平日午後のカブ散歩。
火曜日は、木曜日に次いで飲食店はじめ目当ての商店の休みが多い。
パラレルワークは交替制のため、夜勤明けは割と自由時間があります。
(実母の介護やライフワークの予定をわざわざ入れていなければ)
当地は観光地のため、平日は道が静か。
動くなら平日。
そして午後イチからの外出は、自宅半径40km以内が無難。
というわけで、七色に紅葉が変化すると言われる「大峰高原の大カエデ」の様子を見がてら、未踏の里山集落へカブ散歩。
彼岸花。実を言うと、あまり好きではありません。というか嫌いです。
彼岸と相まって、姿形がどうにも陰性に感じられてしまうのです。
鮮やかな赤色が却って、陰深さを際立たせる。
人にも通じる、派手さがその人の黒さを見えやすくしてしまうところ。
同じ暗さでも、落ち着いた暗さはむしろ好きです。
人も同じ。
明るく天真爛漫な人はもちろん話していて嬉しいですが、じっくり本音を語り合える雰囲気ではないですね。
満ち足りた時間を過ごしてきた人は、辛く苦しい時間が人生の節目節目に訪れてきた人と、情感や物事を見るスタンスを同じくすることは難しいと思います。
良し悪しではなく、引き出しの中にあるものが違うのですから。
穏やかさとクレバーな中に、
激しく強い感情の発露を見せる人に出会うと、ついつい惹かれてしまいます。
もしかすると、本音を明かしても大丈夫な相手ではないかと。
奥深い集落の空家、そしてこの朽ちたV.W。
もし現役時代より人を惹きつけているのだとしたら、年老いるというのも面白いのかも知れません。
因業で意地っ張りより、風月の積み重ね・年齢相応という自然さ。
朽ちる美学。
観光地の紅葉スポットは、色づき始めていました。
帰路の橋…新しい橋が開通した横に旧橋がさびしく。そしてさらに隣には、欄干のみ残る旧々橋が。
川ではトンボ達がせっせと世代交代の産卵。
やつれて近づいても動かない雌トンボ。
信州の里山は、15時以降身体が冷える季節となりました。
バイク乗りの方は、油断なきよう。朝の気温は一桁です。
今月は紅葉の下、走りたいなぁ。