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可能性は無限大!はじめてのオンラインマーケット@Remoで学んだ5つのこと

こんにちは。Camp Inc.のイベントプランナー、澤木です。
先日ついにRemoを使ってオンラインマーケットイベント「Camp online market vol.0+」を開催しました!

※Remoとは?
Webでの会議やイベントができるツール。(今回試用したのはイベントの方のため、そちらを説明します)
参加者は、URLをクリックするとテーブルがいくつも設置された一つのイベント会場のようなオンライン上の空間に入れます。
ダブルクリックでテーブルからテーブルへ移動が出来、そのテーブルの中にいる人と、オンライン上の空間だけでコミュニケーションを取ることが出来ます。 https://remo.co/

約2週間という短い準備期間でしたが、出店者のみなさまと爆速で走り切り、充実の2時間をつくりあげました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

マーケットイベントに足を運び、出店者のブースをまわり、その場に居合わせた人たちと会話をする……。数ヶ月前までは当たり前にできていたことですが、久しぶりの体験に「楽しかった!」という声を多く聞くことができました。

このnoteでは、Camp初のオンラインマーケット開催に向けて事前に準備したこと、今後の開催で挑戦していきたいことをまとめました。「これからオンラインイベントを開催したい。ノウハウ知りたい!」というそこのあなたに、ぜひ読んでいただけたらうれしいです!

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↑当日のイベント会場の様子。みんな自由に会場内を動きまわっています。

オンラインマーケット開催に向けて準備したこと

渋谷キャストや渋谷ストリームなど、リアルな場所でのマーケットは定期的に行ってきたCampですが、オンラインで行うのは私たちにとってはじめての試みでした。だからまずは「何を準備すればいいんだろう?」というところからのスタート。

準備したこと(もの)は大きくこの5つです。

①「Remoの使い方」資料を作成・事前配布し、出店者の安心を担保する
②仕切り過ぎないアナウンステキストの作成
③ブース代わりのホワイトボードに表示する、共通のPOPと作品リスト
④満足度をあげるためのアンケート作成
⑤入場無料だけどあえてチケット制

①「Remoの使い方」資料を作成・事前配布し、出店者の安心を担保する

もし自分たちが参加する立場だったら……と想像したとき、まず不安に感じたのが「Remoをちゃんと使いこなせるか」ということでした。その不安を取り除いていくことが、イベント参加のハードルを下げ、また当日の満足度に繋がると考えました。そこで、出店者を含め当日までに何回もテスト運用を行い、細かいことまで不安を洗い出して自前で資料を作成しました。

・「マイクやビデオはオフでも入れるようにしたほうが、参加のハードルが下がるかもしれない」
・「ホワイトボード操作の注意書きは、ホワイトボード自体にも貼ってあった方が良さそう」
・「事前に配布資料を読まずに参加する人もいるかもしれないから、イベント会場にも表示しておくと良い」
などなど

心配しすぎなんじゃ? と思うことまでカバーできるよう、今回は念には念をいれて、準備しました。

実際、参加いただいたお客さまからは「資料があったので安心して参加できた」という意見をいくつもいただいており、今後も資料はブラッシュアップを重ねながら使っていきたいと思っています。

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上記は、実際に配布した資料の一部です。詳細が気になる方はお問い合わせください→event@campsite.tokyo

②仕切り過ぎないアナウンステキストの作成

前回のnoteでもRemoの良い機能として紹介しましたが、イベント中にはホストから全体に向けて、映像や音声に加えテキストでもアナウンスをすることができます。

「事前に配布する資料を読まずに参加する人もいるかもしれない」という懸念点を回避すべく、イベント開催中には定期的に基本の操作方法をアナウンスすることにしました。

ただ、私たちが行うマーケットでは「自由にお客さんとクリエイターが触れ合うこと」をたいせつに考えているので、なるべく仕切りは少なく、できれば主催の顔は見えないようにしておきたい。リアルタイムで発言することも考えたのですが、そういった考えのもと、案内はテキストで行うことにしました。

