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愛にできることはまだあるかい〜前編〜

こんにちは。
jeweriです。
いつもありがとうございます。

先日、興奮冷めやらぬといった感じで息子の体育祭の記事を書いたばかりなのですが、もう一つ今週はまたもや涙する出来事がありました。
長くなるので前編・後編に分けて記事に残しておこうと思います。
熱い母のお話。
長いけど読んでみるよ〜って方がいらしたら幸いです。

今週火曜日は、息子の文化祭の醍醐味である合唱コンクールが開催されまして、体育祭ももちろんのことですが、私はこの合唱コンクールがホントに楽しみで仕方なかったんですね。

皆様は中学生の頃、合唱コンクールってありましたか?私の中学時代はありました。1年から3年まで、クラス対抗で合唱を競うというのが恒例でした。

うちの息子が通う中学校ももれなく。私の学生時代もたいがいでしたけど、息子の学校は本当に全ての行事に対して全員で本気の取り組み。

息子は1年の時、自由曲にラピュタの主題歌である「君をのせて」を合唱しました。男子達は変声期に入りつつあって発声が不完全な年頃で、うちの息子なんかはまだぜんぜん声変りしてなくて高い声のまんま、でも声変わりしかけててかすれ声の子も結構いたり。
なんとなくハーモニーが安定しない状況でもあり、初めての合唱コンクールということもあってとても緊張していました。そんな状況下でも全クラス、それはそれは一生懸命に取り組んでいて、かわいいと美しいが入り混じったような素敵な合唱を聴かせてくれました。

が、惜しくも最優秀賞は取れなかった。
そして同時に3年生の合唱も聴くことになるのですが、その力強さと素晴らしく美しいハーモニー、あまりの完成度の高さに、どれをとってもいい意味で1年の生徒、保護者達は愕然としたのを覚えています。ここまで違うのか!と。そして、これぞ合唱コンクールなんだということを思い知らされた衝撃的な出来事でした。

息子も2年になり今年こそは今のクラスメイトとともに最優秀取りに行くぞー!って密かにみんな闘志を燃やしていたことでしょう。

中間テストが終わった瞬間から、クラスのグループラインで「明日朝練するからみんな集まってね!」と指揮者や伴奏などリーダー格のクラスメイトから連絡が来て、「あーー!明日も朝練やーーーーめんどーーーーい!」と言いつつも、部活の疲れも癒えぬままに、毎朝毎朝早起きして朝練のために随分早く登校して行きました。

コンクール当日も当然のことながら朝練に向かう息子に、「今日までよく頑張ったね!絶対うまくいくから、楽しんで!」と言って送り出しました。

息子のクラスが選んだ自由曲はなんと!
RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」 

この曲に決まったと聞いた時、なんでまたそんな難しい曲にしたん?と思わず言っちゃったね。
息子的にはこの曲は反対だったみたいだけどどのクラスもこの曲を歌いたかったらしくて、1番人気の曲だったんだと。

この曲で最優秀賞取りに行くには、そもそもがみんなそこそこ歌が上手でないと無理だしそこそこのテクニックも当たり前に要するし、何より曲が長い!途中で飽きられないように歌い上げるのは至難の業だね、と息子といつも話してました。 

毎日練習する度に、「めっちゃ難しい…他のクラスに勝てる気がしない。だって栄光の架橋(他のクラスの自由曲)とかめっちゃ上手に歌ってるもん…」とか言っていてね、そんな情景がありありと伝わってきて…

やっぱり今年もダメかなぁ…
いやそんなことない!諦めるにはまだまだ早い!なんて、何度もそんな話を親子でしては激励していました。

私なんて、自分は歌わないくせに自分が歌うんか?くらいの勢いで気持ちが前のめりに熱くなっていたから。なんとしても勝たせてあげたくて。

親は祈るしかできないというのにね。
熱い母ですね、ホント。

そんな母親の気持ちを知ってか知らずか。
当日、会場入りしてきた時の息子は私を見つけて満面の笑みでアイコンタクトしてくれました。

あぁ、今日までの練習でやり切ったんだなーって。悔いなくこの日を迎えたっぽいなって。

なんとなく直感で感じたんですね。あとは本番、全員が全てを出し切って終えたらいい。どちらに転んでも素晴らしいことには変わりはないのだから、と思いながら私は開演の幕が開くのを待ちました。


…続く

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