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"村上隆"嫌いのマルクス主義"斉藤幸平"と村上隆本人との企画が神すぎた
どうも主に姫路にいるhideです。
毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。漫画とゲームと音楽好きです♬
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それでは本編へGO
動画を見るまでの経緯
ReHacQ(リハック)っていうYouTube番組が結構お気に入りで気になる動画があればよく見てますと。
今回の主役の1人、村上隆さんはアーティストですね。現代アーティストっていうので良いんでしょうか?僕アートはよく知らないんですが、友達が現代アーティストだったりするのでアートの話は良く聞くんです。
で、村上隆さんの話もちょくちょく聞いてて、アートにはやっぱりそこまで食指は湧かないんですけども、いくつか動画や記事を見てるうちに村上隆さんご本人の思想や佇まいは好きになりました。
おもろいおっちゃんやなー!って印象です。
アートと資本主義の話とかになってんのがめちゃくちゃおもろくて、、僕がなんでアートに興味があまりないかって、一つは金がないからなんですよ(笑)
で、僕、金を稼がないんで(稼げないともいう、うるさいな!)何十万もする生活必需品でないものを買うという事はやらないんですね。
そのためにお金を稼ぐ、、みたいなことは僕は違うと思ってます。
これ、不思議なんですけど多分アート的にも合ってて、アートを買いたいからお金を稼ぐ、、は多分だけどアートじゃないと思います。知らんけどw
結果的に富裕層、裕福な人がたどり着くものの一つはアートで間違いないでしょう。
いきなり自分の話ばかりなんですが、例えば僕はビックリマンシールもアートだと思うんです。なのでその感覚であれば僕もアートは買ってます。
そういった話が動画には出てきます。
めちゃヤベェす。
さて、この動画シリーズが撮られるキッカケになったのは「斉藤幸平」さんというアンチ資本主義、脱成長コミュニズムを掲げて若手左派論客の筆頭と言われてる人です。
斉藤さんがなんと別のリハックの動画で「村上隆が大っ嫌い」と言及した事がキッカケなんです。すご!
(そこだけ見たい人はこの動画の19分40秒から)
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なのでこの神動画4本の立役者が斉藤さんなんですよねw
斉藤さんがどんな人かと言うと脱成長を掲げて出版したのが「人新世の資本論」
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で、この頃はイケイケの人達に「脱成長とかヌルいこといってんじゃねぇよバーカ!」みたいなテンションで密かにバカにされてました。少なくとも僕の見えるところでは。今でも「脱成長」という言葉やアンチ資本主義というワードは経営者さんらからすると非常に相性の悪い言葉なので好かれないとは思いますw
僕としては、資本主義は嫌いだけど資本主義でしか今のところ人間は統制がとれないクソヘボな動物だと思ってるので仕方なくの資本主義賛成派です。
脱成長とまではいかなくても急成長というか、、余計な成長はするべきではないという感覚はあります。もっと丁寧な成長が必要というか、、
まぁそんなこんなで無駄な話が多くなってしまいましたが、魅力的な2人の4本動画ということで、、1日でぶっちぎって見ました。
こんなものを綺麗にまとめる事など僕には到底できないので、1本ずつ僕の琴線に触れたところだけをピックアップして紹介しますね。
1本目 資本主義とアート!徹底議論!
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「村上隆が嫌い」そう動画で言い放った斉藤幸平の思惑としては、アートが資本主義に消費され大量のお金が容易く動いている状況、平たく言えば「そんなお金があるなら、、」といったところもあったりするんだと思う。
ブランドには「ブランド物」という言葉があったりで、それはどこか金持ちの無駄な金の使い方の象徴のように見られる事もある。
ブランドに興味がない人でも聞いたことのあるであろうルイヴィトンに村上隆の「フラワー」が乗っかってる。そして金ピカ。
資本主義の権化というテロップがよく似合うw
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このコラボはめちゃくちゃ売れたんだけど、作家としての評価はこの時だけ見るとめちゃくちゃ下がったらしい。まぁやっぱり資本主義の権化のように見られたという事だろう。
だけどもこの動画の一番イジられポイントとして、村上隆を資本主義の権化として揶揄する斉藤幸平がこの時に着ている服がブランド物の「メゾンマルジェラ」である。
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だが、斉藤幸平もツッコんでくれると思い着てきたらしい。
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ネットではこの部分を散々バカにされてたりするが、斉藤幸平の気持ちはわかる。
確かにメゾンマルジェラは高級ブランドではあるが、ジャケット一つたかだか2.30万がいいところで、定番作品を今となってはそこまでは労せずに何百万、何千万と量産できるアーティストのソレとは単純に比べるものではないと思う。
アンチ資本主義だから慎ましく質素なモノを着なければいけない、、というような押し付けもおかしいのではないか?
