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塩の真実-⑥役割(ナトリウム・カリウムポンプ)
1.前回記事、シンポーターの振返り
前記事で、塩、ナトリウムイオンには体内の栄養分を各細胞に送るという重要な役割があることをご紹介しました。今回は、その続きになります。
血液によって細胞膜に運ばれて来た栄養分(糖、アミノ酸、ビタミン、ミネラル等)は、自力では細胞膜を通過出来ないのですが、周辺に浮遊しているナトリウムイオンが細胞膜の入口の『鍵』となって入口の扉が開き、細胞(質)内に栄養分とナトリウムイオンが一緒に吸い込まれます。ちなみに栄養分がなくナトリウムイオンだけの状態では『鍵』は機能しないようになっています。
図1は、前回記事でご紹介した、ナトリウムイオンがシンポーターとなって栄養分を運ぶ様子のイメージです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663154942727-yIOavLhU3O.png?width=1200)
2.カリウムの役割
しかし、このままですと、栄養分とともに細胞内にナトリウムイオンが入り続け、塩分濃度がだんだん上昇して行きます。
細胞内は、基本的に細胞外の体液の塩分濃度が0.9%の1/10である0.09%に維持しなければならないのです。それは細胞膜を浸透膜とし、細胞内外の塩分濃度を変えることで浸透圧を生じさせ、ナトリウムイオンがシンポーターとして細胞内に栄養分を運べるようにするためです。
従って、入って来たナトリウムイオンを、細胞外へ排出する必要があるのです。
もちろん、神秘的な生理システムには、この仕組みも備わっています。これが、今回の記事のテーマです。
細胞内の塩分濃度は細胞外の1/10ですので、通常は細胞内はナトリウムイオンの代わりにカリウムイオンの濃度が圧倒的に高くなるようになっています。次の表を見れば、細胞内と細胞外で、ナトリウムとカリウムの量が正反対になっていることが分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1663127194786-fpeNaYGXaz.jpg)
ウィキペディアより引用
図1のように細胞内に栄養分を運んできたナトリウムイオンが入ると、細胞内の塩分濃度が上がります。そこで、ナトリウムイオンを排出するために活躍するのが、カリウムイオンなのです。
前表のように細胞外にも少量存在するカリウムイオンは、細胞膜に存在する酵素により、ATP(アデノシン三リン酸)エネルギーを利用した加水分解が行われ、細胞内に入って来たナトリウムイオンを排出するのです。
具体的には、加水分解の化学反応により細胞外にある2個のカリウムイオンが細胞内に入り、それと同時に細胞内に入った3個のナトリウムイオンが排出されるのです。(図2参照)
これによって、細胞外は0.9%の塩分濃度、細胞内はその1/10の0.09%の塩分濃度が維持されているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663160258946-SsSucpq7g7.jpg?width=1200)
3.ナトリウム・カリウムポンプ
しかし、ここで疑問がわくはずです。
このままでは、細胞内にはカリウムイオンが増え続けてしまうのではないか?、と。
実は、これは冒頭の図1を、より詳細に説明することで解決します。
細胞外から細胞内に栄養分+ナトリウムイオンが入る際、それと同時に図2と全く逆の方法でカリウムイオンが細胞内から細胞外に排出されているのです。これをイメージしたのが次の図3です。
![](https://assets.st-note.com/img/1663160567232-R1kXNRNSJ1.jpg?width=1200)
つまり、ナトリウムイオンとカリウムイオンは、細胞外と細胞内の塩分濃度を常に維持しようと協働しているのです。この神秘的な仕組みのことを『ナトリウム・カリウムポンプ』と呼びます。
ナトリウム・カリウムポンプは、1957年に、デンマークのイェンス・スコウが発見し、スコウは1997年にこれによってノーベル賞を受賞しています。
ナトリウムだけでなく、カリウムもナトリウムと対になって生命維持のための重要な役割を負っているのです。カリウムは野菜等に多く含まれているので普通に食事していれば通常は不足することはあまりないようですが、塩に微量でも含まれていれば、尚いいと考えられます。
4.非加熱長期熟成天日塩
いずれにしましても、岩塩よりも海塩、中でも非加熱長期熟成天日塩が最も正常な塩の役割を行えるのです。工業的な製法であるイオン交換膜法の製塩だけが劣るのではなく、加熱した海塩も非加熱長期熟成天日塩より劣ります。ナトリウム以外のミネラル成分が多く含んだ塩が善い訳でもありません。
最後までお読みいただきありがとうございます。次回に続きます。
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