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Jリーグクラブの親会社の売上高をまとめてみた

先日、

妻「サッカーって結局金なの?」

という質問があった。

なんともいい難いが、
単年度でみてみれば小規模クラブが躍進することもあるが、長期的なチームの強化にはやはり経済力のあるクラブが有利である(当たり前だ)。

J1クラブ自体は概ね25〜100億円程度の売上であり、そのうち人件費として10〜40億円ほど使っている。

各クラブの売上は主にスポンサー料(45%程度)入場料収入(20%程度)グッズ収入(10%程度)・賞金やJリーグ分配金・その他などである。

クラブ売上のうちスポンサー料が半分弱を含めていることから、「親会社や主要スポンサーがどれくらい金を出すか」がクラブの運営に大きく関係している事がわかる。

つまり親会社の大きさ(金払いの良さ)がクラブの大きさに直結すると言ってもいいだろう。


と、言うことで今回は各クラブの親会社の経済力を比較するため、各親会社の売上高を調べてみた。


注釈
※50%以上の株主がいる場合は親会社の売上高を、50%未満の株主しかいない場合は最も多く株を所有する筆頭株主の売上高を記載する。
※持株比率を公表していないクラブは、最も多く株を所有していると思われる株主の売上高を記載する。


2025年J1クラブ

・鹿島アントラーズ
メルカリ(フリマアプリ)
 売上高:連結1061億円
※クラブ発足から住友金属(⇛新日鉄住金⇛日本製鉄)が筆頭株主であったが、2019年よりメルカリが筆頭株主。


浦和レッズ
三菱重工業(重工業メーカー)
 売上高:連結4兆6571億円
※直接的な親会社はダイヤモンドFCパートナーズであり、その筆頭株主が三菱重工業。もともとは三菱自動車が浦和レッズの親会社であったが、日産自動車(マリノス親会社)が三菱自動車の筆頭株主となったことでクラブライセンス上の対策として三菱重工業に変更となった。


柏レイソル
日立製作所(総合電機メーカー)
 売上高:9兆7287億円


FC東京
MIXI(IT関連企業) 
 売上高:連結1468億円
※東京ガスが前身であるが、「東京に関わりを持つできるだけ多くの企業・自治体の共同出資とし、特定の企業の影響を受けない独立性の有るものとするという方針」よりクラブ設立当初より東京ガスとの親子会社関係にない。


東京ヴェルディ
ゼビオホールディングス(スポーツ小売事業)
 売上高:連結2424億円
※これまで親会社は読売新聞社⇛日テレ⇛親会社なし⇛いろいろあり⇛ゼビオと変わっている。「いろいろあり期」の経営問題についてはWikipediaを参照されたい。
※一時期サイバーエージェントが出資していた時期あり。


町田ゼルビア
サイバーエージェント(メディア事業等)
 売上高:連結8029億円
※2018年よりサイバーエージェントが親会社。


川崎フロンターレ
富士通(総合電機メーカー等)
 売上高:連結3兆5897億円


横浜F・マリノス
日産自動車(自動車メーカー)
 売上高:連結8兆4245億円


横浜FC
LEOC(フードサービス事業[ONODERA GROUPホールディングス])
 売上高:1182億円


湘南ベルマーレ
メルディアRIZAP湘南スポーツパートナーズ
 ※メルディア(三栄建築設計)50.5%とRIZAPグループ49.5%の合弁会社
 メルディア売上高:1442億円
 RIZAP売上高:1605億円
※クラブ設立当初はフジタ(ハウスメーカー)が親会社。


アルビレックス新潟
⇛持株比率不明。おそらくNSGグループ(学校法人)が筆頭株主?
 売上高:連結729億円


清水エスパルス
鈴与(物流事業)
 売上高:1597億円


名古屋グランパス
トヨタ自動車(自動車メーカー)
 売上高:45兆953億円


京都サンガ
京セラ(電子部品・電気機器メーカー)
 売上高:2兆253億円
※持株比率が公表されていないが、おそらく任天堂が2番目の株主と思われる。

ガンバ大阪
パナソニックHD(電機メーカー等)
 売上高:8兆4964億円
※ガンバ大阪の主要株主であるパナソニックスポーツはパナソニックHDの子会社


セレッソ大阪
ヤンマー(発動機・機械メーカー)30%&日本ハム(食品加工メーカー)30%
 ヤンマー売上高:連結1兆222億円
 日本ハム売上高:連結1兆1761億円


ヴィッセル神戸
楽天グループ(インターネット関連事業等)
 売上高:2兆713億
川崎製鉄が前身。クラブ設立当初はダイエーが筆頭株主であったが阪神大震災後に撤退。2004年より三木谷氏の個人資産管理会社が、2014年より三木谷氏の楽天グループが筆頭株主。


ファジアーノ岡山
親会社なし。筆頭株主 木村正明氏


サンフレッチェ広島
エディオン(家電量販店)
 売上高:連結7210億円
※2007年にマツダ(連結3兆8267億円)からデオデオ(現エディオン)が筆頭株主となる。


アビスパ福岡
システムソフト(コンピューター関連事業) 
 売上高:連結23億円
システムソフトアパマン(不動産賃貸事業、売上高:連結457億円)の子会社


ということで以上J1全20クラブの親会社を紹介した。やはり売上高1兆超えの親会社を持つクラブが強い印象。

J2では大宮(レッドブル)、千葉(JR東日本/古河電工)、磐田(YAMAHA)などが売上高1兆超えの親会社を持つクラブである。


2月より始まる2025年Jリーグ。親会社の経営状況を頭に入れながら見ると、違った視点で楽しめるかも???


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