機械仕掛けのコニーと博士の記憶のアトリエ
*機械仕掛けのコニーと博士の記憶のアトリエ
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◇「Good morning‼︎ お目覚めかな?」
◆「…?」
◇「…あはは。おはよう、コニー。これからよろしく。」
◆「ヨ…ロシク…?」
◆博士は優しい。話し相手が欲しかった博士は、私に色んなことを教えてくれた。
◇「コ、コニー、パンは直に火で焼いちゃダメだよ。炭になっちゃう。せめてフライパンに、バターを落としてじっくり…」
◆「…ふらい、ぱん…?」
◇「どうしたんだい、コニー。」
◆「そと、みず、きらい。」
◇「…あぁ、雨が降ってきたのか。こっちにおいで。楽しい本を読んであげよう。」
◆「はかせ、すぐ、ねる。やだ。」
◇「ははは。まいったな。」
◇「コニー、今日は川で魚を釣るよ。」
◆「博士、防水スーツ作って。私、動けなくなっちゃう。」
◇「そ、そか、うっかりしてた。今から作る!…あ…釣りは明日でいいかな?」
◆「大丈夫、待ってる。」
◆博士は暫(しばら)くして、儚(はかな)く逝(い)ってしまった。アトリエに残された私は、博士に会えないことに暴走し…とうとう動けなくなった。
◆「ハ…カセ、イ…ッショニ…イタイ…ヨ…」
◆ポタリと頬に落ちた雫。目を開けると博士がいた。
◇「コニー、こんなところで何を泣いてるんだい?さぁ、おいで。」
◆「博士ぇ…!もう置いていかないでよぉ…!」
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音楽コラボアプリ「nana」にて公開している台本です。
口調、人称、アドリブ歓迎
nanaで使用していた参考BGM
DOVA-SYNDROME 様
https://dova-s.jp/
「金木犀」はつか様
#声劇 #朗読 #台本 #痛文 #機械仕掛け #博士
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