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ドイツのクリスマスは家族の時間
ドイツ人が驚く、日本のクリスマス事情
ドイツで生活していると、クリスマスの話題になるたびに「日本にもクリスマスってあるの?」と聞かれることがよくあります。
ドイツではクリスマスは宗教的な意味合いが強く、家族と過ごす特別な日なので、日本の「クリスマス=イベントデー」という感覚は少し不思議に映るようです。
「クリスマスに何を食べるの?」の定番トーク
さらに、「日本ではクリスマスに何を食べるの?」と聞かれることも多いです。そこで「ケンタッキー・フライド・チキンだよ」と答えると、必ずと言っていいほどリアクションが面白いのです。
ドイツではケンタッキーはちょっとしたファストフードの一つというイメージなので、クリスマスに特別な食事として食べるという話は信じられない様子。
でも「日本では、クリスマスにケンタッキーを予約しないと買えないんだよ」と付け加えると、さらに驚かれること間違いなし。クリスマス限定バーレルや特別な広告キャンペーンもある、と言うと「なんてユニークな文化なんだ!」と笑いながら感心されます。
日本のクリスマスの背景
日本のクリスマスがイベントデーとして根付いた背景を少し説明すると、戦後に海外の影響を受けて始まり、特に恋人同士がロマンチックな夜を過ごす日として発展したという話も興味を持って聞いてくれます。これもまた、家族重視のドイツのクリスマスとは正反対なので、文化の違いを語る良いきっかけになります。
国際交流のきっかけに
こうした話題は、クリスマスを通して日本とドイツの文化の違いを気軽に語る楽しい話題です。
「日本には本当の意味でのクリスマスはないけれど、みんなそれぞれの楽しみ方で祝っているよ」という言葉で締めくくると、相手も納得してくれます。
あなたもドイツ人の友人や同僚とクリスマスについて話す際に、この「ケンタッキー」ネタを使ってみてはいかがですか?
笑いと共感が生まれる、楽しい国際交流になること間違いなしです! 🎄🍗
厳かで静かなドイツのクリスマス
12月24日の午後から26日まで、ドイツではクリスマスの祝日が続きます。
24日は「ハイリヒアーベント Heiligabend(聖なる晩)」と呼ばれ、家族や親しい人たちと一緒に過ごすのが一般的です。
この日は、特に午後から静かになり、街中のお店もほとんどが閉まります。
ドイツのクリスマスは、日本の年末年始のように、家族や親しい人と心穏やかに過ごす大切な時間として捉えられているのです。
25日と26日は「ヴァイナハツターク Weihnachtstag(クリスマスの日)」と「ツヴァイターヴァイナハツターク Zweiter Weihnachtstag(第2クリスマスの日)」と呼ばれ、家族での食事や訪問がメインのイベントとなります。いずれも公式な祝日です。
日本での「クリスマス=恋人の日」というイメージとは異なり、ドイツでは心温まる家庭的な祝日です。
ドイツのクリスマス料理:地域ごとに違う多様な味わい
ドイツのクリスマスディナーは、地域や家庭によって本当にさまざま。これがドイツならではの面白さでもあります。
伝統的なメニューもあれば、現代風にアレンジされたものも多く、クリスマスの食卓は毎年違った楽しみを提供してくれます。
魚派?肉派?それともラクレット?
ドイツの中でも特に東部の地域では、クリスマスに鯉を食べる伝統があります。
これはカトリックの影響を受けた風習で、特に宗教的な意味合いを持つ家庭では今でも人気があります。
一方、ポテトサラダとソーセージをクリスマスイブの夕食にする家庭も少なくありません。シンプルで手軽なこの組み合わせは、仕事が忙しい現代の家族にも愛されています。
近年では、ラクレットやフォンデュといった調理しながら楽しむスタイルも人気を集めています。
チーズや野菜、ハムなどを卓上で焼いたり溶かしたりするラクレットは、大人も子供も一緒に楽しめるので、クリスマスディナーとして最適です。
七面鳥よりも鴨?
アメリカの影響で七面鳥を焼く家庭もあるものの、ドイツでは鴨やガチョウをローストするのが主流です。
特に「クリスマスのガチョウ(Weihnachtsgans)」は、ジューシーで香ばしい皮がたまらない一品。赤キャベツの煮込みやクネーデル(じゃがいもの団子)を添えて食べるのが伝統的なスタイルです。
家族で囲む温かい時間
どの料理が出てきても、クリスマスの食事はただの「食べる時間」ではなく、家族が集まり、笑顔を共有する特別なひととき。
料理を囲みながら、今年の思い出を語り合ったり、プレゼントを開けたりするのが何よりの楽しみです。
このような団欒のひとときには、甘いクッキーやシュトレンも欠かせません。
クリスマスの3日間、ドイツの人々は仕事や日常の喧騒から離れ、家族との絆を深めることに集中します。
この時期、私も日本の友人や家族にメッセージを送り、遠くからその温かさを共有しています。
ドイツ式の「静かで心豊かなクリスマス」、試してみるのもいいかもしれませんね。
どうぞ、皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしください!🎄✨
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