学校に行きたくても行くことができない。
問:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A 約2倍になった B あまり変わっていない C 半分になった
答えはCの半分になったです。
FACTFULNESSを読んで「世界は良い方向に向かっている」ということをデータから読み取ることができました。
世界は良い方向に向かっていて教育を受ける人も増えてきている。
そんな中、今日村で高校を中退したある女の子の元へ足を運びました。
インタビュー調査をしていると、お兄ちゃんが大学に通っているため、それにかかる費用を母とサポートする必要があると言っていました。
だから学校にに行きたくても行けない。
働き手がいないから、学校に行けない。
そんなことを話しながら女の子は涙を流しました。
その場にいる私も涙がこみ上げてきました。
自分の目の前に困っている人がいる。
どのように声をかければいいのかわからない。
どうして?
どうして学校に行きたいのに行けないのだろう?
生まれた国や地域が違うだけで「格差」が生じるのだろう?
日本に生まれただけで、衣食住に困らない可能性がほとんどですよね。
私は運よく日本に生まれ、何不自由することなく今まで生きることができました。
だからこそ厳しい立場の人たちがいることを知った人から、手を差し伸べていく必要があると思っています。
みんな順番。
助けて助けられて生きています。
大学生の私にできることは、国際協力参加のハードルを下げていくことだと思っています。
そのためには常に情報発信を続け、興味を持ってもらうことが大切になってきます。
それに気づいたから、今こうして文章を書き続けられていると思います。
なぜ教育は大切?
そもそも教育を受けることができないと、どのような影響があるのでしょうか?
カンボジアも日本と同様に学歴社会が根付いており、教育が受けることができないと職業の選択肢が狭まり、多くの収入を見込めず貧困・飢餓に陥るケースがあります。
教育の重要さを理解しないまま大人になり、子どもにも同じことを繰り返していると永遠と貧困の負のサイクルから抜け出すことはできないのです。
なぜ復学支援を行うのか?
<2017年カンボジアの就学率>
初等教育就学率95.6%
中等教育就学率46.1%
高等教育就学率13.1%
(出典:Global Human Capital Report 2017-Data Explorer)
カンボジアでは子どもを「労働力」として考えている親も少なくありません。
小学校だけの就学率が高くなるだけでは、カンボジア全体の教育水準は高くなりません。
2人に1人しか中学校に通えていません。
約10人に1人しか高校に通えていません。
このような状態では職業が限られ、十分な収入を得ることが困難です。
そこでNGO CBBは退学した中高生を対象に復学支援・大学進学支援を行う必要があると考えました。
復学に必要な支援を行いながら、日本語・英語教育も行います。
なぜカンボジアで日本語教育を行うのか?
カンボジアでは日本語を習得することで、アンコールワットの日本語ツアーガイドや日本語学校の先生といった職業の選択肢を広げることに狙いがあります。
カンボジアでの平均月収が約200$で、英語のツアーガイドの日給が20$に対し日本語のツアーガイドは40$と差は明らかです。
お金の面だけを見ると差は歴然です。お金の面だけを配慮するのではなく、日本語教育をすることで子ども達に職業の選択肢が広がることに繋がります。
自己紹介
1997年生まれ。大阪府出身の22歳。立命館大学4年次休学中。
2017年8月カンボジア農村部の小学校を訪問し、学校に行けない子供達がいて大きな衝撃を受ける。
2018年1月クラウドファンディングで42万5000円の資金調達をし、日本語ボランティアスクールを建設。約30人の子どもに日本語教育の機会を提供。
しかし思わぬトラブルが続き、運営できていない現状が続いております。
カンボジア人によるカンボジアの支援のあり方を学ぶべく、2019年6月から半年間「NGO CBB」にてインターンしています。