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撮影テクニック

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主に商品撮影のライティング等についての講座
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#ストロボ

ストロボライティングで撮るクルマ

ストロボライティングで撮るクルマ

クルマを撮る場合、特に内装では光源が窓からの光が主な光源となる。
しかし窓からの光はどうしても横方向からの光となってしまうため、逆光気味になってしまう。また、横からの光は環境からの反射光のため色が偏っていることが多く、正確な発色が望めない。
そこで、ストロボライティングが活躍することになる。

ライティングというのは、暗い部分を明るくするという単純なものではなく、立体物の形状を浮かび上がらせ、正確

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水中ストロボ

水中ストロボ

スイレンなどの池の中で咲く花は、通常は水面から上でしかライティングできない。陸上の花では、むしろ下から照明することが多いため、それができないというのは大きな制約と言える。

そこで、水中であっても下から照明することを目的として、水中ストロボを考えた。まあ、ストロボをビニール袋で包むという単純な話。

また水中ストロボでは、下から照明するという目的以外にも、藻で緑色に濁った水そのものを表現するために

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ティルトアダプタ

ティルトアダプタ

ブツ撮りするにはティルト撮影が出来ないとちょっと厳しい。
下の写真のように、全面にピントを合わせることが出来るのも、ティルト撮影のおかげ。

通常、ピントを深く合わせるには絞り込むのだが、それにも限度がある。下の比較写真では、左は絞り込んでの撮影だが、それでも先端部のピントがボケている。
しかし右のティルト撮影では完全にピントが合っているのが分かる。

下の写真も同様に、ティルト撮影した模型である

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レンズの映り込みを作る方法

レンズの映り込みを作る方法


●現在のカタログ写真を見ると

各カメラメーカーの製品カタログを見ると、レンズ部分には美しい映り込みがあって、まさに"カタログ写真"という写りである。ボクがカメラのブツ撮り撮影を始めた時、この映り込みを実現させることから臨んだ。いわば、カメラ撮影の基本であり、要(かなめ)でもある。

●昔のカタログ写真を見ると

しかしながら、この映り込みは昔の製品写真には見られなかった。
例として1960年の

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