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成田悠輔の著書「22世紀の資本主義」を読んで読み終わったら燃やして焚き火をしよう

どうも主に姫路にいるhideです。 毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。

漫画とゲームと音楽好きです♬
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それでは本編へGO



お金という(悪)夢 お金は人間の恥部である

「みんなお金が大好きだ。
ネットや本屋を覗くと年収アップやら資産形成やらFIREやらのゴミみたいな書籍や動画が溢れている。」

初っ端からもう好きw
成田悠輔さんはめちゃ好きなんだけど本は初めて。メディアで見る成田悠輔そのままのスタイルで文章におこすんだ、、ってのは意外だった。

"ゴミみたいな"といった一見の火力が高い言い回しを書籍でもやるのかー。と

僕はこういう俗物的な言い回しがめちゃめちゃ大好きなので出だしから興奮してしまったw

2017.8年にキングコング西野亮廣の「魔法のコンパス」や「革命のファンファーレ」や読んだ時、僕はその、やや露悪的でありながらもロジカルな爽快感と未来への期待にワクワクした。

もしかしたら書籍を読んでの感動としてはアレ以来のものかもしれない。

共感を伴う感動が人を1番、先導しやすい。僕はもう資本主義にウンザリしている。そして資本主義から逃げられないことも知っていて受け入れてもいる。

資本主義が大好きで大嫌いという成田悠輔の語り口はとてつもなく僕を気持ち良くさせてくれる。

お金は悪夢、恥部、良くないものとして本著は書かれている。最高だ。

成功者といわれるビジネスマンはみんなこぞって「お金を好きになろう!」とか「お金を稼ごう!」などという。

成功者のようなスピリチュアルは「お金に愛されよう!」などという。

結局世の中金だよね。
って言葉に誰しもが納得させられてしまう

ホンマにウンザリ。

僕はビジネスとスピリチュアルが両方嫌いだ。
(よくそんなんで楽しく生きてるなw)

「お金なしで生きることはできないだろうか?」

これは夢のない僕の数少ない夢の一つかもしれない。僕は資本主義にもたらされる快楽を享受しながらも最低限の生活(稼ぐために生きない)をしてる。これぐらいで諦めてる。

そんなにお金が嫌いなら一文無しで飛び出して路上生活や山奥生活でもやればいいものをそこまでの覚悟はない。情けない。

そんな半端者がお金や資本主義に対してどーのこーの言ってんじゃねーよ!と思われるかもしれない。そうして永遠に正解にレイプされ続けてきてるんだけど、成田悠輔はさすがだ。そんなモヤモヤにも救いの一文がある。

「現代の知識人は素人(アマチュア)であるべきである。アマチュアリズムは利益とか利害に縛られるのではなく、狭い専門性をありがたがるのでもない。社会の中での憂慮とか愛着によって動く思考活動である」

知識人であっても、あってこそ素人考えでいい(僕は知識人ではないが)。

さて、姫路から東京へ行く新幹線で一気読みできてしまったこの本の気になったところをどんどん紹介していく。


現実より幻想に価値がある 

(反資本主義のやつらも所詮、資本主義で儲けてるというくだらなさ)

株式会社というものがある。
株ってのは存在するものではなく、未来への期待が価値になっているものだ。

「現実よりも幻想の価格が高まっていると言ってもいい」

今、目の前にある便利なもの、大事なもの、必要な現実よりも未来の幻想の方が価値が高い。これが現金(現実)と株(未来)

「未来がインフレし現在がデフレしている」

「安く便利で良いものを今ここで与えてくれるだけの企業より、雰囲気や価値観、優越感や高揚感など、いわく言語化・数時化しがたい事を与えてくれる商品と企業の市場価格が高まっているのかもしれない。」

「革命と詐欺のマリアージュ」

「資本なき資本主義がますます幅を利かせている」

現代の資本主義への疑問と嫌悪が次々と言葉として紡がれる。

ほとんどのビジネスはほんのりと詐欺である   

ムショーク大学助教授 暇士ひであき


僕も成田悠輔さんに紛れてよく使ってる決め言葉を残しておこうw

資本なき資本主義とはよく言ったもので、とうとう若い頃から投資をしましょう!なんてバカな提言が正解っぽくなってしまってきてる。

物作りを介していない資本などゴミだ。

誰もがビジネスができる時代で
何でも売れる時代になり
多くの人がゴミを売ってゴミで稼いでる。
そしてゴミをありがたがっている。

win-winで誰にも迷惑をかけてないじゃない?
稼げないやつ乙!!などという。
稼いでるだけならまだしも稼げてない人を下に見る発信はもはや万死に値すると思う。

ちなみに僕もオンラインサロンというゴミビジネスで最低限の生活を担保している。毎日こういうアマチュアリズムに満ちた思考活動を垂れ流しているだけで仕事はほとんどしていない。

