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角松敏生 "Tiny Scandal" (2024)

角松敏生が自身の拘りのサウンド・テイストとして提唱した Contemporary Urban Music の第2弾は何と34年振りのギター・インスト・アルバムでした。私も彼と共に過ごした大学生時代に、夢中になって聴いていた音楽を背景にした今の音楽を奏でたい・・・そうした思いが詰まった作品を、自分の人生が残っているうちに残していきたいw、そんな彼なりの人生の棚卸しアルバムになっています。

収録曲
01. NOA
02. Summer Scenery
03. MIDTOWN
04. Evening Shadows
05. SOEMONCHO STREET
06. Flowing Shiny Hair
07. Tequila Mockingbird
08. Tiny Scandal

アルバム収録曲の先行PVが公開されています。彼の目指した世界観が表現されていますが、やっぱりこの路線でしたか ^^;;。

そして彼のOfficial Facebookより・・・

『Tiny Scandal』 本日発売
お買い上げの皆様、ありがとうございました。
限られた時間の中、精一杯頑張って制作しました。
年内に間に合ってよかった。
以前、語りましたが、この時代に、こんなアルバムを
出すバカさ加減を面白がってくださる皆様のために創りました(笑)
私がここまでこられたのは、70年代の音楽界の
様々な試行錯誤の時代があったからこそ。
それを聴いて育ったその想いを存分に込めました。
その時代を知る人なら
ぷっ!と笑ってしまうようなそんなアルバムを創りたかった。
ラリー、リー、アル、ジェフ、茂、etc
全部込めました。知っている人なら笑えるでしょ?
その時代を知らない若者たちにもその時代を知ってほしい
そんな想いも込めました。
ミスターラムゼイ・ルイス、佐藤博さんの
2曲のカバーは特に大切な作品です。
そして、この作品の新曲のメロディーを創ったのは「今の私」です。
そういう様々な想いが多くの人たちに伝われば幸いです。
おっさん、おばさん、爺さん、婆さんは、今更しのごの言わず、
野暮な承認欲求は堪えて(笑)
このアルバムの高揚感を楽しんでいただければ幸いです。
そんな大人たちがこれからこの先の時代を引っ張れると思います。
賢いおじさん、おばさん、爺さん、婆さんは
この角松敏生、一世一代の洒落を理解してくださると信じています。
この作品が多くの皆さんの愛聴盤になってくれることを祈って。

https://www.facebook.com/toshikikadomatsu.official

かつて角松がリスペクトしていた国内外のミュージシャンへのオマージュとして、バラエティ豊かな作品が続きます。「あ、この音」とか「ふむ、このフレーズは…」とか、曲の良し悪しは別として^^;; 、その様々なアプローチに惹かれます。

個人的に注目したのは07の「Tequila Mockingbird」。オリジナルは1977年のラムゼイ・ルイスの人気アルバムのタイトル曲です。

ただし、ここで角松がモチーフとしたのは79年のディー・ディー・ブリッジウォーターのカヴァー・バージョンでした。ディー・ディーについてはこちらの記事をどうぞご参照ください

流石に彼女の歌唱力に対抗できるシンガーは国内には少ないのですが、今の角松御用達のコーラス陣による懸命な歌声を聞かせてくれました。かつてのVOCALANDでのアプローチを彷彿とする極上のカヴァー曲に仕上がりました。

アルバムいい感じですよ。


12/14の東京公演に行きました。このアルバム曲をメインに据えたセット・リストとなると思っていましたが…。急逝した中山美穂さんへの追悼のシーンもありました。


角松関連の記事をこちらのマガジンにまとめています。是非お立ち寄りください。




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