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綿貫渉氏の政治観とそれについての所感・展望
1 綿貫渉氏とはどのような人か
交通系youtuberとして影響力をもつ大物youtuberである
彼の交通における豊富な知識を用いた解説には定評がある
2綿貫氏の政治観
今回は彼の政治的な考え方について触れていこうと思う。
政策的な物というよりは、政治そのものへの考え方を中心に言及していく。綿貫氏は、いくつか政治的な動画を投稿しているので、その内容を抜粋する。
以下リンク
上の動画によれば、彼が主張したいのはこうだ。
1 そもそも1票で当落が決まることはない。
2 家族や友人を誘って"組織"を作ったほうが良い
3 そもそも立候補をしたほうが政治的な意見を反映させることができる。
1については、妥当と言える。
しかし、民主主義は結果について重きをおいていない。確かに誰が当選したかというのは重要だが、最も重要なのはそれに至るプロセスである。
同じ結果でも51vs49と80vs20では全く違う。前者の場合は、落選候補の意見にも最大限反映させなければならない。なぜなら、次の選挙で、投票率の上下やちょっとしたことで、"無職"になる可能性があるからだ。
後者はかなり余裕があり、落選候補の意見への反映は弱まってしまうだろう。
(もちろん民主主義の本質は少数意見の尊重なので反映させなければならないが。)
したがって、投票に行くことは相当重要である。
綿貫氏のような冷笑的な意見を主張する方もいるが、それに負けず投票にいかなければならない。(民主主義の理想は全員参加なので目指すは100%だが、難易度は相当高いと言える。)
2についはシンプルな疑問だが、そんなバカでかい組織を作れるのか!?ということだ。
ここ50年の国政選挙で最も僅差だったのは、72票であるが、綿貫氏はそれを覆すほどの家族・友人をかき集めることができるのだろうか。しかも同じ選挙区民のみで
さらに言えばもともと行く気かない人や対立候補に入れるつもりの人を集めて組織して最低でも72票差を覆すことになる。(元々自分と同じ候補にいれる人に頼んでも、結果のみに着目すれば意味がないので)
更に、その候補にいれるメリットもなければならない。
労組や企業・宗教などの組織はその候補にいれるメリットが一様ある(と思い込んでいる)。
友人や家族にも政治的な意見を持っているわけで、そのような組織を作るのは相当困難であるといえよう。(もしできるのであればやってみてほしいが)
3については、相当ハードであるといえよう。
まず供託金300万円を用意しなければならない。(あと時間も)
金持ちや政党のバックアップがない人間が即捻出できる金額ではないだろう。
さらに言えば、選挙活動にも莫大な金と協力してくれる人間が必要である。
そして上のものを仮に用意できたとしても、ぽっと出の素人が勝てるほど甘くない。そんな事例は聞いたことない。ちなみにこれは国政に限らず、地方議会や知事・市長選挙も同じである。(寧ろ傾向のみで言えば地方選挙のほうが現職が強いだろう)
「落選しても政治的な意見を反映できる」という反論もあるかもしれないが、泡沫候補の政策など当選者や有権者もいちいち覚えていないだろう。
ちなみに、彼の住んでる四街道(千葉9区)を例に出すと
有権者 405,209人
立候補者 4人
当選者 1人
立候補のハードルがいかに高いかわかるだろう。
さらにいえば、18歳から24歳は立候補すらできないという現実もある。
3将来の展望・予言
ここからは私の予言になるが、彼が立候補するつもりが全く無いということはわかった。立候補する気がない人に限って何も考えず「立候補しろ!」と主張したがる。現に彼は、
2015年12月17日 25歳になる(衆議院選挙に出馬できるようになる)
2017 衆議院選挙
2019年7月20日 例の動画を上げる
2020年12月17日 30歳になる(参議院選挙に出馬できるようになる)
2021 衆議院選挙
2022 参議院選挙
2024 衆議院選挙
彼は上の主張してから、出馬可能な選挙を3度も逃している。
したがって、私は、なんだかんだ理由をつけて立候補する気は全く無いのでは?と推測。
ただ、もし仮に彼が立候補するようなことがあれば
私はおそらく応援させていただく。
世襲や金持ち以外が国会に増えるのは歓迎なので。
2025年には参議院選挙と知事選挙がある。
綿貫氏の動向に期待しよう。
また、被選挙権も私の大事な権利なので、選挙のたびに立候補すべきかどうか熟考しています。
— 綿貫渉 (@wataru_w) October 26, 2024
衆議院選挙では当選の見込みが少なく、まずは地方議会から始めたいので今回の立候補は見送りました。
投票の権利だけでなく、立候補する権利の行使を考えることも広がってほしいです