晴れの舞台の一張羅ぐらい一つあってもいいだろう。
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4本の動画の後半への伏線となるこの言葉がとても印象的だった。日本が体感してる資本主義、、斉藤幸平や、アンチ資本主義の人達が忌み嫌う資本主義は"本当の資本主義"ではない。ということを村上隆は言う。
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チームラボの猪子さんには言いたい事がたまっているようでw(尊敬はされてるようです!)
2本目 芸術家の本音とコンプレックス
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アートってわけわからんよな、、ってのが僕をはじめ多くの人にあると思うんですが、多分これなんすよね。「文脈」
アートを感じる、アートを読み解くって文脈の理解なんだと。それがわからないと「なんかすげー!」から先には行けない。
これは凄くしっくり来る。僕も好きな漫画や音楽、ゲームがたくさんあるけども、それの魅力も「文脈」があるんよね。
あの曲のどこが素晴らしいの?って、あの曲は実はインディーズの頃のあの曲があってね、、ライブでは必ずこういう時に演奏されて、、アーティストのこんな思い入れがあって、、という文脈があってこそ曲のポテンシャルが最大化する。
漫画のストーリーもそうだし、ゲームのカタルシスなんかもそうだ。アートにも同じように文脈があり、それを辿らないと魅力などわからなくて当然だ。そりゃそうだ。それが「好きじゃないとわからない」世界だ。
逆に音楽にしても有線で流れるようなヒット曲のサビだけ知って、このアーティストはあーだこーだ、、って知った気になる楽しみ方もそれはそれで自由でもある。が、それじゃわからない世界がある。
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漫画好きとしてはグッと前のめりになる展開!
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noteの冒頭でビックリマンシールを集めるのもアートコレクターのようなものだ。と書いたけど、そういう認知がされていけば日本はいきなり一気にアート後進国からアート大国になる。
それもぶっちぎりだ。
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コロナ禍によって全世界でNetflixやAmazonprimeといったものを引きこもって見るようになり、ニッチな人気だった日本のカルチャーが世界でも爆発しだしたと村上隆は言う。
なるほど、、そういうことか、、。
日本のオタク文化って90年代ぐらいまで、危ないやつがハマってるイメージで、2000年代から徐々に市民権を得てきた。それでもまだまだどちらかというと陰キャが好む文化だよね、、という印象がある。
おそらくだけど、日本にいる以上、日本人ならむしろ漫画やゲーム、アニメといったものに触れていない方が異端児な扱いになるんじゃないかなと先日も友達と喋ってたところ。
ニッチではなく王道、オタク文化はアート文化になる。
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僕もびっくりしたんすけど、こんな萌えオタク感バリバリの作品も村上隆は手がけてるんですね。
2010年ぐらいのトレンドの美少女キャラ系の絵柄らしいです。日本だとまだまだこういうキャラを好きだと言ってるとキンモー!!ってなるところだけど100年後はこれがアートになってる可能性もある。
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日本はもう既に気がつけばいつのまにかぶっちぎりのアート大国であるポテンシャルは秘めてるんだけど、それが開花しないのは政治の問題があると。
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それこそ皮肉にも資本主義の権化だよなぁ。
政治が絡んでいく。
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NFTや仮想通貨の魅力や概念が一つも理解できない老害代表の僕(結構情報は見た方だと思うよ!)としては一番ついていけないのがここだった。
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でも、村上隆の話を聞くと2割ぐらいはピンときた。既存のNFTや仮想通貨界隈は必死にその価値を創造し訴えかけてくるけど、やっぱり価値なんてないんだよな。ただのデジタルデータに価値なんてない。それは村上隆も言ってた。
そういうこっちゃないというか、、そういうこっちゃないところにNFTや仮想通貨の概念的価値がある。あー、、、なんかその方向から言われるとちょっとわかる、、気がする。
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2本目の終盤に刺さったのが、アートの究極は描かずに表現する事だ!みたいなわけのわからん説。
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それこそ商業的には絵を描く力がある!っていう事は見せつける必要があるんだけれども、芸術を行うにあたっては不要!!不要とまで言い切れるところが凄い、、
おこがましすぎるけど感覚はちょっとわかるんすよね、、絵を描いたらそれはもう絵じゃん。
芸術=絵か?アートとは絵なのか?ってなると、それは違うじゃん。
え?ってなります?
