camouCollage怒涛の催事三連続【その2:恵比寿アトレ有隣堂 編】
2月の後半から1ヶ月にわたり繰り広げられた、カモコラージュの催事三連続。
その2、恵比寿アトレ有隣堂 編です。
前回のブログからの続きになりますが、第一回目の松屋銀座での大反省点、ディスプレイからブランドらしさを演出できるように、という新たな課題にぶち当たっていました。
催事まで残すところ1週間。
さてどうするか。
まず学んだことは、絵画ブランドを掲げるにあたり絶対に必要なのは
「壁」と「床」
壁は絵を飾る時に必須ですし、床を差別化することで、全体の雰囲気が一気に出ます。この2つは今後催事を開催する度に、絶対に意識し続けていかねば、と思いました。
とはいえ、今回の場所有隣堂さんは、本屋さんの入り口の一角に設置するため、壁を作ることはできません。だったらせめて床はしっかりしようと思い、イベント業界に長く働いており、施工に長けている友人Tに連絡を。
Tとは高校からの友人で
「持つべき友はT」
とも言うべきで存在。
事あるごとにいつも力を貸してくれる、スーパーマンのような友人です。
忘れもしない、私が都内で初めてのひとり暮らしを始めた時。
賃貸マンションにも関わらず、Tに設置棚が欲しいというリクエストをしたところ、天板と金具、工具類を持参して、全長2メートル近くにもなる立派な棚を設置してくれました。
壁を突き抜けるドリルの凄まじい音がマンション中に響き渡ると同時に、こんな大きな穴を大量に開けてしまって大丈夫なのだろうかと、すっかりビビっている私に向けて放ったセリフが
「退去時にパテで穴を埋めれば大丈夫。
それに退去後は壁紙を貼り直すから、跡も分からないと思う」
と、若いのに施工を知り尽くした貫禄ぷり(当時確か20代中頃)。
ある時は友人宅にフィットするゴミ箱を作り、ある時はウッドデッキを作り、またある時はベンチを作り。しまいにはサンドウィッチ屋をオープンする友人のHPやメニュー表まで作り始めるという仏心の精神。(知っている限り全て無料!!)
彼の救いの手を求めて頼ってくる人々は数知れず。独自のセンスと手法で、次々と問題が解決していくという、まさに不可能を可能にする男です。
今回も連絡したのが深夜にも関わらず、Tは快く相談に乗ってくれて、サイズに合わせた赤いカーペットを次の日には発注してくれました。
今思うと、深夜に私からの連絡自体が「緊急である」と察知してくれたのか、、。
T、毎回本当にありがとう!!!
あとは前回松屋でもお願いした、空間デザイナーOにも相談を。
催事で学んだ熱い思いをぶちまけると、これまた的確なアドバイスが。
「壁に関しては、何かインパクトのあるタペストリーを垂らしたら良いと思う。」
そこで過去最大の大きさ、A0サイズのタペストリーを作ることに。
さらに、地元に安く印刷印刷できる所があるから、印刷して当日持ってきてくれるとのこと。
これまた神のような存在のO。
TとO、二人のおかげで「壁」と「床」問題が解決したのですが、その他の什器はどうするべきか。
幸いにも、今回は本屋さんの一角のため、面積自体はコンパクトでした。
時間も予算も限られた今、改めて家の周りを見回すことに。
私「物」がものすごく好きで、「物」から幸せをもらうタイプでして。
ストーリーのある物を集めるのが大好きで、特に古くて劣化した中での美を放つものに惹かれる傾向があります。アンティークなど大好きです。
今飾ってある物たちは、何回にも及ぶ断捨離センバツをくぐり抜けてきた
「選ばれし物たち」で。
それは少し背伸びをして買ったものだったり、大切な友人からもらったものだったり、形見だったり、旅先で偶然見つけたものだったり。
年代や国を問わず集めたもので、統合性もほとんどなく、自分がビビッときたものをとにかく集め、そのような物たちが家中をひしめき合っていたのでした。
(この雑貨たちについては一つ一つ深い思い入れがあるので、その思いもいつか綴りたいと思います!!)
壮大なる物の「コラージュ」
カモコラージュのコンセプトとまさしく一致です!!
そうだ、この家にある世界観をそのまま持っていってしまおう!!
