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刑務所のリタ・ヘイワース感想

わたしの映画人生にはまだ「ショーシャンクの空に」と「スタンドバイミー」が残っている。スターウォーズも残っていて、まだまだ観るべき名作がたくさんあることが自慢だ。
そんなわたしが、ショーシャンクの空にの原作を読んだ。

名作すぎる……こんなの映画でやったら最高じゃんか。
春は希望の泉、という副題が春生まれとしてとても嬉しい。なんと素敵な文字列なんだ。

レッドから見たショーシャンク刑務所内の生活、そして忘れられないアンディという人物の話。
最初はレッドの語りかと思ったら、手記だったということがラスト付近でわかる。語りか、手記かでこんなに感動が変わるとは。レッドは高校も卒業していないと自分を卑下しているけれど、あんなに人を惹きつける文章が書けるのは才能だと思う。

仮釈放中に牧草地を歩き、あの石を、そしてその下の手紙を見つけるシーンは心が震える。あの石を大切に触れていることが伝わってくる。見渡す限りの牧草地に膝をついているレッドの姿が見えた。

映画を観たら絶対に泣くだろうな。
白線を引きながら堂々と脱獄をした人のエピソードは映画化されているのか気になるところ。話だけでも「いや、さすがにそれはないやろ」と思ったから、映像で見て「んなわけあるかい!!」と突っ込みたい。

久しぶりに余韻が残る作品を読んだ。
しみじみと「読んで良かった」と思える。最近はスティーヴン・キング月間でたくさん読んでいるが、こんなに気持ちの良い読後は初めてだ。

週末は絶対にショーシャンクの空にを観る。そして感想を書く。


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大森薫
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