でもこれは僕凄いわかるしめちゃくちゃオモシロ!ってなった。絵を描けるようになってしまうも絵を描いて表現してしまう。
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アート性と作家性を内包しないといけないんだろうな。漫画で言うと脚本と原画みたいな。
絵を描いてユーザーに伝える部分は作家性が求められる。そのアイデアの部分にアートがある。
いや、、違うかもしれんw
そういう意味では人間って結構多くの人がアーティストなんじゃないかな。
僕なんかはたまに言われますよ←うるせぇ。
でも絵はマジで描けない!!
3本目 真の資本主義に挑んで勝て!
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1.2本目は京都のギャラリーイベントを見ながら作品解説も兼ねての動画でしたが、3本目からガッツリと対談形式で対話に移っていく。
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僕も良くわかんないんですがw
要は斉藤幸平さんが批判しているような資本主義だったり、僕ら貧乏人がシンプルにどこか嫌悪してる成金拝金みたいなノリや、舞台として活躍されてる方には聞こえが悪いですけど港区的なノリは村上隆の見ている資本主義とは違うと。
レベルが違うというかゾーンが違う。
別物だっちゅーの!って話ですね。
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資本主義が悪い!と言うよりは陳腐な言い方をすると、良い資本主義もあり、悪い資本主義もあり、、日本は良い資本主義に参加できてねぇぞ!って事なのかもしれません。
どこか金持ちは嫌なヤツ、悪いヤツみたいな印象が拭えず、されど実際に嫌なヤツや悪いヤツがチラホラいたりして(だからめんどくさい)全体的にグダグダになってるってのが肌感です。
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みんながみんなそうじゃないと思うんだけど、アートってある一定のラインを越えると、アーティストが値段を付けてるわけじゃないんですよ。っていう。値段の高い作品が良いアートというわけでもないし逆も然り。
例えば10万円で売れた絵が市場で50万になったとしたら、次の似たゾーンの絵は50万で売る事になる。
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そういった市場価格の話はギャンブルでしかない。でもその収益は否定せず自分の目的のためにありがたく使うだけ。
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アートの話をするならば値段もステータスも関係ねぇんだ!
別の動画で見たけど、村上隆さんの会社って全く儲かってはないんですよね、、むしろ経営難らしいw
あったらあっただけ、次の作品のためとか、アイデアを得るためだとかに全部使ってなくなっちゃうんだろう。そう思うとアーティストがホントの金持ちになんてなれるわけがないんだよな。
だからこそパトロンの力が必要なんだ。
アーティストだけじゃ何にもできない。
ビジネスとアートの両立はシビアな目線で見るとできないのかもしれない。
成り立ってるようで成り立ってない。儲けてはいない。儲からない。
4本目 日本の現代美術が世界で勝てる!
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「村上隆はアートじゃない」という言われ方をする事もあるみたいで、、この例えめちゃくちゃ面白くてわかりやすかった。なんとブレイキングダウン!!僕、格闘技も全く興味ないどころかなんなら嫌い寄りなんですけどブレイキングダウンは面白いなーって見てるんですよ。
で、僕からしたらブレイキングダウンももはや格闘技なわけです。現代格闘技w
それこそK-1とかRIZINとか、あんなノリも昔はなかったわけでしょ?ヤンキーあがりがワーワー言ってるような、、ブレイキングダウンと成り立ちはそんな変わんないわけですよ。
音楽におけるロックとは?みたいなのもそうでヴィジュアル系とかバカにされまくってるけど、今や日本の文化音楽レベルになろうとしてますからね。
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あとやっぱね、日本好きすぎる身としては、こう言う言葉がめちゃくちゃ嬉しいですよね。
もちろんもっと改善すべきところもあるし、外国を見習うべきところもあるんだが、、あまりにも日本ディスが激しいやつはマジで出ていけ!って思うんすよね僕も、、このあたりは右翼的思想なのかもしれないですw
海外を視野に入れたり、インバウンドビジネスしてる友達もいるけど大前提、日本最高!なんすよ。日本はもうダメだから海外で、、みたいな、そんな後ろ向きなノリじゃない。
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日本が現代芸術の最先端!!カッケェ!!
