君と異界の空に落つ2 第23話
瑞波は耀の悩みを聞いて、お優しい方……と感じ入る。自分と関係の無い子供の事まで、救いたいと思うとは、と。せめて骸の場所が分かればと、その人は言うけれど、人の目には視えない世界を観ている瑞波にしてみても、彷徨える人霊の気配はおろか、穢れも、神の姿も、妖怪の気配も無いとするなら、それは無用の心配であり優しさであり、気に病む部類の話ではないのに……と。
ただ、耀が人霊に避けられているのは本当で、それは”背後”に自分が居るから、つまり神が居るからで、貴方の所為では御座いませんし、