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自己紹介と僕が新しいCVCの有り方を目指してMIRARGOにジョインした理由。

はじめまして。MIRARGOディレクターの川村です。

IT系ベンチャー企業でサービス立上げ運用を行った後に、大手通信キャリアで9年間、アライアンス、インキュベーションプログラム、CVC、本体投資を活用した新規事業開発に取組み、新しいオープンイノベーションのインフラ構築を目指し、2024年2月から経営の力でスタートアップの成長を加速させているMIRARGO(https://mirargo.com/にジョインしました。

MIRARGOを通じてチャレンジする取組みについて発信し、CVCに関わるみなさんやスタートアップ企業の方々と日本を元気にする活動を行っていきたいと思い、発信していきたいと思います。

■MIRARGOにジョインした背景と理由

これまでオープンイノベーションの取組みを通じて、スタートアップ経営者の話を聞くことはとても刺激的で、大企業のアセットを活用してスタートアップを支援し、成長に貢献することに強いやりがいを感じていました。

一方で、マーケットに目を向けると、数多くのCVCが誕生し、数十億規模の調達も珍しくなくなり、スタートアップにお金が循環する良いサイクルができているにも関わらず、グロース市場の時価総額は10年前と大きく変わらないことに違和感を覚えるようになっていました。

スタートアップ企業の資金調達の推移とグロース市場の時価総額の割合

日本は世界的にみても上場がしやすい環境は整っている一方で、上場後の成長に伸び悩んでいるのも事実です。小粒化による上場、上場後の成長支援が乏しいことにマーケットにまだまだ課題があると感じています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1460N0U4A210C2000000/
https://initial.inc/articles/japan-startup-finance-2023

グロース市場とは対照的に大企業は過去最高益、プライム市場も絶好調で大企業の多くがCVCを設立し、スタートアップと一緒に新規事業を創りたい、M&Aもしたいといった動きが広がり、大企業におけるスタートアップ投資も進んでいますが、まだまだ事業づくりに苦戦している大企業が多数だと思っています。

たしかにグロース市場の上場企業の売上、利益をみても大企業がM&Aするにはまだ小さいと思います。

特にIT系のM&A対象で考えると、海外のスタートアップをM&Aした方が良いのでは?と思ってしまうこともあると思います。

日本は、上場してもグロース市場段階ではまだまだ成長途中で、未上場の段階や上場後も事業を大きくするには大企業のアセット提供がまだまだ必要だと考えています。

ただ、なぜCVCの投資は進んでいるが事業づくりがなかなか進んでいないか?

俄かに分かる部分があります。

それは、ケイパビリティと大企業の組織人事構造です。

大企業はすでに市場があって出来上がったビジネスモデル上で仕事をしているのに対してスタートアップとの新規事業は対極にあるため、大企業で培ってきた経験で活かせる点が少なく、事業づくりのケイパビリティが弱いです。

加えて、大企業は難易度が高いスタートアップとの事業づくりを成功させて100億円の売上に貢献できたとしても貢献度に応じた報酬も限定的で頑張るメリットも薄いです。そして何より定期的な人事異動があります。

つまり、スタートアップとの事業づくりはハードルが高く一定時間がかかりますが、この辺が考慮された組織人事作りが出来ていないため、CVCが事業を作れる構造になっていないと感じており、マーケットの課題点と大企業の組織人事的な課題点を何等か変える方法は無いものかと日夜考えていました。

そんな中でMIRARGOの小寺と話をする機会がありました。

小寺はアクセンチュア出身、ケンブリッジでMBAを取得するキラキラなキャリアを持ち、QRコード決済の走りであったOrigamiに在籍しスタートアップ事業の難しさを痛感している人物でした。

話を聞いてみると同様の課題感をもっており、「経営をなる」から「する」に変えて成果でメシを食うアプローチで大企業、スタートアップ、そしてマーケットの課題を解決すると熱く語ってくれました。

話を聞いて、経営というワードに引っかかりはしたものの妙に深さがあるワードであることを感じたのと、大企業内部から変えてマーケットの課題を解決するよりも、外部環境で新しいオープンイノベーションの構造を作ることに妙にワクワクしたのと、同じ課題意識をもった仲間と難易度が高いことに取組めることにやりがいを感じジョインすることを決めました。

今後、外部環境でチャレンジするオープンイノベーションについて苦労していること上手くいかなかったこと社内で議論していることなどなどを発信していきたいと思います。

次回は妙に深さを感じた「経営プロ」ということについて社長の小寺と議論したことを書いていこうと思います。

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