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何気ない風景も、プロのカメラマンに頼むと楽しい家族イベントに
かしこまった写真じゃなく、自然な写真を撮ってもらいたい!
今ではスマホ一つあれば、本格的なカメラがなくても簡単に家族写真が撮れる時代です。
若い子なんて、盛れる写真じゃないと嫌がることも。
成人した娘が2人いますが、家族全員でスタジオで記念写真を撮ったのは七五三が最後だったでしょうか。スタジオで撮る写真は、かしこまった写真が多い時代でした。
ある日、スマホに届いたイベントのお知らせで、プロのカメラマンが家族写真を街中で撮ってくれるのを知りました。
プロのカメラマンに外で撮ってもらえるなんて、滅多にないのでおもしろそう。下の娘が帰省して4人そろうタイミングがあるので、早速申し込むことに。
街中の公園や団地の前で撮影がはじまりました。道行く人たちが、キョロキョロこちらをのぞきます。それは、そうですよね。私も、街中で誰かがポーズして撮影していたら、何ごとだろうと、見ちゃうと思います。
公園の遊具や緑をバックに、手をお互いの肩に置いたり顔を合わせて自然な会話をしてみたりと、いろいろなポーズを取りながら笑顔でパシャリ。はじめは恥ずかしかったのが、だんだん平気になるから不思議です。
みんなチラシのモデルにでもなれるんじゃないか、ぐらいの笑顔。不動産の広告で「この街はこんなに暮らしやすいですよ」みたいに。
特に、上の娘の堂々たる笑顔。「私は女優です」のような笑顔がまぶしい。さすが、初めて生まれてきた子の特権で、小さい頃から何枚も両親に写真を撮られまくってなれている態度です。どんな瞬間も見逃すまいと、たくさん写真を撮ったものでした。カメラに向かってニコッと自然な笑顔を向けたのを思い出します。
娘に、カメラの前で堂々とするコツを聞くと、「私は自分から光を発光しているんだ、と思えばいいんだよ」というから、驚きです。いつからそんなモデルみたいな気持ちを持つようになったんでしょう。
夫婦や姉妹、家族4人の組み合わせなど、日傘を差したり、座ってみたり。何ポーズか撮ってもらい、撮影は終了。
何十年も暮らしているこの街の風景にも、新鮮な気持ちで向き合えました。
父の日に、モデルごっこのような束の間のイベント。いったい、どんな写真ができあがるのか、仕上がりが楽しみです。