地域の中の学校~お仕事体験とやす作り~
和合小学校は小さな学校ですが、地域の方々に先生になってもらい、学ぶ機会がたくさんあります。年間を通して行う稲作の授業はもちろんのこと、2年前から始まった”お仕事体験会”では、地域で働く方々に学校に来てもらい、様々な職業体験をすることができます。子どもたちが少人数であるあkらこそ、じっくりとそのお仕事について体験できるという利点があります。今年は介護福祉、土木、お菓子作り、ホームページ作成。落語、演劇とバラエティに富んだ授業が繰り広げられました。
長野県内から集まってくださった講師の方々にご挨拶。贅沢なことに児童2~3人に一人の先生と充実の時間です。
ホームページ作成はパソコンと電子黒板を使って。ホームぺージの裏側のプラグラムを覗く本格的な授業です。
お菓子作りはアイシングクッキー。それぞれ個性的な作品が出来上がりました。
落語の授業では、落語の作法から始まって、小話を一席披露するところまで駆け足で行いました。先生の演技指導にも熱が入ります。
演劇の授業は、身体を使う表現を学ぶウォーミングアップのあと、絵本の一場面を実際に役に分かれて演じるところまでやりました。先生の指導で動きや表現がみるみる変わり、プロの世界を感じることが出来ました。
2回にわたるお仕事体験会。地域で働く方々の実際のお話を聞き体験して、子どもたちからは将来の仕事に関する会話も聞こえてくるようになりました。子どもは実際に身近で働く大人たちの姿から学んでいきます。こうして地域との関わりから学ぶことも大きいです。
そして年末には恒例の「やす作り」南信州の正月飾りを作ります。これも地域の方が講師として活躍してくれます。和合小学校はもう地元の子どもがいないので「やす」を飾る習慣のない地域からやってきた子どもばかり。地域の方々のお話を聞いたり、やすを実際に作っていくことを通して、地域の伝統を受け継いでいきます。
縄ないも習いましたが、すぐに出来るほど簡単ではありません。稲わらから様々なものを作る技術は、もうなかなか見る機会も少なくなりました。学校という場でこうした技術をみられることはとても貴重な機会です。昔から田んぼから得られたものはすべて無駄にせず使い切る文化が受け継がれてきました。今はなかなかそれを実感する機会がなくなってきましたが、こうして地域の方と交流することで、昔からの文化に触れることで日本人が大事にしてきたことに触れることが出来ます。子ども時代わらなんか見たこともなかった都会育ちの私にとっても、地域の文化に学ぶことが大きいです。
子どもたちはすぐに要領を得て、立派なやすが出来上がりました。これでお正月の準備は万端です。
体育館には大きなクリスマスツリーも飾られていました。来週はクリスマス会。年末の学校は楽しい行事でいっぱいです。
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