#3 おコメ大好きが語るお米の話【2-①】品種改良の歴史は4区分、伝来時は「赤米」だった!
こんにちは。年間600種類の有機野菜や、こだわりの食材を扱う『食の診療所 カメリーノ』(兵庫県西宮市)です。
今回もスタッフの一人・伊藤が愛してやまない“お米”について書きたいと思います🌾💛
◎コシヒカリ最強の現代
みなさんが好きなお米の品種は何ですか?
コシヒカリ?ひとめぼれ?ヒノヒカリ?それ以外??
(私は最近「新之助」にハマっています)
では、多くの人が大好きなコシヒカリが誕生したのはいつだかご存じですか?
答えは1944年。現在では作付面積の約34%を占めるまでになった大人気品種です。(作付3分の1がコシヒカリ…、しかも前述のひとめぼれもヒノヒカリもコシヒカリの子孫。。恐るべしコシヒカリ人気!)
ではでは、現在日本で栽培されているお米の品種数はどのくらいあると思いますか?
実は300種類以上あるそうなんです。(そんなに…!)
そして農林水産省農業技術会議事務局が1962~1965年に全国から収集した在来稲品種(水稲)は延べ 1,254 点あり、今でも農業生物資源ジーンバンクには種子が保存されていて、入手することもできるそうです。
調べていくと、コメの品種改良の歴史は、以下の4つの局面に分けることができると考えるようになりました!
まずは「第一期」からみていきましょう!
◎第一期:縄文時代後期~弥生時代
コメの伝来(縄文時代)、稲作の本州全土に普及(弥生時代)
〇最初は「赤米」だった
伝来した時のコメは私たちの知る「白米」ではなく「赤米」だったようです。日本で栽培された稲の祖先種は全て『着色米』(=赤米・紫黒米・赤褐米)でした。
菜畑遺跡(佐賀県)や板付遺跡(福岡県)からは水田で赤米が育てられていたことが発掘により分かっています。
てっきり「白米」が育てられていたのかと思いきや(だって教科書の稲作のページのコメって白く書かれていたし…)実は色付きのお米だったんですね!
着色米にはカテキンやアントシアニンが含まれ、抗酸化機能を有する優秀なお米です。
「白米」というのは赤米の調節遺伝子に変異が生じて生まれたもの。
なので、自然界であれば生き残れない品種になるわけです。
そんな「白米」、奈良時代には貴族が食べていた、と記録に残っています。
〇今の「赤米」は美味しくない?
美味しさを決める遺伝情報は非常に複雑な形質に支配されているため、短期間の育種で美味しいコメをつくり出すことは不可能、と言われています。
「赤米」は長い年月をかけ、「白米」に置き換えられ、美味しさを追求しなくなってしまったため、現在「赤米」として販売されているものは、良食味ではないと言われています。
現代の私たちは美味しさではなく、「白米」にはない栄養価の高さに惹かれ「赤米」を手にする人が多いのではないでしょうか。
タイムマシンがあれば古代へ飛び、美味しい「赤米」を食べてみたいものです…。
次回は第二期について記述していきたいと思います!
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