見出し画像

スキャン画像にスジが入るのを何とかする

スキャナーには大きく分けて2つの読み取り方式があり、紙が次々に送られて読み取るドキュメントスキャナータイプと、原稿を固定させたまま読み取るフラッドベッドスキャナータイプである。

ドキュメントスキャナーは読取りセンサーにゴミが付き易いので、ゴミのところだけがずっと読み取れずにそこだけスジが入る。けれどもセンサーは露出しているので掃除は簡単にできる。

一方、フラッドベッドスキャナーではガラステーブル部分にゴミが付き易いものの、ゴミが付いている部分のみに影響するだけなのでスジになることはない。

<フラッドベッドスキャナー>

ところがそんなフラッドベッドスキャナーで、今回スジが入ってしまった。

<フラッドベッドスキャナーでスジが入った>

まず思ったのは、スキャン光学系にゴミが付いてしまったのかということだった。筐体内は密閉されているはずなのだが、何らかの原因でゴミがミラーやレンズに付いてしまったのだろう。
そこでカバーを外してミラーを見てみると、いくつかのゴミがあったので掃除した。

ところが全く変化が見られない。軽減すらしていない。
もしかしたらイメージセンサーのどこかのドットが不良になったかと思ったが、画像を見る限りハッキリとした1ドットラインではなく、ぼんやりとしたスジであるし、画像が全く取れていないわけでもないようだ。ただ、色がスジ状におかしい。

そこでピンときた。
カバーの裏側を見てみると、白い帯がある。

<カバー裏側の白い帯>

この白い帯は、イメージセンサーのドットごとのバランスを補正するためのキャリブレーション用のターゲットである。
これが白になるようにあらかじめ調整するので、ここが白以外になっていると補正がズレてしまう。

よく見ると、確かに汚れがあった。どうやらゴミとその周辺に広がるカビの菌糸のようだった。

<キャリブレーション用帯にゴミが>

このゴミはガラスの裏にあったので除去に難儀したが、何とか拭き取って元に組み上げた。結果的にスキャンは正常に行われるようになり、胸をなで下ろしたのであった・・・。

このキャリブレーション用帯の汚れは、意外に盲点なので、ここに情報共有のために掲載するものである。
以上!

いいなと思ったら応援しよう!