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息子の合指症。手術〜退院まで


経緯は前回の記事を。

入院は5泊6日、私は手術をした日から2泊3日、付き添いをした。


入院Day1:当日入院→手術室入室まで

一般的には手術の前日に入院し、食事・飲水制限を行うのだが、今回は当日入院であったため、当日朝は指定された水分量のみ摂取し、自宅を出発。空腹で機嫌が悪くなるかと思いきや、案外普通。
病院では入院説明ののち、まず麻酔科を受診して体調チェック。
検温1回目:37.4℃。うーん、ギリギリ(=37.5℃が手術OKの基準らしい)。
→もう1回!…37.7℃!? 体調は全く悪くないのに。「保育園でもいつも高めで…汗」と言い訳をするも、10分位置いてもう一度測定しましょうと。
実測体温計がないとイライラしだす夫をなだめる。
→3度目の正直、37.0℃!!!
無事に手術へGoサインが出た。
ここで引き下がったら、全てリスケになったので焦った…。

病棟について一息つく間もなく、オペまで時間がないとバタバタ。眠くなるシロップ薬を飲ませ、あっという間に呼ばれてしまった。
心の準備が整わない私は、オペ室前のお別れで涙…。
術中は控え室待機。手術自体は手技に2時間、前後麻酔に2時間程度。
本人の麻酔からの回復時、主治医から手術の経過について写真を交えて、説明を受けた。

入院Day1:術後~夜

手術室退出後のご対面、泣き顔で登場。安堵で母も泣き顔。
足には膝までの大きなギブスをはめていた。
泣き声がいつもと違い(「ゴー」っと低めにうめいている)、なかなか泣き止まない。術後のせん妄状態とのこと。
泣き止んだと思ったら、そのまま入眠。それなりに手術で体力持っていかれていたんだろうな…。
夕食は初めての病院食だったが、きれいに完食。そりゃ朝から飲まず食わずだったから、さぞ美味しかったことだろう。

夜は恐らく痛みと、寝返りが打てないストレスで1時間に泣いて起きる息子。それに合わせて私も起きてはトントンとなだめる。
さすがに可哀そうになり、3時ごろナースコールで看護師さんを呼び、痛み止めの坐薬を依頼。その後は少しまとまって寝てくれた。


入院Day2:手術翌日

極度の睡眠不足…。産後夜間1,2時間起きを約1か月乗り切っていたので、大したことないだろうと思っていたが、そんなことはなかった。あの時は産後ホルモンが私を守ってくれていたんだなぁーと体感。
当然息子も寝不足で、機嫌が悪い。ギブスが取れるまでは立ってはいけないので、ベットの中で立とうとするのを座らせ、おもちゃやDVDで気を紛らわせる。でも、やっぱり立つ。座らせる。立つ。座らせる……
あとから思うと、わざわざ付き添っているわけだし、ちゃんと看なきゃ…と自身に無駄な力が入っていたように思う。

そして事件は起こる。座らせようと我が子を背後から抱いた瞬間、息子の頭が私の鼻を直撃。鼻から大量出血。骨が折れたかと思うほどの激痛。
ベットが血まみれになっている中、そんなことはつゆ知らず、息子は立ちたくて暴れている。。。無力感に苛まれ、痛みも相まって涙が止まらない母。

看護師さんが来てくれたころには出血は止まっていたのだが、来てくれた安心で、再び涙。恐らく私よりも10歳くらいは若いであろう担当看護師さんに「何でも言ってください!」と励まされ、余計に空しくなった。

その夜は寝返りが打てるように、抑制帯は付けずに寝かしつけ。多少夜泣きはあったが、まとまって寝てくれた。私も簡易ベッドの窮屈さを忘れ熟眠。


入院Day3:付き添い入院最終日

痛みも落ち着き、夜もしっかり眠れた効果で、そんなに不機嫌になる様子は見られず。
病院の食事は毎回温かく、栄養バランスもしっかり考えられたものばかり。普段自宅ではベビーフードをレンチン、冷凍ごはんをレンチンしてばかりなので、とても美味しそうに食べている。(普段からえり好みせずよく食べる子だが、やはり美味しいものは美味しいのだ。)帰って家のご飯を食べなくなったらどうしよう…(笑)
私も昨日の頑張りすぎ看護を反省を生かし、1人遊び出来ている間は、無になってスマホでネットサーフィン。お昼寝も程よく午後2時間してくれたので、その間にゆっくりランチ→コーヒーとプリンでおやつタイム。

夕飯介助後、お別れ。何も知らない我が子は最近覚えた「バイバイ」を笑顔でしてくれた。罪悪感で急に辛くなった。
メンタルも体もボロボロで、帰路涙が止まらず、電車内でも寝たふりをしながら、涙。端からみたら怪しいおばさんよね…。
この3日間で、どれだけ泣いたんだろう。
一番頑張ったのはもちろん息子なんだけれど、私も相当頑張ったよな…。

入院Day4:夫が付き添い

久々の出勤で溜まった仕事を片付けた。そう、いつもは保育園のお迎え時間との闘いなのだが、今日は夫の晩御飯も要らない…!!
心置きなく残業(と言っても1時間程度)をし、そのまま帰り道にマッサージを受けて、回復。ついでに初めて1人吉野家デビューを果たし、お腹一杯で帰宅。

入院Day5:夫婦で付き添い

休日であったため、朝から夕飯の介助まで夫婦2人で付き添い。
「疲れているからパパ1人で行ってきて…」と喉から何度か出かかったが、ぐっと堪え。
朝一到着するなり、1日ぶりに会う我が子。凄く強い力で私に抱き着いて離れない…。パパは~?と交代しても、ママが良いと言わんばかりに、また抱き着いてくれる…… 来て良かったと気持ちがスパッと切り替わる。
(パパがシュンとなったのは言わずもがな。)

ギブス生活にすっかり慣れた息子。しかもパパ、ママ両方いるからか、一昨日あったときよりも笑顔が増えていた。

入院Day6:退院日

この日も到着するとママにぎゅーっと寄ってきてくれた。「今日は置いて帰らないから大丈夫だよ~」と声をかける。帰り支度は、ほぼ昨日中に終わらせていたため、最後の診察を受けて無事退院。車に乗って5分もしないうちにお昼寝へ。彼なりに入院生活、気を張っていたんだろう。よく頑張ったよ、お疲れ様。

高柵のベッドから解放され、5日ぶりの我が家。入院前はリビングを駆け回っていたため、どうなるかとヒヤヒヤしていたものの、歩くことはすっかり諦めた様子。しかし、つかまり立ちはギブスを付けていても出来てしまうため、ベビーサークルやソファに寄ってきては立ち上がる。座らせる。でも、やっぱり立つ。座らせる。立つ。座らせる……
さあこれからの自宅保育、どうなることやら……と、深いため息をついたことを覚えている。


……すごく長い記事になってしまった。
でもそれだけ濃い6日間だったのよね。



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