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短い言葉(フォトエッセイ集)

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短い言葉で綴ったフォトエッセイ集
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#フォトエッセイ

森のかんざし。

鯨の背に乗って海を渡った猫

昨夜、南の島の海を 鯨の背に乗って渡る夢を見たんだ Last night, I dreamt that I was riding on the back of a whale.  I dreamed that I was riding on the back of a whale.

標高5cmのエベレスト

標高5cmのエベレスト いつだって地球創世記

人形もモノも生きている

2年前、人形作家のうずまきさんの手によって生まれ我が家に来たクロル。来たばかりの彼女はまだ幼い顔をしていました「左写真)が、、、   ご覧ください   2年経ってこんなに凛々しい女性になりました。 左は2年前に撮ったクロル 右は今日撮りました。 一切の加工はしていません。 (並べただけです)   人形には魂が宿ります。 モノにも宿ります。 Macにも車にも宿ります。   クロルの写真がそれを物語っています。モノは大事にしないと(汗)

十四と百八十五の夜

朧月(おぼろづき) 幼き雛(ひな)の足下に そっと寄り添う 影法師 (フォトエッセイ集・コールタールの電燈 「十四と百八十五の夜」より)

うん、いい曲だ。と自画自賛

久しぶりに懐かしい曲と再会した 青春とやらを謳歌していた時代に作った僕の曲だ 世の中の右も左も分からずただ前しか見えていなかった頃こんな浮かれた曲を書いていたのかと恥ずかしくもあり懐かしくもあり なんか妙な気持ちだ 消しゴムがあったら消したいところだが これが今の僕を作り上げてくれたのだと思ったら 妙に愛おしくなった うん いい曲だ

パジャマと冬の魔女。

イオンのパーゲンで買ったパジャマを後ろ前逆に着たまま八ヶ月も眠り続けていた冬の魔女が、秋も深めいたある日突然パッと目を覚まし大声で叫んだ 「パッ、パッ、パジャマのポケットが無くなってるわ!」 そんな慌てん坊の冬の魔女も、帰り支度している三月ですね。 今度こそちゃんとパジャマ着て寝てほしいものです。 追記 僕の旧友に「オカネ」という奴がいます。ある日彼は寝ぼけてパジャマの上にスボンを履いたまま就職面接に挑み見事落ちました。スボンの裾からドット柄の黄色いパジャマが飛び出

森の画家

日をめくる毎に 色を塗り替えてゆく森です 春は緑に塗り 夏は藍一色に 秋はこうして紅く塗り 冬は白に塗り替える まるで画家さんみたいだ この四季の繪を キミは眺めていますか 愉しんでいますか それとも まだ走り続けていますか ※ With every turn of the day  It is a forest of repainting colors Spring painted green Summer to a single color of indi

愛機

My beloved camera   Audiovisual design that respects nature I want to be someone who bows down in front of nature, uses audiovisual technology to respect and respect, and appreciate its existence. PhotEssayist ZAKI satoshi

精霊の雨宿り

精霊の雨宿り Rainy Day of the Spirit

道・あとさき

道・あとさき

十四と百八十五の夜

朧月(おぼろづき) 幼き雛(ひな)の足下に そっと寄り添う 影法師

優しかったあの人を思い出しました

窓の外が何やら賑やかな色合いでしたので、 つま先を立てて覗きこんでみましたら、 もうすっかり真っ赤に染まり終えました空と、 地平線のあちら側に帰りかけている黄金の太陽と、 頭を何度も下げながら暫しの別れを惜しむ草や花たちが、 まるで最期のお別れのように互いに手を振りあっておりまして そうしたお終いのような風景を 夜の迎い星たちがこぞって集まり 濃い青色の空の そのとっても高いてっぺんから見下ろしておりました 僕は、優しかったあの人を思い出しました (フォトエッセイ集

ルクセンブルクのコーヒー茶碗

ちがった街の一日のはじまりには、 朝の光と朝のコーヒーがあればいい。 知らない街の気もちのいい店で、 日射しにまだ翳りのある午前、 淹れたてのコーヒーをすする。 人が生まれるときは柔らかで弱々しく、 死ぬときは堅くてこわばっている。 草や木が生きているあいだは柔らかでしなやかであり、 死んだときは、くだけやすくかわいている。 だから、堅くてこわばっているのは死の仲間であり、 柔らかで弱々しいのが生の仲間だ 『老子』のそんな言葉が、 つと生き生きと目の中に立ち上がって