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新宿野戦病院もう終わっちゃうの?????やだ!!!!!


さて、わたくしマダムリリアンの超イチオシドラマ、新宿野戦病院がついに本日最終回をむかえ、終わってしまうそう。。さみしい。。。


ほんとに名作だった。。。



ちょっと調べてみたけど約20年ぶりのクドカンさんオリジナル脚本だったんですねっ
なんだか最近ドラマや映画は漫画や小説の原作のものばかりなので、その良さはもちろんあるにしてもちょっと物足りないきもちはあったので
近年稀に見るどハマりドラマがオリジナル脚本とわかり、
おっ、なんだか嬉しい!っていう気持ちです。


さて、前回はルミナウィルスに大混乱する世界が描かれてましたがっ

いやぁ、、、
コロナの時期を思い出しますね。。。

喉元過ぎればなんとやらなところもあるのだけど、

なんか色々あったなぁ。。。。

きっとみなさんそれぞれに色々ありましたよね。
悲しい、辛い、時期でしたね。


私の勤務していた病院はかなり大規模の病院だったのですが、コロナ診療を主に行うことはなく(※例外あり)
その代わり、コロナを受けてくれて通常診療を制限している病院のぶんの患者さんを受けていたため、なんだかとっても忙しかったのを覚えています。

疲弊してたけど、
ニュースとかで取り上げられるのはコロナで疲弊する医療現場。まさに前回の新宿野戦病院で表現されていたように、

エクモがない、呼吸器がない、連続勤務、いまいち得体の知れない病原菌と戦うストレスに憔悴しきっている。

これがコロナウイルスの頃の医療現場のイメージだったかと思います。

めちゃくちゃ緊急手術は多い、外来は溢れてる、コロナで神経質になってる人たちの刃を向けられることも多いし、とにかく忙しいし擦り切れていくのに、
なんかコロナ診療そのもので追い詰められてなくてごめんなさい、という気持ちもあったり。


なにかとメディアでありがたがられるのはコロナ診療を全面的に担う病院や医師たちだよなぁ、ってちょっとやるせなく感じてしまったことも覚えてます。(どっちが大変とかいう話をしてるわけではなく)

わたしの個人的な話をすると、
コロナの騒動が始まって1年ほど経った頃。。

コロナ対策で、病院で勤務するわたしたちはいやでも毎日検温し提出する必要がありました。

もともと体温が低めで35度台の私が連日37度を超えていて、コロナを疑われ何度も検査をするんだけど毎回陰性、
鼻の粘膜ズタボロだよ。。。というくらいに何度も。

その結果、菊池病(壊死性リンパ節炎)だったことがわかり、トータル約半年の入院生活。。。


その後も免疫関係の不調が続き、数年間体調不良に悩むことになったのでした。。。

健康で働けるってすごいことなんだなって痛感しましたし、その間もずっと休むことに対して申し訳ない気持ちを持ち続けていたので精神的にも非常に不健康だったと思います。

普通にめちゃくちゃキツかったのだけど、
ただ、そんなことよりも、大恩人の友人リリアンの最期のひとときが1番記憶に残っています。

https://note.com/camtarou/n/n52bd1a1a2dee?sub_rt=share_b

リリアンは、自分の人生の残りの時間が少ないと自覚した後、旅行をしたり、家族や友人と大事な時間を過ごすことができないまま亡くなってしまいました。

都道府県をまたぐ移動が制限され、娯楽や遊興が制限され、時間はあるのに、まだ動けるのに、どこにも行けない、誰とも会えない苦しみをひしひしと感じました。


リリアンの病気がわかった頃はまだ大学病院で勤務していたわたしも、リリアンの最期の頃には別の病院で勤務しながら入院を繰り返していました。わたし自身も菌血症になったり、そこそこしんどい思いもしたのですが、でも、根本的に死に至る病を患っているわけではなかったし、

数年待てば、数年我慢すれば、またいつも通りの日々がやってくるわけではない人のことを想うと心が痛みました。

結局、リリアンはたくさんいた友人のほとんどの人と会うこともなく、病気のこともごく限られた人にしか明かさず、ひっそりと亡くなりました。

お葬式も、コロナのために来られない方が多数おり、わたしも入院中の病棟を無理矢理抜け出して、点滴を抜いてもらって参列しました。

どんな死でも本人、周りの人にとっては辛く悲しいとは思いますが、残された時間がわかっているのに動けない、思うように整理していけない辛さは、想像を絶するように感じました。

これが、わたしのコロナの思い出です。

新宿野戦病院の怒涛の情報量の中で、
あの頃のやるせなさ、切なさを思い出す描写も多く、

ふざけたキャラクターも多く、個性が大渋滞している(褒めてる)あのドラマの中での
こういった表現は、余計に際立ったようにも思いました。

ひとえに脚本の素晴らしさ、個性的な俳優さんたちの演技力、カメラワークや演出の素晴らしさによるのだろうなぁ〜

最終回というクライマックスを目前に控える中で
パンデミックという壮大なテーマを突然ぶちこんできたあたりにも、クドカンさんの手腕が光るのかよぉ、と
なんだか感動しちゃいましたし。


なんて。

正直、医療ドラマは医者が観てもつまらないだけだと思っていたわたしの心を鷲掴みにした新宿野戦病院。。。。。


こんな素晴らしいドラマにまた出会えますように。。。

ありがとう、新宿野戦病院🥹




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