出し合い、ユニークなアイデアを提案できる環境は、チームの創造性や効率を高めると思います。その積み重ねが、きっと組織全体の成果向上につながると信じています。
おわりに
弊社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでもお話を聞いてみたいと思ってくださった方はぜひお話しさせてください。
張(@canly_cho)