83 Lightning Catapultがアツい【アルピー酒井&三四郎相田】
時々noteでも触れるが、僕はお笑いのラジオが好きだ。いま、週に15番組くらいは聴いている。
お笑いラジオ好きのルーツは中学生の頃に放送されていた「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」(2005年〜2008年)であり、僕にとってはバイブルのようなものだ。とにかくふざけた番組で、無茶振り・エピソードトーク・ネタメールなど全てが面白かった。お笑いラジオとは何たるかをここで学んだと言っても過言ではない。
そしてもう一つ大きく影響を受けたのは、大学生/大学院生のときに放送していた「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」(2013年〜2016年)だ。アルピーANNは2時間かけた壮大な茶番であり、コント師であるアルピーらしさが存分に出ていて最高だった。
この世には僕のように、くりぃむしちゅーとアルコ&ピースのラジオに影響された人間は山ほどいると思う。
いま隆盛を誇っているGERAラジオはそもそも創始者の恩田氏がアルピーANNに影響を受けて作った放送局であるし、いまラジオパーソナリティを務める30代の芸人の中にはくりぃむしちゅーANNのヘビーリスナーだったことを公言する人も多い。
それくらい、くりぃむANNとアルピーANNはラジオ界の金字塔なのだ。
アルピーANNにドはまりした当時の僕は、アルピーのライブDVDを買い集めたり、出演しているラジオ・テレビをひたすらチェックした。
と言っても当時のテレビ出演は少なかったので、主にラジオを聞いていた。
当時住んでいた名古屋では放送されていなかったエフエム富士の「沈黙の金曜日」(2013年〜)を聞くためにわざわざUSTREAM配信(2016年よりツイキャス配信)をみたり、TBSラジオの「アルコ&ピースのDC GARAGE」(2016年〜)を聞くためにradikoの有料会員になったりもしていたほどだ。
アルピーが時々アシスタントを務めている「有吉弘行のサンデーナイトドリーマー」も毎週欠かさず聞いていたし、酒井ちゃんが静岡でやっていた「チョコレートナナナナイト」(2019年〜)もradiko有料会員(プレミアム)でしっかり聞いていた。
それがいつしか彼らのラジオを聞くことがなくなっていた。
原因は3つある。
①念願であった彼らのテレビでの露出がようやく増えてきたので、ラジオのプライオリティが下がったこと。
②僕の生活ステージが変わり、「深夜にリアルタイムで聞くラジオ」から「GERAやspotifyといったいつでも配信で聞けるラジオ」が主体となっていったこと。
③彼らの次の世代のラジオを中心に聞くようになったこと。
いつしか僕の中で「ラジオスター」だったアルピーは、毎日のようにテレビに出てくる「売れっ子テレビ芸人」になっていた。
平子っちがIT社長のネタでがんがんテレビに出始めたときは歓喜したし、ラヴィットに出てきたときなんかは「ついに来たか」と思ったもんだ。
そんなわけでアルピーラジオ離れしていた僕だったが、最近再び聞き始めたモノがある。それがspotifyで配信されている「83 LIGHTNING CATAPULT」(2021年〜)だ。
ここのところ一年半くらい放置していたのだが、最近時間ができたので再び聞き直し始めた。
この番組はアルピー 酒井と三四郎 相田がMCを務めるラジオ(作家は福田卓也)で、厳密に言うとアルピー単独のラジオではないが、この二人のコンビネーションはとても素晴らしい。元中日の荒木&井端ぐらい素晴らしい。
二人とも大手のラジオ局で本チャンの番組を持っており、この83LCのことをサブチャンネルくらいの存在と考えている。そんな格下ラジオだからこそ、二人とも言いたい放題やりたい放題で面白いのだ。
リスナーからの相談メールを全力でスカしたり、酒井と相田でしょうもない言い争いをしたり、本チャンラジオで言わないような弱い雑魚エピソードを話したり、控えめに行って最高of最高なのだ。
とくに二人でコーさん(平子さん)特有のあの感じを馬鹿にしまくる流れが最高に面白い。
酒井ちゃんが調子こくと相田シュウジマンがなだめに入り、相田シュウジマンがスカすと酒井ちゃんが呆れ返ったり、バランス感覚が絶妙だ。
お互い本物の相方(酒井→平子/相田→小宮)よりも相性がいいのでは?と思ってしまうくらいだ。
正直な話、相田シュウジマンがこんなに面白いとは知らなかった。三四郎のANNも聞いたことあるが、あまりハマらなかったからだ。もっと早く知りたかったくらい後悔した。
この二人のコンビネーションが絶妙のこの番組は、ついうっかりJAPAN PODCAST AWARDS 2021でベストコメディ賞なんてものも受賞してしまったりもしている。
酒井ちゃん風に言うなら、
「訳わかんねーけどとりあえず聞いてみ?おもしれっから!」なラジオなんで、是非聞いて見てほしい。