これはもう最高っすよね、、
また自分のエピソードで申し訳ないけど音楽におけるV系にも同じことを感じでて、、あんな音楽は世界中どこにもないし日本人にしか作れてないからね、、30年以上馬鹿にされてるけど。
良いんです。わかってもらえなくて。
(こうなるわな。無理に理解を求めて対話しようとは思わない)
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岡田斗司夫が、漫画やアニメを語り伝えていく事が老人の最大の仕事になる。みたいなニュアンスの話をしてて、僕はまさにだよなと思ってる。
僕なんかそんな語れるほどじゃないんだけども、漫画やアニメやゲームがアートになっていくというのは、まさにクリティカルに語り継いで行く必要があるんだと思う。
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ここ、字幕ではでてないんだけども村上隆が笑いながら「悲しい〜😭」って言ってるんです。
"漫画で論文を買いて大学の先生になる"
と言う事が日本でできないのはギャグだよねw
ぐらいのレベルで悲しい笑いで受け止めてる。
ここ、マジで見逃してほしくないな。
なんで漫画で論文書いて大学の先生ぐらいになれねぇんだ?と。
僕はこのまま日本のアートが成長すれば近い未来にそれはあり得ると思う。
漫画ぐらい教養として読めよ!って時代ね。
小難しい漫画や、ドラゴンボールみたいな超王道はもちろん、何故漫画の女の子のおっぱいはデカいのか?みたいなのも論文価値が生まれるかもしれない。めちゃくちゃ面白いよこれは。
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最後の最後はなんとまたまたチームラボの猪子さんへの宣戦布告?をして〆
おもしれーなーwww
論客として弱い斉藤幸平さんが動画をめちゃくちゃ良いものにしている
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村上隆さんの話がめちゃくちゃ面白いのはもちろんなんだけど、僕はこの4本の動画の立役者はやっぱり斉藤幸平さんだと感じてる。
それは斉藤さんの感じ方が良い意味でつまらないからなんすよね。
なんでそんなアートが何億円もするねん!みたいなクソ疑問をキチンとぶつけて村上隆さんと対話できる人ってそういないと思う。
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アンチ資本主義ってやっぱクソ弱いんすよ。
雑魚なんです。
だってこの世は資本主義だから。
でもその弱い側で、この役者を買って出てるだけで物凄い価値のある事だと思う。
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ひろゆきとの別動画、こちらも前後半長編で見たけど面白かった。
結局は極左の斉藤さんも日本が好きなんすよね。
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論客として弱者をキチンとやれる人ってリベラルと言われる人たちにあまりいない。
わけのわからんクソ持論で強行突破しようとして弁が立つ人に論破されて発狂するみたいな結果にしかならない場合が多い。
斉藤さんはそれをひろゆきさんにも村上隆さんにもやってのけたと思うんです。
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ネットでもこんな風にバカにされるのが斉藤さん。やっぱ村上隆スゲェな!左派の話ズレすぎ!痛すぎ!みたいな。
僕は資本主義嫌いの資本主義許容派だけど、今回の動画でクソみたいな資本主義じゃなく真の資本主義、シン資本主義みたいなところに日本も行けたら良いなと思うし、日本をより誇らしく思えたし、日本を楽しみに来てくれる海外の人にはもっと好意的にしたいなとも思えた。
それに斉藤幸平さんの負けっぷりが素敵すぎた。
勝てないけれども主張はあるんだ!っていうのがとてもエモさも感じた。
これだけの動画をじっくり見る機会はなかなかとれないかもしれないけど、めちゃくちゃ良い動画なので是非気になったら見てみてください(^^)
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