参加者は僕が生きるということに多少の価値を感じてくださっているようで本当に感謝しています

本著ではいわゆるインターネットによる産業革命はまだ起きてはいないと書かれている。

「WEBは古い無駄を省くことに成功したが、新しい無駄も生んだ」

なるほどすぎる、、
新しいテクノロジーで物事を解決したが
新しいテクノロジーにより停滞もしているというわけだ。
朝から晩でネットを見てるような暇士など無駄の極みである。


一物一価から一物多価、そして仮想現実

「価格が個人ごとに違ってしかも他人にわからなければ、お金を使った経済力による比較が難しく無意味になっていく」

散々っぱら資本主義に対して悪態をついてきて、このあたりから資本主義が変化していく未来予測(妄想)が進んでいきさらに面白くなっていく。

本当に面白いので、こんなnoteを読むのはもうやめて「22世紀の資本主義」を買いにいってほしいw
僕も書くのに疲れてきた←

一物一価というのは、誰もが同じ値段で物を買うということ。

スーパーで大根を買う。
僕が買っても、前澤友作さんが買っても、犯罪者が買っても同じ値段だ。

一物多価というのは、人によって値段が変わること。

今でも一部でそうした仕組みは適応されているがそれが日常全てに及んでいく。
今は可視化されての一物多価会計だが、誰がどんな値段で物を買っているか?は基本的にわからないようにする。
(そんなことがどうやって可能なのか?は本を読んでね!!)

そうするとお金を稼ぐことそのものには意味は無くなっていく。という。
おもしろそう!

「生身地球とそこに住む物理国家たちは愛すべきクソゲー的な空間になっていく」

他の可能性として仮想現実(メタバース的な)ものにも触れていてこのあたりの考察もめちゃくちゃに面白い。

佐藤航陽さんの著書「世界2.0」という本でもメタバースについてはガッツリ書かれてて地球をもう一つ作りそっちで暮らすとか、ゲーマー属性である自分にとっては凄くわかる話でうっすらと理解できる話。

そうなると生身の世界がクソゲーになるっていう。でもクソゲーっておもろいんすよ。現実ってクソだなぁw
などと生命維持のために現実に出てきて笑いながらほっこりして、基本的には仮想現実で生活する。

店舗を完全に引き払ってから2025年はほとんど家という仮想現実で暮らしてる僕は半分似たようなものかもしれない。

たまには外という現実に行ってる。


お金の奴隷解放宣言2025

きもちぃー!!

「根っこの違和感と欠落感?それは経済が壊れていると感じること、市場経済が私たちにつけてくる値段という評価が"あるべき真の"価値とズレているように感じることだ」

話を資本主義に戻り、、これもずっと疑問と嫌悪がうずまいていることで、経済が壊れているというのは、呪術廻戦という漫画の人気キャラのワンシーンが知る人にはわかりやすいかもしれない。

確か金融かなんかの仕事をしてるキャラがよく行くパン屋さんの素敵な接客に対して、自分のような仕事が贅沢をして、こんな素敵な接客をしてくれるパン屋さんはそうでもないのかな、、みたいな事を考えるシーン。

そのキャラはこんなセリフも残してます。

寄り道ですが、僕は派遣会社のお手伝いをしていて、そこでは「労働に価値を」という理念を掲げています。現在の労働の価値は地に落ちています。

「お金から解放されるにはまずお金が必要だという世界観の中に住むかぎり、私たちがお金から解放されることはない」

前述した革命のファンファーレという本で1番刺さった言葉「お金の奴隷解放宣言」。あれから7年。

誰一人ちっともお金の奴隷から解放されてるようには見えない。奴隷度合いが違うだけだ。
お金の奴隷から解放されたようで次は信用の奴隷となり生活は全く変わってはいない。

やはり僕は見てみたい。
お金のない世界を。
上っ面の信用経済もウンザリだ。

みんな結局世の中金だよね。だったり
生きるにはどうしたってお金が必要だよね。
という価値観で生きてる。

「真に必要なのはベーシックインカムやお金ではない。再分配を内蔵した柔軟な市場経済でもない。稼げない人間、働けない人間、値段の低い人間でも何の引け目も感じずに生きられるような経済観と人生観への転換なのだ」

そういう意味では僕の推し活ツートップの一つベーシックインカムもお金に依存した施策なので真の解放革命にはいたらないという。ぐぬぬ。
(ツートップのもう一つは安楽死)

「稼げない人間、働けない人間、値段の低い人間でも引け目を感じずに生きられるような経済観と人生観への転換」

繰り返しの引用になるが本著でベスト3に入る僕にとってのパンチライン。
僕はこれを体現しているつもりだ。
なので自分の価値など高めたくはないのだ。

これでもいいのだ!
これでいいのだ!
これがいいのだ!