また、テキストはもちろんその場で入力することもできますが、何か問題が起こりそうな場合にはいち早く対応したいのと、当日の作業はなるべく少ないほうが良いので(リアルイベントと同じく、現場では何が起こるかわかりません。できる準備はすべて事前に済ませておくことが鉄則!)、案内テキストは何パターンも手元に用意し、会場の様子を見ながらアナウンスしていきました。

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↑参加者からは「アナウンスの量が少し多かった気もするけれど、必要な情報だったので悩ましいところです」という意見も。本当に悩ましいところです。

③ブース代わりのホワイトボードに表示する、共通のPOPと作品リストの作成

出店者には、Remoの機能のひとつであるホワイトボードをリアルイベントでいう“テーブル(ブース)”に見立てて自由にレイアウトしてもらい、店づくりをしてもらいました。

またイベントとしての統一感も演出したいので、運営側で出店名やプロフィールを記載したいわゆるPOPの画像を作成し、ホワイトボードに表示しました。

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↑商品リストやPOPとあわせ、ホワイトボード利用についての注意書きも設置しました(赤丸部分)

④満足度をあげるためのアンケート作成

今回の開催は「vol.0+」とタイトルにもある通り、テスト開催という意味合いも大きく含まれていました。

より良いイベントに成長していくためにもたくさんの意見が必要です。そこで、満足度や改善点について質問するアンケートフォームを作成し、イベント会場内に設置しました。

お答えいただいたみなさま、ありがとうございました。いただいた貴重な意見は、今後のイベントに活かしてまいります!

⑤入場無料だけどあえてチケット制

イベントの仕組みをつくる上で、入場料や出店料についても検討しました。通常のリアルイベントであれば、お客さまからの入場料や出店者の方から出店料をいただいて、私たちの運営費とします。

ただ先述の通り、今回はテスト開催の側面もあるため、「今回お金は一切いただかない」という結論にはすぐにいたりました。
(この判断の根っこには「今後どんどんブラッシュアップさせ、きちんと入場料や出店料をいただけるようなイベントとして成立させるぞ!」という決意があります)

そして、私たちが大事にした視点は「どうしたら参加者全員が“安心して”イベントを楽しめるか?」ということでした。

入場料を取らないのなら、イベントの招待URLをそのままSNSや告知物などに掲載して、とにかく多くの人に知ってもらえば良さそうです。そうすれば間口は広がり、お客さまもクリックひとつで簡単に参加が可能になり、もっとたくさんの方に参加してもらうことができたと思います。

ただ、間口が広がる分、さまざまな危険が予測できました。「自由にお客さんとクリエイターが触れ合うこと」は、その場にいる全員の安心が担保されていなければ、実現することができません。もし、このRemoでのイベントの場でクリエイターの方に誹謗中傷を浴びせるような方がいたり、Campや出店作品と関係ない営業活動や勧誘のようなことがおきてしまっては、絶対にいけないのです。

だから今回は、入場料を無料としながら予約制にすることで、Remoのイベント会場の安心を確保することにしました。予約制にすることで参加者の足が遠のくかもしれない、という懸念もありましたが、結果的に当日は定員の50名に近い数の方々ご来場いただくことができました。

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↑イベント時間中は出入り自由としていたので、常時30名ほどの方が滞在しているという状態でした。

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↑イベント終了後、お客さまと出店者がいなくなり、さみしくなった会場で運営メンバーの記念写真を撮りました。左がわたし、右が同じくイベントプランナーの服部です。

そのほか、当日は各テーブルを私たちスタッフがまわり、その場の空気をほぐすようなことをしていたのですが、これが思った以上にたいせつなことだと感じました。
現時点の仕様では、Remoにはテーブル参加(入室)の際のノック機能はないので、突然人が出入りします。入ってみるまで状況が分からず、入室してみたら自分以外全員が友達同士ですでに盛り上がっていた、なんてこともあります。自分だったら……と置き換えると、その状況は緊張以外ありません。

