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【名盤伝説】R&B / ソウル系まとめ

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1970〜80年代を中心にR&B / ソウル系、ダンサブルなアダルト・コンテンポラリー系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。
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#ファンク

【名盤伝説】”Earth, Wind & Fire / Faces”

MASTER PIECE USファンク・バンドのアース・ウィンド & ファイヤーが1980年にリリースしたアルバム『フェイセス』です。 R&B界で不動の地位を獲得していたアースでしたが、単なるファンクやディスコといったテイストから、よりアダルト・コンテンポラリーな音楽性への拡がりを模索していたようです。前作『I Am(黙示録)』に収められた「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」などは、まさにAORの世界で、アースの新境地として評価されたと思います。 そんな評判に自信を持った

【名盤伝説】”Earth, Wind & Fire / Powerlight”

MASTER PIECE USファンク・バンドのアース・ウィンド & ファイヤーが1983年1月にリリースしたアルバム『パワーライト (創世記)』です。 前作『ライズ』(1981)からの「レッツ・グルーヴ」のメガヒットを受けて復活したと思われていたアースでしたが、単なるダンスミュージックではなく、もともと指向していたスピリチャルで宇宙的なテーマを深化させようと模索する中で、迷宮の扉を叩いてしまったような作品に思えます。 イラストはアースのアルバム・ジャケットとしては定番の

【名盤伝説】”Earth, Wind & Fire / Electric Universe”

MASTER PIECE USファンク・バンドのアース・ウィンド & ファイヤーが1983年11月にリリースしたアルバム『エレクトリック・ユニヴァース』です。 アースの代名詞だったホーンセクションがクレジットから消えた!!これは大ニュースとなりました。シンセサウンドも熟れ始めた時期で、ブラス・ストリングスの深みがあり拡がりのある合成音も耳に馴染み始めた頃とはいえ、生のブラス・セクションの迫力と魅力は決して失われていません。そんな中で、よりによってアースが・・・モーリスのサウ

【名盤伝説】”Philip Bailey / Chinese Wall”

MASTER PIECE USファンク・バンドE. W. & F.のツートップボーカルフィリップ・ベイリーが1984年にリリースしたメジャー発の2作目のソロ・アルバム『チャイニーズ・ウォール』です。 アースのリーダーモーリス・ホワイトと共にバンドを支えていたフィリップ。バンドが1983年にリリースした『エレクトリック・ユニヴァース』の不調をきっかけにバンドは活動を一時休止となり、それを受けて新たなソロ・アルバムの制作を始めました。 アレンジャーにはアースでお馴染みのトム・

【名盤伝説】” George Duke/ Dream On” ジャズ・ファンを唸らせたファンクな名盤。

MASTER PIECE ジョージ・デュークはUS出身のジャズ系キーボーディスト。幼少期に地元の教会でブラック・ミュージックの洗礼を受けたものの、学生時代には地元の仲間とジャズ・グループを結成して活動していたといいます。音楽院に在学中、あのアル・ジャロウと組んでクラブで演奏していたとのことです。 その後もクインシー・ジョーンズやフランク・ザッパ、ビリー・コブハムなどのグループに参加して、主にジャズ畑で腕を磨いていきます。 1970年にアルバムデビュー。前衛的なインストアル

【名盤伝説】”Herbie Hancock / Lite Me Up” ハービー流ファンク・ミュージックの快作。

MASTER PIECE ハービー・ハンコックはUS出身のジャズ・ピアニストとして有名で、キャリアも実績も、まさにジャズの達人です。彼の飽くなき探求心と好奇心でジャズを基本としながらも、様々なテイストの音楽と融合を試みていきます。そんな彼が1982年にリリースしたアルバム『Lite Me Up』です。 プロデュースは自身で手掛けるも、LAシーンを中心とした人気ミュージシャンで制作されたアルバムは、従来のハービーのファンには不評でしたが、AORファンからは絶賛されました。