「成長はクソかもしれないが脱成長も同じくらいクソである」

そして僕も脱成長を提言してるわけではない。競争により成長を強要する社会でなくなれば緩やかではあれど自ずと成長するはずだと思っている。


招き猫アルゴリズム!リアルRPG!

そして本著は最終章で劇的な展開を見せる。これまで書かれてきた数々の進化予想を否定し、いよいよお金が消える。

一物一価から一物多価値となった世界はさらに一物無価となるというのだ。

「順位や数値がないと人間社会は前進できないと思うのは、アルコールやカフェインがないとやる気は出せないと考える中毒者的思い込みである」

資本主義というのはつまり成り立ちは便利であったが、現在はかかわる全人類が中毒者となっている。ということだろう。
ビジネス芸人やスピリチュアル芸人、それに群れ従う人達を見ると本当にそう思うし、自分もその輪から完全に脱却してもいない。

二日酔いになるたびに酒なんてもう飲みたくないと思ってるし、世の中からお酒はなくなってもいいと思ってるのにまだ飲むみたいなものだ。

どうやったらお金がなくなるの?
それは「招き猫アルゴリズム」によって成される。

これも実際に本を読んで驚いて欲しい。
ネタバレをもったいつけてるわけではない。僕の理解力と説明力が乏しくて書けないのと、そろそろ書くのが面倒くさくなってきただけだ。

僕がそれを読んで思ったことは、現実が本当にドラクエのようなRPGになる!ということ。

朝、起きる。

夜起きてもいい。

すると街にはいろんなイベントがある。

やってもいいしやらなくてもいい。

全てのアクションがデータになり記録される。

フラグがたち新しいイベントに挑戦できるようになる。

肝臓の調子が悪いとお酒が買えなかったりもする。

ドラクエというよりオープンワールドの壮大なロマンシング性(サガ)といったところか。

この構想にはめちゃくちゃワクワクした!

データが蓄積されるとゲームを詰んでしまう可能性ももちろんある。
そうした時にデータを忘れることができる忘却装置があるという。

僕はそれはデータ消去の安楽死でもいいんじゃないか?と思った。

「ギフト.ギフト」に気をつけろ

ザックリいうと良いことをすれば良い人生になるからみんか良いことをしよう!みたいなノリに見えるがそうではない。

その世界観は「ギフト.ギフト」と言われる話で、それはギフトは贈与でもあるが毒でもあるという話。

なのでいわゆるギバーになれ!みたいな話もクソである。
ギバー=テイカーなのだ。

毒のわかりやすい例がいわゆる競覇的な贈与だ。儀式などの場で公式に贈り物を与えることで、贈った方は富と名声を得、贈られた方は劣勢とお返しの義務を負う。贈られた方は一定期間内にいい感じの返礼を行えなければ白い目で見られ、地位を失う。

コミュニティで経済難を乗り切ろうという流れがあるがその気持ち悪さの正体がこれだろう。

人類が発明してきた価値の交換様式
全てに欠点がある。
Aには閉塞と束縛
Bには腐敗と無駄
Cには格差と階級

それを打破するのがお金のない世界「測れない経済」だ。

「こうして経済は芸術になり遊戯になる。誰かを救うための仕組みではない。罰するための仕組みでもない。ただそれぞれの人がそこにあるがままにあるための仕組みが測れない経済である」

「お金のない世界」とは
「測れない経済」である
という着地に僕は涙ぐんだ。

僕の理想郷はそこかもしれない。

「本当に必要なのは暴走する資本主義の制御ではない。故障した民主主義の修理でもない。経済(成長)と政治(分配)の機能を単一制度で実行するような新しい〇⬜︎主義の設計と実行だ。民主主義や資本主義といった概念自体が20世紀的老害なのだ」

〇〇主義ではなく○⬜︎主義と書かれているのは成田悠輔さんの眼鏡の形のアピールなのかなと、そしてゴミからはじまり老害で占める露悪的な口の悪さにも成田悠輔節を堪能できて最高の読書でした。

「大きな声では言えないが正直にいうと実はお金が嫌い」

そんな人は絶対買ったら面白いと思う。

お金大好き人間も一つの価値観世界観として読んでみることをオススメします。


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