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勉強のやる気

勉強のやる気が出ない

12月に入って、いよいよ受験シーズン到来です。

看護学生は遅くとも12月には全ての実習が終わり、本格的に受験勉強をする時期になります。

「さーて、本腰入れて受験勉強だ!」と声を大にして言うのですが、

「勉強のやる気が出ません。」と訴えてくる学生が少なからずいます。

やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう…。

やる気とは

そもそも『やる気』の意味を検索してみると、

『進んで物事を成し遂げようとする気持ちや欲求、行動するための動機やきっかけ』

と検索結果が出ます。

「看護師になりたいから勉強する!」っていう行動様式が1番理想ですよね。

「夢に向かって勉強してるんだから、勉強も楽しいんだろうなぁ。」と思う方もいるかもしれません。

しかし、学校の授業では少なからず「面白くない話」も勉強しなければなりません。(法律とか統計とか計算とかとか)

面白くない勉強=やる気につながらない。
これはみなさん一度は経験があるのではないでしょうか?

私も予備校講師になって「やる気ってどうやったら出るもんなのか?」と考えました。

何度も何度も考えるうちに、「そもそも、私やる気があって仕事してたっけ?」と思ったのです。

社会人の皆様はよーーーくわかると思いますが、

「やる気がなかったから納期遅れましたぁ〜。」

なんて言ったら、とんでもないことになりますよね。やる気が出るのを待ってたら、納期が遅れてしまいます。

やる気の前に、行動が先なのです。

子供の時はやる気(自分のやりたい欲求)が先なのです。

「このおもちゃ面白い!おもちゃを触りたい!」 「友達といると楽しいから、遊びたい!」

何でも感情が先にきます。大人になると、感情が後回しになりがちになるのです。

「子供は好きなことができていいなぁ。大人はやりたくないこともやらなきゃいけないんだ!」と言う人もいますが、

はたしてそれは社会人だけの話でしょうか?

看護大学では最短で22歳、専門学校(いわゆる看護学校)では最短21歳で卒業し看護師になります。高校専攻科を卒業した学生さんは20歳で卒業するため、最も若く看護師になります。中には社会人入試を突破した学生さんもいるので30代、40代の方もいます。

年齢的に考えれば、立派な社会人です。
学生という免罪符がついているだけです。

受験生になった時点で「やる気が出なくても、とにかくやる!」というスキルが必要不可欠で、子供思考を卒業しなければならないのです。

学生と教員

「やる気が出ません。」という学生さんには、

「やる気が出るのを待ってたら、国試終わっちゃうぞ。とりあえず10問でいいからやってみなよ。」と声をかけます。まずは手をつけることが先決です。

しかし受験にはモチベーションも必要です。
モチベーションを上げるおすすめの方法は、解いた問題の数を正の字で書いていくことです。

ポイントカードのポイントが貯まるとウキウキするのと同じで、勉強も「ここまでたくさん出来た!」と結果が見えると嬉しいものです。


「ポイントカードのポイント増やすつもりでやってごらん。」
というと、案外ノリノリになる学生さんも多いです。

そして同じ問題を繰り返し解くこと。
「出来なかった問題が出来るようになった!」がいちばんモチベーションがあがりやすいです。何度も何度も練習して、出来るようにしていくことが大切です。

クリスマスシーズンに講義してると、「先生、クリスマスもお正月も講義なんだね。」と学生に言われます。

私「そりゃー予備校講師ですもの。毎年クリスマスも正月も、予習しなきゃいけないからね。」

学生「なんでクリスマスも講義できるんですか?少しは自分のために時間使ってくださいよー。」

私「みんなが合格して看護師さんになってくれること考えたら、自分の時間なんていくらでも使えますよ。」

学生「尊い…。」

こうやって腹割って話せるのも、受験シーズンの楽しみだったりします。
正直な思いを伝えることも、モチベーションを上げる一つかもしれませんね。

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