「課長の気負い」を捨てられた
わたしは約5年前に「課長」という役割になりました。
目指す目標に向けて自分自身先頭に立って行動をおこしていく、その背中を見て感じて貰いたい!
自分の考え方や価値観、経験を伝えて、学び・気づきを得て貰いたい!
当時の昇格面接に臨む自己申告表にはそんなことが書いてあります。
自分自身で描いた「課長」としての理想像に向かって、がむしゃらに取り組んでいました。
ただ、1年経ち、2年経ち、、、とする内に、何となく、”ちょっと違うな”という思いが湧くように。。。
一方通行とは言わないものの、自分の考えや方針に対して、部下の皆から反対意見出る訳でもなく、
かといって、本当に腹落ち感を得られている手応えを得られる訳でもなく、
自分の考えや方針に納得しているだろうか?
本当は言いたいことあるんじゃないか?
という悩み・迷いを抱え、年々モヤモヤが深まる自分がいたように思います。
コーチングはじめてまもなく、コーチとの対話の中で、組織目標に関するテーマを取り上げ、自分が抱えている悩み・迷いを話した時に、問いを受けました。
”どうしたら部下の方々が腹落ちしているかどうかを確認出来ますか?”
わたしは、”それを聞いてみるしかない”と応えていました。
このときに、あぁ、こういうことなのかもしれない、と気づきを得た感覚がありました。
ある部下に聞いてみると、”非常に共感出来た、特に○○の部分は自分も子供を持ってからそう思うようになった”とか、
ある部下からは、”自分で考えてみて自分で作ってみないとスッキリしない面はある”
とのフィードバックがありました。
この部分には共感してたんだ、とか、こういう理由で腹落ちしきれないんだ、とか、当たり前のことだけど、人それぞれ受け取り方も捉え方も違うことがよくわかりましたし、何だか妙にスッキリしたことを鮮明に覚えています。
それまで自分は課長になったら、”示していかないといけない”とか、”最後は自分で考え自分で決めないといけない”と変に気負い過ぎていたんじゃないか。
このとき以来、自分の考えを伝えるにしても、部下に意見を聞いてみればいい、考えを聞いてみればいい、説得する必要は無い、と思えるようになり、
部下とコミュニケーションを取る上で、気持ちが楽に、軽くなった感覚がありました。
部下を主体的にしていく、組織を主体的にいていく、自分が描いた理想的なリーダーになるためにコーチングを学び始めた訳ですが、まず、自分にあった、課長はこうあるべきみたいな気負いを捨てられたのがコーチングを学んで最初に実感出来た成果でした。