レストランで格好良く好みのワインを頼む方法
わたしはワインが大好きで、ワインエキスパートの資格を持っていることもあり友人と食事にでかけるとワインのチョイスを任されることが多いです。
自分好みのワインを選べるので役得ではあるのだけど、ワイン選びは本当に楽しいので本音としてはみんなもっと積極的にワインを選んでほしい!!
でもどうやって選べばいいの?ワインを頼む時ってなんか緊張しちゃう…
なんか挙動不審になるんだよね…そもそもよく知らないし。
そんなワイン初心者のあなたへ格好良いワインの頼み方を徹底解説します!
自分で選んだワインは愛着が湧いて、香りや味なども記憶に残ります。
つまり選ぶほどワインに詳しくなれるわけです。
ぜひこれを読んでトライしてみてください!
まずは予算を決めよう
まずどのぐらい飲みたいか、何人で飲むかによって予算を決めます。
そもそもワインボトル1本にどれ程の量のワインが入ってると思いますか?
正解は…
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750mlです!
(たまに一升瓶のワインもありますけどね。笑)
ワイングラス約6杯分。
1杯は基本的に125mlなんだけど、体感だと90mlくらいのところもあるかな。お店では6〜9杯分になっていると思います。
もし10人で食事してて全員ワインOKなら高額ワインが頼めるチャンス(笑)
10,000円のワインを頼んでひとり1,000円なのでかなりお得感があると思う!もちろん高いからって美味しいとは限らないし、10人越えてくるとひとりあたりがすごく少なくなるけど(笑)
わたしは大人数で飲むときは「ワイン飲む人〜?」って聞いて、挙手した人数でひとり1杯1,000円くらいになる値段をリミットとしてます。
赤?白? はたまたロゼ?
頼んだ料理とワインが合わないと悲惨なことになるので、どのタイミングで何の料理と合わせるワインなのかを考えて赤か白かを決めましょう。
前菜などコース料理のはじめのほうだったら食欲を促進するスパークリングワイン。高級フレンチレストランならシャンパーニュを頼むのが無難です。
ちなみに「シャンパン(シャンパーニュ)ください」っていう頼み方には注意が必要です。
というのもシャンパーニュと他の発泡性ワインをごっちゃにしている人が多いんです!シャンパーニュはスパークリングワインの一種で、フランス・シャンパーニュ地方でつくられたスパークリングワインのことだけを指します。その製法も細かく決められています。
メニューをよく読んで、他の国のスパークリングワインなのにシャンパーニュなどと呼ばないように注意しましょう。
前菜以外だと、お魚料理に合わせたいときはやっぱり白ワイン。
メインが濃厚そうな料理だったりお肉にあわせるなら赤ワインが基本になってきます。
軽く食事するだけとか、暑い日とかは後口がスッキリしているロゼも良いと思います。
お料理とワインのボリューム感、濃厚さがつりあうように選べば大丈夫。
ソムリエに「このお料理にあう赤ワインをお願いします」とお願いすれば簡単です。
ちなみにわたしは最初の一杯は絶対シュワシュワしたものが飲みたい派で、もし居酒屋なら9割の確率で生グレープフルーツサワーにしてます(笑)
どんなワインを飲みたいか表現してみよう
「ボディ」
「香り」
「甘み/酸味/渋み等の味わいやフレーバー」
「余韻」
などのそれぞれの観点から飲みたいワインのイメージを極力具体的に伝えてみましょう!
わたしの好きなタイプの白と赤ワインを表現するなら例えばこんな感じ…
「酸がたってなくて、マンゴーとかトロピカルフルーツの香りがする辛口の白ありますか?」
「いちごや甘い果物の香り、もしくはフローラルな感じの香りがあるタンニンがシルキーで余韻が長くつづく赤ありますか?」
あ、実際はこんなにまくしたてないです(笑)
でもこれぐらい具体的なほうが、ソムリエも仕事のしがいがあるってもんです!