そんなとき中立な立場の人が「こんにちは〜!」と声をかけ、場を繋ぐだけできっと随分救われます。そういった小さい対応が、こういったオンラインでのイベントではとくに重要になってくるのかもしれません。

今後の開催で挑戦したいこと

Remoではフロアを分けてイベントを開催することが可能です。今回は初開催だったので1フロアだけの使用にとどめましたが、イベントとしてもっと充実した時間を演出していくために、コンテンツも増やしていきたいと考えています。

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1Fでは今回のようにマーケットイベント、2Fではライブやトークイベントを開催し、お客さまは好きにフロアも行き来できるなど。そうすれば楽しみ方の幅もいっそう広がり、リアルイベントの感覚に近づけるばかりか、いつかはそれを超えることもできるかもしれません。

また、今回は日中の開催でしたが、ナイトマーケットにも可能性を感じています。夕食の片付けも済ませ、あとはくつろぐだけ〜という時間から行われるマーケットなんてすてきじゃないですか? 「ZOOM飲み会」の代わりにお酒片手にほろ酔いで参加して「おやすみなさい」で終わるイベントなんていうのもまた違った魅力がありそう!

こんなふうに、たくさん妄想を膨らませながらより良いイベントに成長していきたいと思いますので、今後もどうかご期待ください!

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並行して、私たちの活動に賛同いただき、一緒にイベントを作ってくださる企業の方も募集しています。イベントの成長にとって大切なことは、“いっしょに楽しく”つくりあげてくれる仲間をどれだけ増やせるか、だと思っています。やっぱり私たちだけの力では、できることに限りがあります。

たとえば飲食を取り扱う企業さまと取り組む場合、このオンラインマーケットに参加する出店者・お客さまに向けて事前に物品協賛をしていただき、食べながら飲みながらイベントに参加していただくなどはいかがでしょうか。

別々の場所でイベントを楽しむ人たちと、同じものを口にする。そのときに感じる味はきっと特別なものだと思います。

たとえば作品づくりに欠かせない文房具や画材などを取り扱う企業さまであれば、製品を使用したイベントコンテンツを企画し、たくさんの人を巻き込んで、楽しく商品をプロモーションすることも可能です。

また、今回はRemoを使用したマーケットイベントを開催しましたが、同じようにオンラインツールやVR空間を提供されている企業さまとも取り組みができれば、可能性はどんどん広がると思っています。仕事の円滑化を目的として運営されているツールでも、今回のように少し視点を変えるだけでもっと身近に感じられ、ユーザーを増やすきっかけに繋がるかもしれません。

ご協力いただける内容に合わせ、一緒にアウトプットを考えていければと思いますので、「こういうことなら協力できるのだけど……?」という段階でも、まずはお話できると嬉しいです。

最後に

オンラインマーケットイベントは、Campにとって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響があったから、チャレンジできたことのひとつです。ウイルスの“完全な終息”はないとも言われていますが、人の移動が戻り、また近いうちにリアルな場でイベントができることを願っています。
ただ、その日が来ても、この「Camp online market」というイベントは大事にしていきたいと思っています。「リアルな場でイベントができない」という悩みから生まれたイベントですが、このチャレンジによって新しい可能性をたくさん見ることができています。

たとえば、今までは東京近郊在住ではないので出店が難しいと話していた作家さんも、インターネット環境さえあれば出店が可能です。その気になれば国をまたいでイベントに参加することも、遊びに来ることも可能です。リアルな場ではさまざまな制限があり紹介することができなかったものも、工夫次第でたくさんの方に見てもらえる可能性もあります。

つまりは「可能性しか感じない……!」これが今回オンラインマーケットイベントを初開催した私たちのいちばん大きな感想です。

このオンラインマーケットの取り組みを通して、表現の場が少なくなってしまったクリエイターのみなさまはもちろん、今まで表現の場を提供してきてくださった施設関係の方々の助けになりたい、そう思い私たちは日々試行錯誤を繰り返しています。

お困りの方は、ぜひご相談お待ちしております!
こちらのメールアドレスまでご連絡ください。
→event@campsite.tokyo

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