■西表島幕営生活#4(後半)
おっす。(Z戦士)前半に引き続き話を進めていきます。バス停から海岸沿いを通って南風見田キャンプ場まで帰還した後、キャンプ場横にある「ヤマネコ発見の地」と書かれた石碑を発見。この、イリオモテヤマネコは現地の方でも見たことがない程レア動物らしいです。
キティーちゃんに見えるのは私だけでしょうか。まぁ、ええは。キャンプ場に戻ると雨が更に強くなり、テントで待機するのもつまらないので、屋根付きの共有スペースに避難しました。この共有スペースには、調理機材や囲炉裏、さらには炊事場までもが用意されており、泊まる人は誰でも使うことができます。肌寒かったので、囲炉裏で火を焚いて体を温めることに。「フゥ~!!、フゥ~!!」と、消えかけている火に息を吹きかけるも全く復活しませんでした。火おこしに苦戦していると、先ほど大原港で会ったSさんも自転車で帰ってきました。そして、そんな我々の悲惨な姿をみて「お湯を沸かしてドラム缶風呂に入ろうよ!!」と話しかけてくれました。私は「よゐこ浜口の無人島生活」以来ずっとドラム缶風呂にあこがれ続けてきたので、超テンションが上がりました。実は、この南風見田キャンプ場にはシャワーに加えドラム缶風呂も完備されています!!もちろん、薪で火を起こしてお湯を沸かします。せっかくなので、先ほどのリベンジとして我々が火を起こしてみることに。しかし、これがマジでつかない。20分やっても着かなかった為、相方の持ってきていた「固形燃料」を使うことで一瞬で火起こしに成功しました。マジ卍!!様子を伺いながら薪を追加する事30分、丁度いい感じの湯加減になりました。最初はSさん、その次に我々の順番で入りました。
そしてSさんも上がり丁度湯加減がよくなったところで、それではいざ入湯!煙っ!!!室内にあるドラム缶風呂の為、全裸で入った瞬間一気に目が痛くなりむせました!!煙を我慢しながらドラム缶風呂に入ってみると、すっげぇ気持ちよかった。しかし、足が熱くてびっくり!加えて煙で死にそうだったので、わずか5分程で退散しました。よくこの煙たい中20分くらい居られたなと、Sさんを尊敬しました。Sさん曰く、煙は慣れだそうです。という感じで「ドラム缶風呂に入る昔からの夢」は5分程で消え去りました。その後は面倒くさくて一回も沸かしてませんw
お風呂から上がった後、さっそく夕食の準備に移りました。私の晩飯は、ミートソースパスタと石垣島のスーパーで購入しておいたフルーツ◯ンポ。そして三ツ矢サイダーという豪華三本仕立て。ちなみにパスタは二日、三日連続です。相方はサバ缶だったような気がします。料理をしていると、このキャンプ場で生活をしているイタリア人女性の方も、子供のごはんを作りに共有スペースにやってきました。驚いたのが、その手際の良さ!!竹でできた火吹き棒を駆使して一瞬で火を起こすと、慣れた手つきであっという間にリゾット(おかゆ)を完成させました。はたまたそのお子さんも、まだヨチヨチ歩きですごくかわいかった。そんな、この大自然の中で幸せそうにご飯を食べる親子の姿は、本来の人間の豊かさそのものを表しているのでは?と感じました。
この写真は、Sさんがおすそ分けしてくれた、ごま油・ニンニク・大根の葉・醤油・さとうのご飯をぶち込んだ「適当チャーハン(Sさん命名)」とスーパーで買った総菜。この適当チャーハン、マジで最強の男飯でした。この革命的美味さと、手際の良さは正にキャンプの「王道を征く(王者の貫禄)」料理と言ってい良いでしょう!!ちなみに今回使った大根の葉とは、このキャンプ場の畑で育てたモノです。他にも、レタス、万能ねぎといった野菜が植えられています!おっと、飲みかけのウイスキーが置いてるじゃないですかという事で、三ツ矢サイダーで割って飲みました。さらにSさんが八重泉(日本酒)を私に恵んでくださり、程よく酔うことができました。宴の後Sさんが「この前、海辺で光る眼をみたんだ。もしかしたらイリオモテヤマネコだったかもかもしれない」と話し、続けて「これから一緒に散歩がてら探しに行かないか!」と提案してくれました。
夕飯の片付けと準備を済まし、いざ探索に出発。森や林にヘッドライトを照らし、光る眼を探したが一向に見つからない。その代わり、道中何気なくライトを消してみると、そこには無数に広がる蛍の光を見ることができた。たまげたぜ。何も見つからないまま近くの浜辺に到着。そこには忍者の如く走り去る白い小さなカニがたくさんいた。かわいい!!他にもなにか生物がいないか探してみると、なんと大きなシャコガイ貝が!!やったぁ!宴や!と思いきや殻が開いていました。(察し)虚しさと同時に、西表島の自然の豊かさを感じた貴重な瞬間でした。ちなみにキャンプ場内はめちゃくちゃ電波悪かったですが、浜辺は最強に良かったです。とまぁ、結局ヤマネコを見つけられぬままこの日は戻って寝ました。
◯終わり
前後半に分けましたが、まぁそれなりの内容だったと思います。良ければ、次回の#5日目も読んでいただきたい!ちなみに5日目は水牛に乗って由布島へ行きます。それでは!