あ〜あ、地獄に落ちちゃった。 外国人スタッフ第1号ビザ更新失敗物語【後編】
こんにちは。
Camp Inc.のannと申します。
2019年3月に、台北で暮らしていた最高な部屋と別れを告げ、渋谷の有名なわんこの前で道に迷ったりすることへの憧れを胸に秘めて、ワーキングホリデーという1年のリミット付きのチケットを使って、「母国台湾のカルチャーをもっと知ってほしい〜」「キラキラ東京で働いてみたい〜」と思いながら、東京大冒険をスタートしました。
そこからはちょっと長々としたストーリーなので、よろしければお菓子でも食べながら前編からご覧くださいませ。
あ〜あ、地獄に落ちちゃった。 外国人スタッフ第1号ビザ更新失敗物語【前編】
↓ここから後編です。
2020年2月(ワーホリビザの期限切れまであと1ヶ月)
あと1ヶ月! 1ヶ月でビザが下りなければ一度帰国しないといけなんだ......。
就労ビザの申請に必要な書類はたくさんあって、
・雇用会社の登記事項証明書
・雇用会社の決算書や事業計画書
・会社側が用意する雇用理由書
・新たに行おうとする活動などを具体的に証明する文書
・外国人労働者の学歴や職歴を証明する証明書類
・外国人労働者と新しく雇用される会社間で交わした雇用契約書
などなど......!
それまでに揃えなきゃと思い、Oh My God〜! と叫びながら地獄に落ちて行くわたしでしたが、少し希望の明かりが見えてきた。
ありがたいごとに、上司が急ピッチで行政書士さんに依頼!
できる限り早く、就労ビザが下りるように準備を進めてくれた。
しかしちょうどこの時期、台湾の旧正月休みと被ってしまい……。
事前に用意が出来ていなかった学歴証明書や成績証明書を発行できず、さらに2週間ほどの時間をロスしてしまった。
〈タイムアウト! 新しい挑戦のスタート〉
2020年3月(ワーホリビザの期限切れまであと0ヶ月)
あこがれていた東京での暮らしにさようならを伝え、3度目の日本暮らしは、いったん幕を閉じた……。
市役所、銀行、携帯と不動産屋さん、東京に住む友達にもお別れの挨拶をした。結局就労ビザの更新は間に合わず、在留資格が降りるまでわたしは一時帰国をしている。
ただ、ちょうどこのタイミングで、極悪コロナちゃんが世界に登場。
運よく入国制限がかかる前に台湾に戻れた。「不幸中の幸い」っていうやつだ。
それに少しラッキーだったのは、さみしい在宅勤務するのはわたし一人だけじゃないってこと。ZoomとSlackのおかげで会社での仕事を台湾でも続けることができ、時差1時間、温差10℃の国を越えたリモートワークの日々と、
Campとして台湾で新しい取り組みをスタートするというチャレンジもここからまた始まった。
2020年3月16日
会社から就労ビザの申請資料の提出が無事完了したと連絡をもらった。
あ〜! 謝謝老闆~!(シエシエラオバン=BOSSありがとう)
どん底から少し希望の光が見えた気がした。
ここから早くて1ヶ月、遅くて3ヶ月、あるいは半年……。
と思ってたら、コロナちゃんの悪ふさげは勢いを増し、ビザどころか国が封鎖され、しばらくはCampのみんなと遠距離が続くことに……。
毎日のニュースでだんだん東京のことが心配になっていく。
でも、あのちっちゃなウィルスに負けないでほしい! 危機を転機に〜!
