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36歳で子宮体がんになった話④正式にがんと診断された

36歳で子宮体癌と診断された、普通の会社員ママの記録を書いています。

一つ前の話はこちら。


がん患者になってしまった

MRIとCT、そして正式な診断。

翌日、病院で先生から言われたのは、「がん細胞が見つかりました。でも、多分初期です。」という言葉だった。
「やっぱりがんか…」という思いと、「クリニックの検査では、がんである可能性は低いClassⅢaって言われたのにな」という気持ちが入り乱れていた。

先生は続けて、「早く病院に来てくれてありがとう。おそらく初期も初期だから、治療の見通しは良いと現時点では思っています。」と説明してくれた。そして、「子宮体がんの標準治療は子宮・卵管・卵巣の全摘です」ということだった。
「ななんさんの場合、30代半ばという年齢で、お子さんもお二人いらっしゃるので、子宮の温存治療は個人的にはあまりお勧めできないです」と言われた。子宮を温存する治療も選択肢としてはあるらしいけど、再発のリスクが高くなることや、治療期間が長引くことを考えると、標準治療である子宮全摘が最善だという話だった。

ちなみにイケメン先生はシゴデキ先生でもあり、私に電話をした時にはすでに手術・入院の日程を代わりに予約してくださっており、なんなら大腸ポリープの検査予定も、消化器内科と連携の上延期してくれていた。判断が早い。

MRIとCT検査

診察の後、血液検査と胸部レントゲンを経て、MRIとCTを撮ることに。
MRIは何度か経験があったし、閉所恐怖症でないこともあって、途中から80%以上寝ていた(起こされた)。CTは初めてだったけど、MRIよりも短時間で終わり、「あれ、こんなもん?」と拍子抜け。ただ、造影剤を入れた時のあの何とも言えない温かさが若干気持ち悪かったこと、そして血管が細く深い故にルートがなかなか取れなくて3か所も刺されたのは地味に辛かった(体型や神経ににて図太く前に出る血管であってほしかった)。
後日、もれなく腕に大きな内出血ができていて、看護師さんの申し訳なくしている顔を思い出したりした(むしろめんどくさい血管でごめんなさい)。

診断確定

MRIとCTの結果を踏まえ、5日後に再び病院へ。正式に「子宮体がん(子宮内膜がん)」と診断され、想定ではステージⅠa、グレードⅠとのことだった。ただ、筋組織への浸潤(しんじゅん。簡単に言うとがんがしみ込んでいること)が若干ありそうで、その場合子宮温存は適用外=子宮全摘は免れないと言われた。さらに、リンパ節の入り口部分を取って術中に病理検査をし(センチネルリンパ節生検というらしい)、がん細胞が見つかった場合はリンパ節郭清(周辺のリンパ節を全部取ること)も必要になる可能性があるという説明も受けた。

診断されて思ったこと

状況がわからないことが一番のストレス

この時点でステージやグレードが分かったことは、むしろ安心材料だった。「がんはがんだけど、初期である可能性が高い」というのは、少しだけ心を軽くしてくれた。
振り返ってみると一番不安でストレスを抱えていたのは、先生からの電話で「悪い病気のようだ」ということだけがわかっていた時と、がんはがんでもどれくらい悪いがんなのかがわからなかった時で、状況がわかってしまえばあとは進むのみ。
もちろん、術前の今も、不安がないわけではない。子宮を取らないとステージやグレードが最終的に確定しないし、しかもそれが術後の化学療法の要否にも関わるとのことだったので、「取ってみたら進んでました!」みたいな可能性がゼロではないから、不安が完全に消えることはない。
ただ、やっぱり「がんか否か」「治る見込みがどれくらいあるのか」がわかったのは、本当に安心した。

さて、確定診断もついたことだし、家族に話さなければ…


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