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ストロボライティングで撮るウラシマソウの一生(藤田緑地)

ここでは、藤田緑地で自生していたウラシマソウの一生をストロボライティング写真で表現してみた。
(※藤田緑地では、現在ウラシマソウは見られない。駆除されたのかは不明。)
(※ウラシマソウは多年草なので、ここで言う”一生”とは、1年1サイクルという意味。)

ボクは2014年から屋外でストロボライティングをやり始めたのだが、その時にウラシマソウの一生をライティングすることを選んだ。例えるなら、小学生の自由研究みたいなもの。


●3月(芽吹き)

3月になるとウラシマソウが地下から顔を現す。ここでは、芽吹いたばかりの状態と、カラスビシャクのように細い姿が現れた状態の2つの姿を撮影した。

●4月(花)

ウラシマソウの花は、大きな葉とペアになっているのが基本形。この葉で光合成を行い、栄養分を球根にため込む。

花の構造としては、奥のほうに小さな花が集まっており、その上は付属体となっている。基本構造は、前回投稿した「ショクダイオオコンニャク」と同じである。雌雄別株らしいが、栄養状態によって性別が変わるという。

●6月(実の形成)

6月になると、受粉した実が大きくなり、花を包んでいた皮(仏炎苞)を破って顔を出す。

●7月(実の肥大)

7月になると、実は大きく生長し、仏炎苞も枯れて落ちてしまう。その姿はまるでトウモロコシのよう。

●11月(実の成熟)

11月になると実は赤くなり成熟する。見た目にも毒々しいが、実際に有毒成分があり食べられない。

●12月(落果)

高いところから実が落ちるわけではないが、ウラシマソウの首が枯れてくると、実の重さに耐えられず折れてしまう。そしてこのような光景が広がる。
枯れ葉の上にある赤い色なだけにかなり目立っている。

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