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耳を傾けてはいけないキャッチコピーの特徴「二極論の法則」

自分は過去マルチ商法に手を出していた。
洗脳に陥り、そして運よく目が覚めた。
しかし、目の前の世界は、その時体験した地獄が形を変えただけだった。

本記事は、マルチ商法に限らず、ごく自然に溢れている危険な謳い文句「二極論の法則」について記述し、注意喚起することが目的だ。


模範的な例

まだ東京で消耗してるの?」イケ〇ハヤト(著書より)
99%の人が気づいていないお金の正体」堀江〇文(著書より)
Always Be Challenger!(挑戦者であれ。)」H.〇.S(キャッチコピー)
頭が悪そうに見える人の特徴10!」ありがちなYoutube動画タイトル

結論として、自分の提起する「二極論」とは、勝ち組と負け組である。

自身こそが勝ち組であり、あなたは負け組だと植え付ける。
そうすることで思考力を奪い、不安感を煽るという、消費者庁が注意喚起するレベルの手法である(『消費者契約法』第4条第3項第3号「不安をあおる告知」)。
そして、彼らが定めた定義で揺さぶってくる。


例文の答え合わせ~さらっと潜む「二極論」~

順々にキャッチコピーの意図などを暴いていく。
まだ東京で消耗してるの?
これの意図するものは以下だ。

定義された勝ち組:東京から脱した著者
定義された負け組:未だ東京暮らしのあなた
意図:勝ち組になりたいなら、僕の言う通りにしよう
導線:販売している教材買ってね

続いて
99%の人が気づいていないお金の正体

勝ち組:お金の正体に気づいている1%の人間、著者
負け組:未だ気づいていないあなた
意図:お金持ちになりたいならこの本を読もうね
導線:こんなことまで知ってる俺のファンになろう。ほかの本も買おう。オンラインサロンに入ろう。

Always Be Challenger!(挑戦者であれ。)

勝ち組:挑戦者
負け組:非挑戦者
導線:挑戦者を歓迎するわが社に入ろう!

頭が悪そうに見える人の特徴10!
・・・ここまで読んだらもう分かるか。


二極論~マルチ商法の場合~

ちなみにマルチ商法ならこんなかんじ。
自由な暮らしに憧れない?

勝ち組:金銭的に自由な人、タワーマンションに暮らせる人
負け組:諸々不自由な人
導線:自由になりたいなら、会員になろうね

マルチ商法の成功者は、外車や時計にタワーマンションをこれ見よがしに自慢してくる「自分は勝ち組」アピール。情報商材屋さんも同じだ。
それら金品などに憧れさせ、かつ何も持たない現実を思い知らせてくる

そうすることで
自分は負け組なのか?・・いや、自分も勝ち組になりたい!!
と思わせる手法なのだ。


そして、こんな不安を煽る文面が書店にもYoutubeにもSNSにも溢れかえっている。これが当たり前になった現在

違和感を抱かなくなっていないだろうか?

自分はマルチを経て得た教訓から、見た瞬間に危険信号を感知できるようになった。ふらふらと引っかかる人に対し「そっちの水はヤバイぞ!気をつけろ!」と心で叫んでも届かない。
そして今日も誰かが騙され、叫喚が鳴り響く。


惑わされない人は劣等感がない

逆にこのような洗脳や脅しが効かない人もいる。過去自分もマルチの勧誘をして、一切動じなかった人間の特徴は以下。

・今の仕事が好き
・職場環境に恵まれている
・そもそも稼いでる

つまり、「タワーマンション住みたいよね?」って聞いても、興味自体がないか、すでに住んでいる人。
稼ぐための副業よりも、今の仕事に没頭するのが好きな人。
友人に恵まれ、彼らと遊ぶのが好きな人。
お金では得られない(あるいは低額でも得られる)幸福を知っている人。

つまり、劣等感がないのだ。
そのために、品のない成金や、バカの一つ覚えに「事業家になる」とか逝ってる人と一緒に仕事をする必要も意味もない。


・・・いやいや待てよと。劣等感にまみれた奴のほうが世間に多いじゃないか!

そうお考えの人も多いことだろう。
そんな我々『持たざるもの』が、対抗できる手段は一つ。

考えること

楽な方法などない。メタ認知トレーニングがまず第一歩だと思う。

というのも騙されやすい人ほど、
自分が見えてないし、自己矛盾に気づいていないし、自分が特別だと思っているし、感情に任せて行動するし、具体的で分かりやすいものを好むし、自信満々だし、以上の文章を読んでも「自分は違う」と主張する。

「ああ、あの人のことね」とか思った人!ここまで読んでいただきありがとう!

長くなったし別記事にて、騙されないための詳細を書きたいが、あなたは読まなくても大丈夫そうだよね!

・・・つづく

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