絵本のような世界を旅して#2〜バイキン城とコスモス畑〜

秋の訪れを本格的に感じ始めた10月初旬。

「コスモスを撮りたい」という目的だけはあったものの、まだ近くのコスモス畑は満開にはほど遠く、少し足を伸ばしてみることに。

目的地に決めた場所は、福井県。

噂に聞くと、1億本のコスモスが咲いている場所があるとのことで、わくわくしながら向かってみることに。

秋の福井に来て、もっとも驚いたのが、至る所に蕎麦畑があること。

真っ白な花をつけた蕎麦の花がどこも満開で、車窓からの景色を眺めているだけで、なんだか嬉しい気分に浸れます。

最初の目的地は、坂井市にある福井県総合グリーンセンター…の近くにある、コスモス畑。

手前にはピンク色のコスモス、奥に咲いているのはオレンジが華やかなマリーゴールド。

一見どこにでもあるお花畑に見えるこの場所が、特別な場所になるのは、奥まで進んで振り返った時。

遠くに見えるこの建物。どこか見覚えがある方もいるのではないでしょうか…？

おとぎ話の世界に出てくるお城のような建物は、福井県総合グリーンセンター内にある施設の一部。

遠目に見るとアンパンマンに登場するバイキンマンのお城に見えることから、地元では「バイキン城」と呼ばれているらしいです。

たしかに。

そのバイキン城を華やかに彩ってくれるのが、ここに咲いているコスモスとマリーゴールド。

お花をボカして撮影すると、こんな風な幻想的な1枚に。

オレンジとピンクの組み合わせが、華やかな世界観を作り出してくれます。

人物など、他の被写体との組み合わせも良き。

他ではなかなか出会えない光景なのではないでしょうか。

ちなみに同日行ってみた、1億本のコスモス畑こと、宮ノ下コスモス広苑。

こちらはまだ3部咲きぐらいだったようで、想像していたような満開のコスモス畑にはで会えませんでした。

とはいえ、ポツポツと咲くコスモスは儚い美しさをまとい、これはこれで風情のある景色。

満足するまで写真を撮った帰り道。
ずっと曇り優勢だったお天気が、帰り際に急に好転したため、偶然通りがかった蕎麦畑へ。

一面真っ白に彩られた蕎麦畑がオレンジ色に照らされる光景は、見惚れるほどに美しく、私たちを迎えてくれました。

落ちる夕日のスピードに負けないように、必死にシャッターボタンを押した1時間。

刻一刻と変わる景色を目に焼き付けながら、物語の1シーンような花風景に出会えた旅を振り返る、ひとときとなりました。

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旅するフォトグラファーであるYuri（camel8326）の心の琴線に引っかかった、『かわいい風景・素敵なカフェ・心惹かれるお宿』などをゆるく紹介するミニコラム。

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絵本みたいな場所を旅して｜Yuri｜note

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