まさに、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、主人公マリアが、自分の部屋のカーテンを見て、これで子供たちの遊び着を作ろう!と思った衝撃と一緒でした。笑
頭の中で、マリアが歌う名曲
「My Favorite Things」の歌が流れ出ます。
まずここは、カモコラージュの世界観にとって必須エリア。
シンガーミシンと、いつも額をお願いしているフランジさんに作ってもらった天板。
普段はリビングに設置しており、好きなものだけを飾ったトキメキスポットとして活躍しています。
我が家の大切な肖像コラージュも飾ってあります。
普段はディスプレイとして活用しているフランジさんのオブジェ。
上にあるマルニマーケットで購入した人形は特にお気に入りで、催事があると毎回登場しています。
キッチンの台として使用していている、ヨーロッパで使われていた古いアイロン台
半世紀にも渡り使用されてきたインドネシアの船の端材からできた、カラフルな家具等
お気に入りのカップに植物を入れるのも好きです
様々な国の籠
あれもこれも全て持っていこう!!!
気分はすっかりマリア、「My Favorite Things」の最後フィナーレを口ずさみながら
I simply remember my favorite things
And then I don’t feel so bad
(ただわたしのお気に入りを思い浮かべるの
そしたらそれほど悪い気分じゃなくなるわ!!)
我が家のファミリーカー、ホンダ・フリードに積めるだけ積めて、いざ有隣堂へ!!!(運転手:夫)
当日は朝8時にOと集合して搬入を
こちらが現場。
このスペースがさてどうなるか。。。
なんと!!
Oがこんなに素晴らしいディスプレイに仕上げてくれました!
いやー、素晴らしい、素晴らしすぎる。。
持ってきた天板や机や古箱が、こんな使い方をされるとは。
カモコラージュ、いや、「My Favorite Things」の世界観が100パーセント出ている!!
A0のタペストリーのインパクトも抜群です。
こんなに素晴らしいディスプレイに仕上げてくれたO、産まれてきてくれて本当にありがとう!!!!と、ただただOの存在に感謝し、興奮冷めやらないまま、そのまま初日に挑みました。
今回は、場所が本屋さんだけあって縛りも緩く。
途中で休憩も挟んで良いとのことだったので、今回はほぼ一人で店頭に立ちました。
カモコラージュを好んでくださるお客様は、どのような方なのか。
お一人お一人、可能な限りしっかりとお話させて頂こうと思いました。
時間は11時から19時までの、途中休憩を抜いた計7時間の店頭立だったのですが、慣れない立ち仕事で今回も身体的の疲労がものすごかったです。
1日中立ち続けている販売員さんって本当にすごいんだなーと、自身の身体の限界を噛み締めながら思いました。
でも、それ以上にたくさんの方が催事中に来てくださり、精神が肉体に勝つという快挙!!
とにかく感謝感激でした!!!
また、10年以上会っていなかった友人や仕事関係の方々、以前ご購入くださったお客様が再来店してくださりました。
わ!久しぶり!!元気だった!!??
いやー、その節は大変お世話になりました。
前回もご来店いただきましたよね?ありがとうございます!!
と、学生時代から遡り、デザイナー期間を経て、カモコラージュ時代へと。
人生を走馬灯のように駆け巡っているようでした。
また、新しいお客様もたくさんご来店くださり、グッズをはじめ、オーダー絵画や30角絵画も多くご購入くださいました。
恵比寿という場所柄、新しいものにアンテナを張っている方が多くいらっしゃるような印象で。
カモコラージュの世界観を、とても楽しんでくださいました。
おかげさまでスペースは小さいながらも、今までで一番の売り上げを出すことができました。
本当に本当にありがとうございました!
今回、お声がけくださった有隣堂の酒井さん。3年前に初めてカモコラージュの催事を開いたのは有隣堂横浜店でした。
今回もこのような素晴らしいご縁をくださり、ありがとうございました!!
私は生まれた時からずっと生かされ続けていたのだと、感じ続けた1週間。
感謝以外の言葉出てきませんでした。
生まれてきて、ここまで生きてきて本当に良かった、、
と感無量の気持ちで搬出が終わった次の日。
なんと、小学2年生の上の娘が発熱!
これはもしや。。
怒涛の催事三連続の最後、日本橋高島屋スタートまであと9日!!
更なるピンチが降りかかってきたのでした!!!
続きます。