マガジンのカバー画像

映画の記録

148
見た映画に関する記録です
運営しているクリエイター

#映画

私も『虎に翼』について語りたいのだけれど

NHKの連続テレビ小説『虎に翼』がすばらしい、という話をしたいのだが、いざ文章を書く段にな…

伊藤聡
7か月前
135

『アステロイド・シティ』と、作り物の世界

箱庭で完成させた精緻な世界ウェス・アンダーソンの作品は、近年になり、とても入り組んだ物語…

伊藤聡
1年前
38

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』と、私のために作られた映画

オーダーメイドの映画「これは自分のための映画だ」と感じることが、映画ファンにはあります。…

伊藤聡
3年前
35

『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』と、お互いに対してエクセレントであ…

ごくたまに、映画を見ながら、自分が無条件で許されているような気持ちになることがあります。…

伊藤聡
3年前
15

『ワンダーウーマン1984』と、西部劇のスピリット

投げ縄とサイレント西部劇ワンダーウーマンは「真実の投げ縄」という、とてもステキな武器を持…

伊藤聡
4年前
9

『私をくいとめて』と、ひとり暮らしの部屋へ帰る女性について

『私をくいとめて』(2020)は、ひとり暮らしの部屋へ帰る女性についての映画です。あるいは、…

伊藤聡
4年前
85

『フランケンシュタイン対地底怪獣』と、戦後の広島

『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965) えもいわれぬ孤独と悲しみにあふれた映画でした。社会に受け入れられず、閉じ込められた檻から逃走するほかなかったフランケンシュタインの苦悩が、作品全体を貫いています。ジェームズ・ホエール監督の『フランケンシュタイン』(1931)が描いた異形の者の孤立感を下敷きにしつつ、「自分の意思とは無関係に巨大化してしまう身体」という要素をくわえた展開が新しい。これはほんらい、怪獣映画として必要な、巨大地底怪獣との戦闘シーンを成立させるための展

『スパイの妻』と、虚構としての映画

何だかもう、最初から最後までうっとりしてしまった。そこにまぎれもなく「映画」がある、と感…

伊藤聡
4年前
20