香水の発明(願い)
原子香水
わずか幾筒かの爆薬で
地球の半分を吹き飛ばすより
たった数滴の香水が
世界の窓を 野を 海を
われらの思想と
言葉の自由をにおわしてほしい
ああ 誰かそんな香水を
発明しないものか
貴重なその一びんをめぐって
国際管理委員会を設けよ
人類のもっとも光栄にかがやくあさ
それらの噴霧を
たなびく淡紅のハンカチにしませ!
すみれ色の空からふらせ!
(『青春不在』昭和二十七年)
世界の窓を 野を 海を われらの思想と言葉の自由をにおわしてほしい
人類のもっとも光栄にかがやくあさそれらの噴霧を……。
そんな香水が欲しい!
(スマホがあったらいいな)
🌈読んで頂いて、どうも有難うございました。🍀🌈
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