
私がイタリアで見てきた「ジェラートの世界」

4/6(土)からタップスタンドでジェラートの販売を開始してから、来週で1か月が経とうとしています。
「どんなおいしい高知を届けよう」と、次に登場させるジェラートのメニューを、日々考えています。GW期間中には、新たなメニュー「高知県仁淀川町のほうじ茶」と「香北町産のいちご」が登場予定。楽しみにしていてくださいね!

さて今日は、私がイタリアで見てきた「ジェラートの世界」を少し切り取って、お話していこうと思います。完全に私目線になるかと思いますが、そこは、ご愛敬ということでお許しくださいね。
〇ジェラートとアイスクリームって違うの?
さて、ジェラートは老若男女、みんなが大好きなスイーツですよね。
「アイスクリームと何が違うの?」って、よくある質問ですが、日本での定義は乳等省令で定められた、乳脂肪率の違いで細かく決められている種類別云々はありますが、言ってしまえばジェラートもアイスクリームも、冷凍庫で保存されるスイーツというところで同じものなんですね。
ジェラートについてもっと掘り下げて言うと、
『ジェラートはイタリアで生まれ、熱いイタリア人の情熱やプライドが現代に至るまで育ててきた文化そのもの』だと私は思っています。
イタリアの老舗ジェラテリアに行くと、よくそのお店の創業者の若いころの写真が飾ってあります。台車に載った冷凍ケースにジェラートを入れて露店販売している姿。それは高知のアイスクリンと似た雰囲気もありますね。

◯昔のジェラートの作り方
作り方は、今とは大きく違います。イタリアのアルプス山脈に位置するドロミテ地域では、山へのぼり、氷を削り取り、その氷を持ち帰って砕きます。ジェラートの原料を金属のバケツに入れ、その周りに砕いた氷と塩を入れ、ぐるぐるとハンドルを回せば、氷に浸ったバケツが回転する仕組みとなった装置を使用してジェラートを作っていました。


そんな風にして作られていたジェラートは、美食の国イタリアでどんどん普及していき、人々にとってなくてはならない存在になっていったんですね。
〇子供だってコーンで食べたい!
ジェラートは大人も子供も大好き。それは今も昔も変わりませんね。イタリアでは子供だって大人顔負けに大きなジェラートを頬張ります。そして子供だって大人と同じようにコーンで食べたい。
私自身もジェラートはコーンで食べるのが好きです。
でも、小さな子供がコーンで食べるとなると、ジェラートが溶けて、手も口もべたべた。。。母親としては汚れることも、更にはポロっとジェラートを落としてしまう事にもヤキモキ、、、。

でも、イタリアの小さな子供たちはお母さんの反対を押し切り、コーンで堂々と食べていました。もちろん汚れます。ジェラートが盛られたコーンを真っ逆さまにして持つ姿にヒヤッとすることもありました。だから小さな子供にはコーンの中にジェラートをギューギューっと押し込めてあげたりすることも。

小さな子供もコーンに盛られたジェラートを手にしていますよね。
もしかしたら当時はカップ自体の選択肢はなかったかもしれませんね!
正直、イタリアの子供たちが特別ジェラートを上手に食べられるのかと言ったら、そうではないと思います。でも、何よりも食べる回数は、私たち日本人よりもはるかに多いです。
小学校の近くあった私たちのジェラテリアでは、学校が終わるとお迎えに来たお母さんやおばあちゃんと毎日ジェラートを買いに来てくれる子供たちもいました。それだけ食べれば、上手になりますよね。

◯意外とシンプル?コーン攻略のコツ
イタリア在住時の我が家の子供たちも同じく、おやつは決まってジェラート。我が家ではマティアと私(主にマティア)が最初からしっかりとコーンの食べ方をレクチャーしていました。
・まずは舌で少しだけグッと押し込むようにジェラートをコーンに固定させる
・溶けてくる周りから舐めながら食べる。
こうして書いてみると、なんだこれだけか、と思うくらい至ってシンプルですね。
数をこなせば上手くなる、それが一番だとは思いますが、ちょっとしたコツをつかめば小さな子供だって上手にコーンでジェラートが食べられるようになりますよ!
