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「手を抜く」ことの重要性。将棋・囲碁に学ぶ、「先手」の取り方。

一般的に
「手を抜く」「手抜き」という言葉は、
悪い意味で使われます。
サボる、本来やるべきことをやっていない、テキトーにやる、
という意味です。

一方、
将棋、囲碁等では、
「手を抜く」の意味が拡張され、
次のような意味を持ちます。
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相手からの攻撃手をあえて放置し、
対応手ではなく、
より重要性の高い、別の手を指すこと。
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例えば、
将棋で相手から「王手」をかけられた場合、
ゲームの性質上、手抜きはできず、絶対に回避する必要があります。
    →回避不能の場合は「詰み(つみ)」となります。
一方、
「飛車取り!」とか「金取り!」の場合、
必ずしも対応する必要はありません。
安易に対応すると、
先手を取った相手からの攻撃が以降もずっと続き、
いわゆる、後手、後手に回ってしまいます。
    →防戦一方。

もっと重要度の高い手があるのならば、
そちらを優先し、
こちらが先手を取りたいですよね。

例えば、
相手からの「飛車取り!」攻撃に対して、
逆に「王手」をかけて切り返して、
先手を取れれば、最高です。

さて、ここまでが将棋を使った例え話です。

ここからは、
「手を抜く」の意味をもう少し拡張させ、
以下のような意味を込めました。
私なりの「手を抜く」の意味になります。
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【手を抜く、手抜き】
自身の中で、優先順位を明確化し、
 ・今やらなくてもよいもの
 ・後回しにしても差し支えがないもの
 ・重要性の低いもの
と判断したものについて、
積極性を持って「やらない」という対応を取ること。
そして、
重要度の高いことを優先すること。
ただし、
優先順位は臨機応変に変更してもよい。
むしろ、適宜、見直すこと。
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例えば、
自分の部屋の「そうじ」って、
優先順位が高いですか?
たまに「部屋のそうじができていない」等で悩む人がいます。
あまりに汚れて、生活に支障をきたしているなら別ですが、
ちょっと床にホコリがたまってるぐらいなら、
個人的には、
全然、後回しでよいと考えます。

ホコリがたまると、何か実害が生じるのでしょうか?
    →ぜんそく持ち等は除く。
トイレの黒ずみとかも、何が問題なのでしょうか?

他者からの
「アレをやったほうがよい」「これも買え」「私ならこうする」等々、
いっぱいあると思います。
素直に耳を傾けるのもよいですが、
あえて「手を抜く」という選択を取り入れてみませんか?

豊かな人生の主人公は、私たち1人1人です。


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お疲れカツカレー
私はコーヒー星から来たコーヒー星人です。チップは私のコーヒー代に変換され、さらには、やがて、新しい記事を書く活力に変換されることでしょう。「それでもよい」という粋で酔狂な方、お待ちしております。