#12 なぜ倍速で観るのか 【私の場合】

◇倍速にする理由◇
補助としての倍速:・集中力がなく,登場人物歩いているシーンなどで,脳内で架空の映画が始まってしまう
情報密度を高めて映像にフォーカス。
・途中で別のことを考えてしまい,一旦停止や10秒戻しをよく使う。映画館で満足に集中して見切れたことがない。
・英語の試験で「run」という文字を見ると脳内で百鬼が駆け回ってしまい,人生で一度も全ての試験問題を解き終わったことがない。家庭科の試験ですら。

失った時間の回収:・シャワーを浴びる用意をするのに一時間かかる。家の中を歩き回っているうちに1日が終わる。一般に近づくためには,知識で補う必要があるが,時間がない。
本を読むのが遅い(好きではないが,これしかないと思っているため,頻繁に読書をするが,滞りなく読めても1ページ2分かかる)。心の中で音読している。斜め読みができない。物語より文体/言語表現を読んでいる。
向上心/支配欲:意志が脳内物質によってうやむやになってしまうので,可能な部分はコントロールしたい。エスカレーターを歩いて上るのと一緒。効率欲求。
能動性の獲得⇒人生に対する所有意識感。虚無感からの離脱。

視覚情報が不得意:・小説で家の様式など情景を描写するシーンが苦手。一切分からない。
夢がト書き(言われてみると白黒というのと同じで,実際には映像ではなく文字情報)。映画でも人物の表情や仕草から読み取れる情報が少なく,感情移入も苦手なので,その情報から派生した思考が渦を巻き出す。

情報量:・経験を補うために情報を摂取している。 
・知識偏重型(秀でたものがないので,せめて知識だけは)
感情に乏しいため,情報量で充たしたい。一日の密度を高めたい。 

◎もはや倍速がベースになっている
(YouTubeが倍速を始めた201 年から)10年以上倍速で観ているので,等倍の深夜ラジオなどはいらいらする。
・映画館は一般人になるための修行として年10回は行っている。
・人と会話する時は,聞く,考える,話すという複数の行為を同時に行って脳味噌が忙しいので,他人の話が遅いとは感じない

○シットコムでも,つまみ観(数話飛ばして観たり,作業しながらながら観)ができない。シリーズは全部観たい。A24,HBO,ドラマ24などは枠で推しているので極力観たい。

○その他メリット
苦手な系統の作品(月9など)を観れる。流行っている作品や,社会の潮流を反映した作品,別バブルの作品をを観ることで,偏りを減らせる,多くの視点を獲得できる。
・生活のペースが上がる(気がする)。ドラマを観ながら料理するが,手の動きも手際も倍速(少なくとも1.2倍)に。情報によって邪念の入り口を塞いでいる。

◇弊害◇
普段喋る時も,2倍慌ててしまう。「えーっと……」の沈黙が実際の2倍長く感じる。常に早口だが,余計に早口で埋める。

◇結論/お気持ち◇
⭕倍速視聴=「友人とシェアするための粗筋確認」「最近の若者はオタクになりたいから」「効率化」といった言説が支配的だが,「ADHDの補助器具としての倍速視聴」も語られてほしい。

◇視聴環境◇
・YouTubeの動画ごとに音声を調整する感覚で,作品ごとに速度を調整。
・ポッドキャスト:2.3~2.6倍 ・U-NEXT:2倍 
・YouTube:1.75/2倍(あまり見ない。漫才や対談,解説など音声だけで聴くことが多い/もしくは五分目悟のような映像作品の視聴)  

・Audibleは苦手。
本の要約にはあまり興味ない。 
・漫画も苦手(文字と絵の理解を脳味噌の別のパートが担当していて,その連携が上手く取れない)
・Twitter(2025年2月現在の名称はX)もみない。
・ラジオ,ポッドキャスト好き。



いいなと思ったら応援しよう!