少しでも東京にいるみなさんがハッピーなおうち時間を過ごせるように、これを機にたっぷり台北の街をリサーチし、おうちで楽しめる台湾のことを発信していくぞ! 待ってて〜。
* * *
この痛い失敗物語は、1年前の自分に見せたい恥ずかしい反省の記録。
でも母国に帰ってみて、すこし落ち着いて街を見たら、すこし良いこともあった。
刺激が足りないと思って、自ら飛び出した台北は、眩しいぐらい自由で、そしてあたたかい雰囲気を感じた。久しぶりに台北の友人に会って、タピオカ烏龍茶を飲みながら、この街で最近あった出来事を聞いたり、東京でみてきたことを話したりする、そんな時間も過ごしたいと思った。
そしてまた、台北での可能性を掘っていこうと思った。
〈終わりに:就労ビザのノウハウ〉
「え、就労ビザのこと知らない人なんていないでしょう?」「会社がやってくれるんじゃないの?」と、わたしみたいに甘く考えていたら、ダメ! 危ない……! もっと自ら動いていかないと。
留学のときと違って、周りは海外のことに慣れていない可能性があること。そして、わたしが初めて海外で働くように、相手も初めて外国人採用をする会社かもしれないこと。
これから外国人を採用しようかなと考えている人事の人や、日本で就職したいと考えている人、そして、1年前のわたしに、少しアドバイス。
慎重に、丁寧に、このステップを実践してみるといいかも。
Step.0 「就労ビザ」のことをまず理解する
・申請するにはどんなものが必要か、どのぐらいの時間や費用がかかるのかを事前に自分で調べること。
Step.1 「就労ビザ」について説明する
・まず面接の時に外国人のわたしたちにとって「就労ビザ」とはどのぐらい大切なものかを必死に伝える。
・現段階で在留資格を持っている場合、このまま更新できるのかどうかも一緒に伝えておくのがベスト。
Step.2 申請の流れを確認する
・雇われた人が全て用意することはできないので、雇主も一緒に準備する必要があることを伝えよう。
・必要な資料や費用も事前にチェックして、流れを決めよう。
・ここでお互い決めていた内容をテキストで残しておくとベスト。
Step.3 提出資料の準備
・雇われた側で準備できる必要な書類は事前に揃えましょう。
・雇用理由や申請理由も、事前に自分で書いておくといいかも。
Step.4 更新は一度きりではない
・一度ビザ申請をして在留資格が下りたらOK〜ではないこと。1年や3年、5年。期限が過ぎたら更新の手続きも必要であることを伝えよう。
Step.5 ありがとうの気持ち
・最後にお礼を伝えよう。外国人を雇用するのは簡単じゃない。手続きには時間も体力もかかってしまう。雇ってくれたボスと申請を一緒に準備してくれたみんなにありがとうのハグをしよう。
〈おまけ〉
◎ワーキングホリデーとは?
「ワーキング・ホリデー (英語: Working Holiday)とは、2国間の協定に基づいて、青年(18歳~25歳、26歳、29歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。原則として、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない」ということは、ホリデーしながらワーキングする、これが「ワーキングホリデー」の正統な使い方。略して「ワーホリビザ」
<引用> ワーキング・ホリデー(Wikipedia)
ワーキングホリデーとは | 日本ワーキング・ホリデー協会
◎就労ビザとは?(在留資格?)
私の知っている情報によるとまず、「ビザ=在留資格」と考えてOK! 台湾と日本の場合は、旅行目的の観光だとビザなしで90日間の短期滞在が可能だが、お仕事はしてはいけない。お互いの国に入って美味しいものを食べる旅なら、パスポートさえあれば大丈夫。台北の小籠包も東京のRamenも食べれちゃう。
しかし、観光ではなく90日間以上の長期滞在だど「ビザ」いわゆる「在留資格」が必要だ。
ワーキングホリデーだと、個人で必要な資料を用意して申請に出すと、プラス少しの運で在留資格は取れる。旅行目的だが、期間中に報酬を得る活動をしてもいい。でも、期限は1年。
就労ビザの場合は、雇主(会社)の許可がまず必要で、個人で一方的な申請は出来ないので、注意しましょう。雇主の許可を得たら、資料の準備と申請をして、審査が通れば条件によって3ヶ月、1年、3年、5年の在留資格が下ります。 <参考> ビザ|就労や長期滞在を目的とする場合
初めての外国人雇用◆就労ビザ取得方法 日本で働きたい外国人必見!就労ビザのスムーズな取得方法【申請・更新】
◎ワーホリビザから就労ビザに切り替える?
原則として、ワーホリビザは期限が過ぎたら一度帰国する必要がある。しかし、帰国せずにそのまま在留資格の更新が出来るケースもネットや周りの友人からよく聞く。曖昧な感じで、よく分からない〜と思い、入国管理局に問い合わせしてみた。その結果は、「原則として、帰国する必要がある」との回答。ネットの資料によると「審査が厳しくなった」の情報も出ているが、一度帰国する必要があることを頭の片隅に置いておくと後からのモヤモヤは減るかも。 <参考>
ワーキングホリデーから就労ビザへの変更申請はできるのか? 【入管に聞いてみた。】「ワーキングホリデー」からの国内「就労ビザ」切り替えが難しくなっている!?
◎これを上司に見せるといいかも参考URL 大事な話を日本語伝える自信がないときに、費用と細かなことが書いてあるので、参考までにどうぞ。こちらのURLをチェックしながら上司にみせるといいかも。 初めての外国人雇用◆就労ビザ取得方法
就労ビザの費用はいくら?代行業者依頼した場合の費用も解説!