ちゃんとしてるお店なら必ずいくつかのワインを提案してくれます。
ひとつずつ解説しますね。
「ボディ」
まずこれはいわゆる「重い」「軽い」に相当します。
基本的に赤ワインに対して使う言葉です。
ライトボディ→ミディアムボディ→フルボディの順にどんどん濃厚で重い赤になります。
同じ肉料理でも、トマトソースなど軽い味わいのものならミディアムボディ、デミグラスソースがかかったものやビーフシチューとかならフルボディのほうがおすすめ。
重い/軽いの2択からライトボディ、ミディアムボディ、フルボディの3択になるので、簡単にオーダーの精度が高まります!
ただワインを飲み慣れていないうちは何が重くてなにが軽いのか基準がない状態なので難しいですよね。
そんなときはソムリエや一緒に飲んでる人にこのワインは何ボディなのか?を聞いて飲み、自分の中に基準をつくっていきましょう。
「香り」
想像力を膨らませて好きな香り、料理に合いそうな香りを伝えてみましょう!
白い花、レモン、バナナ、桃、洋梨、バニラ、カシス、いちご、ライチ、トロピカルな…など。
これも慣れないうちはなかなか表現しづらいです。
いろんなぶどう品種、各国のワインを飲んで店員さんの説明と結びつけて覚えていくのが良いかな。
わたしもこれは何の香りかな〜?って飲みながらよく固まってます(笑
「甘み/酸味/渋み等の味わいやフレーバー」
ほんのり甘やか、出汁っぽい(ビオワインに多くみられます)、レモンのようなさわやかな酸がある、アルコールのボリューム感がある、ビロードのようなタンニン、荒々しいタンニンなど。
「余韻」
余韻が長い/短いで伝えます。
短いが3〜4秒程度、7秒越えてくると長いといえます。
香りや味わいが特徴的で深みのあるワインだと余韻がながく楽しめます。
長ければいいのかっていうとそういうことではなく。
食事と一緒に楽しむ場合は余韻が長くてもあまり楽しめないので、短くてもいいかもしれませんね。
余韻が長いワインはおつまみと一緒にワインをメインで楽しむときだったらいいかな。飲みながら余韻に浸ってうっとりできます♪
好みのワインを引き寄せるオーダーの仕方
ワインの予算、色、好みのテイストがかたまったら、
下記の5ステップにしたがってワインを頼んでみまSHOW!
ちなみにグラスワインでもボトルワインでも以下のステップは一緒です。
1.まずはソムリエを呼びましょう。緊張しがちな人はワインに対する特別感を捨てましょう!
2.次に予算を伝えます。「5,000円以下で」とダイレクトに伝えてもいいし、静かなレストランとかで恥ずかしい場合はメニューの価格のところを指差しつつ「これくらいの予算で…」と言う方法もあります。
3.好みのワインがどんなワインか伝えましょう。
例「酸味がおだやかでトロピカルな白が飲みたいです」。
4.ソムリエの説明を全身全霊で聞き、これだ!という1本を選びます。
ワインが運ばれてきますが、フォーマルなレストランの場合ソムリエがワインを頼んだ人にすこ〜しだけワインを注いでくれることがあります。
これは「ワインの品質チェック」なので香りに異常がなければ笑顔でソムリエの方を向いてうなづきましょう!もしくは「大丈夫です」と伝えましょう。
ソムリエはこのOKサインをもって全員にワインを注いでくれます。
逆に雑巾みたいな香りがしたり品質に疑問を感じたら正直に伝えましょう。
5.注がれたワインの色、香り、味わい、余韻等を堪能し、ソムリエの説明と自分の予想していたワインのイメージを照らし合わせます。
同じテーブルの人とも一緒にワインを表現してみることでそのワインがどんなふうに表現できるのかの勉強になります!
変に恥ずかしがったりせず積極的に表現すれば記憶にも残ります。
あとはこの方法で繰り返しワインを頼んでいけば、以前に飲んだことがあったり見覚えのあるワインがオンリストされてるのを見つけて嬉しくなるなんてことも起きますよ♪
…以上簡単にまとめてみましたが、いかがでしたか?
ここまで読んだあなたならバッチリ好みのワインを引き寄せられる事間違いなし!
ワインは本当に1つ1つ味わいが全然違うので一期一会です。
これからワインを知っていきたい人はとにかく数を飲んでみてください。
しばらくしたら、きっと自分の中のワインの表現が増えていることに驚くはず!
そして気軽な気持ちで楽しみながら飲んでみてください♪