「むずかしい」と言うのをやめたら、人生が変わる理由
40代は人生の折り返し地点とよく言われますが、「もう遅い」「これ以上は無理」と挑戦を諦めてしまっていませんか？
実は、変わりたいと思う気持ちがある限り、どんな年齢でも人生を変えることはできます。
鍵となるのは、「むずかしい」と言う習慣を手放すことです。
この記事では、「むずかしい」と感じたときの対処法や、そこから成長するためのヒントをお伝えします。
「むずかしい」と簡単に言わない理由
何かに挑戦するとき、多くの人がつい口にしてしまう言葉、それが「むずかしい」です。
もちろん、物事には簡単なものもあれば難しいものもあります。
しかし、「むずかしい」という言葉を繰り返すだけで、成長を止めてしまうことがあるのです。
先日、コーラスの練習中にこんな場面がありました。あるメンバーがある箇所をうまく歌えずに、「むずかしいよね」と言ってその場を終わらせていました。
そして、その後も同じ箇所で何度もつまづき、そのたびに「むずかしいよね」と言って済ませているのです。
私から見れば、むずかしい部分こそ、そこを取り出して集中して練習し、克服することで喜びや達成感を味わえるのに、と思います。
しかし、彼女にとっては「むずかしい」という言葉が、挑戦を避ける言い訳になっているように感じました。
そして何度も同じ箇所で止まり続ける彼女を見て、私はこう思ったのです。「むずかしい」と言うのをやめればいいのに、と。
自己成長と「1万時間の法則」
なぜ「むずかしい」と簡単に言わないほうがいいのでしょうか？
それは、この言葉が自己成長のチャンスを遠ざけてしまうからです。
私自身、人生というのは自己成長あってこそだと考えています。新しいことを学び、今までできなかったことができるようになる喜びは、いくつになっても味わいたいものです。それがなければ、何のために生きているのかと思うほどです。
よく「何か一つのことを習得するには1万時間必要だ」と言われます。
これは、心理学者のアンダース・エリクソンの研究に基づくもので、「専門的なスキルを身につけるには、それだけの練習時間が必要だ」という考え方です。実際には、1万時間すべてが必要ではなくとも、繰り返し練習を重ねた人が成長し、プロフェッショナルの域に達するのは確かです。
裏を返せば、「むずかしい」と感じる理由の多くは、単純に練習や努力が足りないからではないでしょうか。
むずかしい箇所を克服するための時間をかけずして、「むずかしい」と口にする権利はありません。まずは練習を重ね、できるようになる努力をしてから、それでも克服できないのであれば、そこで初めて「むずかしい」と認めるのが筋だと思います。
「むずかしい」を克服するプロセスが大切
むずかしい箇所を練習で克服する過程こそが、成長の醍醐味です。
コーラスであれば、その箇所だけを繰り返し練習してみる。楽譜を読み直し、音を確認し、自分の声の出し方を調整する。そして、それができるようになった瞬間の達成感は、何ものにも代えがたいものです。
もしあなたが「むずかしい」と感じていることに直面しているなら、こう考えてみてください。
それは、本当にあなたの才能が足りないからできないのか、それとも単に時間をかけていないだけなのか。
8割の人ができていることが自分にできないのだとすれば、それは単なる練習不足である可能性が高いのです。
「むずかしい」を言い訳にしない生き方を選ぼう
むずかしいからやらない、という選択肢を選ぶのは簡単です。
しかし、それでは何も得られません。
むずかしいからこそ挑戦し、克服するプロセスを楽しむ。それが、自己成長し続ける生き方です。
年齢を重ねると、つい「もう年だから」と言い訳して新しいことに挑戦する意欲を失いがちです。しかし、それでは人生の豊かさを損ねてしまいます。何歳になっても、むずかしいことに挑戦し、できるようになる喜びを味わいたいものです。
だからこそ、これからは「むずかしい」という言葉を簡単に口にしないようにしましょう。
代わりに、「どうすればできるようになるか？」と自分に問いかけ、練習を重ねていく。淡々と作業を続けていく。
そのプロセスが、きっとあなたを成長させ、より豊かな人生へと導いてくれるはずです。
練習することの喜びを再発見しよう
最後に、コーラスの話に戻りますが、「むずかしい」と感じる箇所を克服するために時間をかけることで、その人の歌声は確実に変わるはずです。そして、それができたとき、周りからの評価も変わり、自分自身に対する自信も高まります。
「むずかしい」を簡単に言わないこと。それは、趣味だけでなく、仕事や人生全般においても通じる教訓です。
むずかしいと感じることにこそ成長のチャンスがあります。そのチャンスを逃さず、楽しみながら挑戦していきましょう。
あなたも、今日から「むずかしい」をやめて、挑戦の一歩を踏み出してみませんか？
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